第9章 生涯発達

図9.1 | あなたは子供の頃からどのように変わりましたか?あなたはどの程度同じままでしょうか?今から25年後、あなたの人生はどうなっているでしょうか?今から50年後では?生涯発達とは、あなたの人生の中であなたがどのように変化していくのか、またどのように変わらないのかを研究することです。(credit: modification of work by Giles Cook)

この章の概要

9.1 生涯発達とは何でしょうか?
9.2 生涯の理論
9.3 発達の段階
9.4 死と死ぬこと

はじめに

ようこそ、あなたの人生の物語へ。この章では、あなたがどのようにして今日のあなたのような人間へと成長し、発達してきたのかについての興味深い物語を探求します。私たちはまた、あなたが将来どのような人間へと成長するのかについてのいくつかの考え方も見ていきます。あなたの人生は、人生の始まりから終わりまでの、生涯にわたる発達の物語です(図9.1)。

人間の成長と発達のプロセスは、乳幼児期や児童期に顕著に現れますが、あなたの発達は今この瞬間にも起こっており、これからの人生でも1分ごとに続いていきます。今日のあなた、そして将来のあなたは、人生のそれぞれの段階を進んでいくにあたって、遺伝、環境、文化、人間関係など、さまざまな要素が混ぜ合わさったものに依拠することになります。あなたは、この章で議論されていることの多くを自分自身で経験してきました。ここでは、胎内から墓場に至るまでの身体的、認知的、心理社会的な発達について、心理科学はどのようなことが言えるのかを検討していきます。

9.1 生涯発達とは何でしょうか?

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • 発達の3つの領域(身体的、認知的、心理社会的)を定義し、区別する
  • 発達に対する規範的なアプローチについて議論する
  • 発達における3つの主要な問題(連続性と不連続性、1つの共通した発達過程または多くの独自の発達過程、生まれか育ちか)を理解する

空にかかる虹を見つめるとき
私の心は舞い踊る
私の人生が始まったときもそうであった
私が大人となった今もそうである
私が老いたときもそうであらんことを
さもなくば私に死を!
子供は大人の父親である
私の日々のそれぞれが、
自然への敬虔さによって紡がれることを望む。(Wordsworth, 1802)

この詩の中で、ウィリアム・ワーズワースは、「the child is father of the man.(子供は大人の父親である)」と書いています。この一見するとつじつまの合わない言葉は何を意味しているのでしょうか?また、それは生涯発達とどのような関係があるのでしょうか?ワーズワースは、ある人が大人になったときにどのような人物であるかは、その人の子供時代の経験に大きく依存する、と示唆しているのかもしれません。次のような質問を考えてみましょう:現在大人であるあなたは、かつての子供であったあなたからどの程度影響を受けているのでしょうか?ある子供は、その子が成長した大人とどの程度根本的に違うのでしょうか?

発達心理学者は、受胎から児童期、青年期、成人期、そして死に至るまで、人間がどのように変化し、成長していくのかを研究することによって、このような疑問に答えようとしています。彼らは、発達が生涯にわたるプロセスであり、身体的発達、認知的発達、心理社会的発達の3つの発達領域にわたり科学的に研究することができると考えています。身体的発達には、身体と脳、感覚、運動能力、および健康と福祉における成長と変化が含まれます。認知的発達には、学習、注意、記憶、言語、思考、推論、および創造性が含まれます。心理社会的発達には、感情、人格、および社会的関係が含まれます。私たちは、本章を通じてこれらの領域を参照します。

概念をつなげてみよう

発達心理学における研究手法

あなたはここまで、心理学者が用いるさまざまな研究手法について学んできました。発達心理学では、個人が時間の経過とともに精神的・身体的にどのように変化していくのかをよりよく理解するために、それらのアプローチの多くを用います。それらの手法には、自然主義的観察、事例研究、調査(サーベイ)、実験などがあります。

自然主義的観察とは、自然な状況での行動を観察することです。発達心理学者は、公園や保育所、あるいは自宅などでの子供の行動を観察することがあります。この研究アプローチでは、自然な環境で子供がどのように振る舞うかを垣間見ることができますが、研究者は示される行動の種類および/または頻度をほとんどコントロールすることができません。

事例研究では、生涯にわたる身体的・心理的変化をより深く理解することを目的として、発達心理学者は1人の個人から大量の情報を収集します。この特定のアプローチは、何らかの点で例外的な個人をよりよく理解するための優れた方法ですが、解釈において研究者のバイアスが影響する余地が特に多く、より大きな集団に結論を一般化することは困難です。

この研究方法を生涯発達の研究に適用した古典的な一例として、ジークムント・フロイトは「少年ハンス」として知られる子供の発達を分析しました(Freud, 1909/1949)。フロイトの研究結果は、本章の後のほうであなたが学ぶことになる子供の心理性的発達に関する彼の理論に情報を提供するのに役立ちました。思考と知能の章で議論した事例研究の対象となった少女ジーニーは、心理学者が1人の個人を対象とした詳細な研究を通じて発達の節目を調べる方法のもう一つの例を示しています。ジーニーの場合、育児放棄や虐待を受けて育ったため、13歳でそのような危害を与える環境から解放されるまで、彼女は言葉を話すことができませんでした。彼女が言葉の使い方を学ぶと、心理学者は、乳児期から初期児童期の年齢にかけての典型的な言語習得能力と比較して、彼女のより遅い発達段階で起きる言語習得能力がどのように異なるかを比較することができるようになりました(Fromkin, Krashen, Curtiss, Rigler, & Rigler, 1974; Curtiss, 1981)。

調査(サーベイ)の手法は、個人の考え、経験、および信念についての重要な情報を自己申告してもらうものです。この特定の方法では、大量の情報を比較的短時間で得ることができます。しかしながら、この方法で収集されたデータの妥当性は、正直な自己報告に依存しており、事例研究で収集された情報の深さと比較すると、データは比較的浅いものとなります。包括的な調査(サーベイ)の例としては、ルース・W・ハワードによって行われた研究があります。1947年、彼女は229組の三つ子を調査することにより博士号を取得しましたが、これは当時行われた三つ子の研究としては最も包括的なものでした。この先駆的な女性は、心理学で博士号を取得した最初のアフリカ系アメリカ人女性でもあります(American Psychological Association, 2019)。

実験には、剰余変数の大幅な制御と独立変数の操作が含まれます。そのため、実験的研究により、発達心理学者は発達過程にとって重要な特定の変数についての因果関係を明らかにすることができます。実験的研究は制御された環境で行われなければならないため、研究者は実験室で観察された行動が個人の自然環境に当てはまるかどうかについて慎重にならなければなりません。

この章の後半では、幼児や小さな子供が場面や行動を観察し、それによって特定の認知能力が何歳で発達するかを研究者が特定することができるようないくつかの実験について学ぶことになるでしょう。たとえば、ある子供たちが、背が低くて太いガラス容器から背が高くて細いガラス容器に注がれる液体の量を観察します。実験者が子供たちに何が起きたか質問すると、この被験者たちの答えによって、心理学者は、容器の形が違っても液体の体積は変わらないことを理解できるようになるのは何歳からかがわかります。

身体領域、認知領域、心理社会領域の3つの領域にまたがって、発達に対する規範的アプローチが議論されています。このアプローチは、「正常な発達とは何か?」ということを問うています。20世紀初頭、規範的な心理学者は、さまざまな年齢の子供たちを大量に調査し、3つの領域のそれぞれにおいて、ほとんどの子供が特定の発達マイルストーン[節目]に到達する時期の基準(すなわち平均年齢)を決定しました(Gesell, 1933, 1939, 1940; Gesell & Ilg, 1946; Hall, 1904)。子供の発達速度はそれぞれわずかに異なりますが、私たちはこれらの年齢に関連付けられた平均値を一般的なガイドラインとして利用し、子供と同年齢の仲間とを比較することで、発達マイルストーンと呼ばれる特定の規範的事象(たとえば、ハイハイをする、歩く、文字を書く、服を着る、色の名前を言う、文章で話す、思春期の開始など)に到達するべきおおよその年齢を決定することができます。

すべての規範的事象が普遍的であるわけではありません。これは、すべての文化圏のすべての人がすべての規範的事象を経験するわけではない、ということを意味します。思春期のような生物学的なマイルストーンは普遍的である傾向がありますが、子供が正式な学校に通い始める年齢のような社会的なマイルストーンは、必ずしも普遍的ではなく、ある特定の文化の中でほとんどの個人に影響を与えるようなものです(Gesell & Ilg, 1946)。たとえば、先進国では子供たちは5~6歳で学校に通い始めますが、ナイジェリアのような開発途上国では、子供たちはしばしば(学校に通うことができたとして)もっと遅い年齢で学校に入学します(Huebler, 2005; United Nations Educational, Scientific, and Cultural Organization [UNESCO], 2013)。

規範的アプローチをよりよく理解するために、親友で同じくらいの年齢の子供を持つ、ルイザとキンバリーという2人のなりたての母親を想像してみてください。ルイザの娘は生後14か月、キンバリーの息子は生後12か月です。規範的アプローチによると、子供が歩き始める平均的な年齢は12か月です。しかしながら、ルイザの娘は14か月になってもまだ歩いていません。彼女は、赤ちゃんに何か問題があるのではないかと心配していることをキンバリーに伝えます。キンバリーは、自分の息子が生後10か月で歩き始めたため、そのことに驚いています。ルイザは心配すべきでしょうか?娘が15か月になっても18か月になっても歩かなかったときには心配すべきでしょうか?

学習へのリンク

米国疾病管理予防センター(CDC)は、生後2か月から5歳までの子供の発達マイルストーンを説明しています。その情報を確認した後、この発達マイルストーンクイズ(http://openstax.org/l/milestones)を受けて、学んだことをどれだけ思い出せたかを確認してください。もしあなたが子供の発達について心配をしている親であるならば、かかりつけの小児科医に相談しましょう。

発達心理学の課題

人間の発達に関しては、多くの異なる理論的アプローチがあります。私たちが本章でそれらを評価する際には、発達心理学は人がどのように変化するかに焦点を当てていることを思い出し、本章で提示するすべてのアプローチが次のような変化の問題を扱っていることを念頭に置いてください:その変化は滑らかなのでしょうか、不均一なのでしょうか(連続的か、不連続的か)?この変化のパターンは誰にとっても同じなのでしょうか、それともさまざまな変化のパターンがあるのでしょうか(1つの発達過程か、多くの過程か)?遺伝と環境はどのように相互作用して発達に影響を与えるのでしょうか(生まれか、育ちか)?

発達は連続的でしょうか、不連続的でしょうか?

連続的な発達では、発達を、既存の技能を徐々に向上させていく累積的なプロセスと見なします(図9.2)。このタイプの発達では、徐々に変化することになります。たとえば、子供の身体的な成長を考えてみましょう:年々、身長が数インチ伸びていきます。これに対して、発達を不連続的なものと見なす理論家は、発達が独自の段階で行われると考えています:つまり、発達は特定の時期や年齢に起こるものです。このタイプの発達では、変化がより急激に起こります(乳児が物体の永続性を考えられるようになるなど)。

図9.2 | 連続的な発達の概念は、ひとつながりの滑らかな坂道のように視覚化することができ、不連続的な発達では、成長のことをより別個の段階として見ます。

発達過程は1つなのでしょうか、たくさんあるのでしょうか?

発達は基本的にすべての子供にとって同じもの、つまり普遍的なものなのでしょうか(つまり、1つの発達過程がある)、それとも子供の特定の遺伝や環境に応じてそれぞれの子供が異なる道筋をたどるのでしょうか(つまり、たくさんの発達過程がある)?世界中の人々の発達には、共通点が多いのでしょうか、それとも相違点が多いのでしょうか?文化や遺伝は、子供の行動にどの程度影響するのでしょうか?

段階理論では、発達の順序は普遍的であるとされています。たとえば、言語発達についての文化横断的な研究では、世界中の子供たちが同じような順序で言語のマイルストーンに到達しています(Gleitman & Newport, 1995)。すべての文化の乳児は、喃語を話す前にクークーと声を出します。彼らはほぼ同じ月齢で喃語を話し始め、生後12か月頃には最初の言葉を発します。しかし、私たちは多様な環境の中で生活しており、それが私たち一人ひとりに独自の影響を与えています。たとえば、かつて研究者たちは、運動機能の発達は、文化に関係なくすべての子供たちが1つの道筋をたどると考えていました。しかしながら、子育ての実践は文化によって異なり、その実践の違いが、座る、ハイハイをする、歩くなどの発達マイルストーンの達成を促進したり阻害したりすることがわかっています(Karasik, Adolph, Tamis-LeMonda, & Bornstein, 2010)。

たとえば、パラグアイのアチェ族の社会を見てみましょう。彼らはかなりの時間を森で採集に費やしています。アチェ族の母親は採集中、幼い子供が森の中で怪我をしないように抱きかかえ、子供を降ろすことはほとんどありません。その結果、彼らの子供は歩くのがかなり遅くなります:西洋文化圏の幼児が生後12か月頃から歩き始めるのに比べて、彼らの子供は生後23~25か月頃から歩き始めます。しかしながら、アチェ族の子供たちは年長になるにつれ、より自由に動き回ることが許されるようになり、9歳頃には同年齢のアメリカの子供たちを上回る運動能力を身につけます:アチェ族の子供たちは、最高で25フィートの木に登り、ナタを使って森の中で道を切り開くことができます(Kaplan & Dove, 1987)。このように、私たちの発達はさまざまな状況に影響されるため、基本的な運動機能の時期は文化によって異なる可能性があります。しかしながら、その機能自体はどの社会にも存在します(図9.3)。

図9.3 | 世界中の子供たちは皆、遊ぶことが大好きです。(a)フロリダでも、(b)南アフリカでも、子供たちは砂や日差しや海を探索して楽しんでいます。(credit a: modification of work by “Visit St. Pete/Clearwater”/Flickr; credit b: modification of work by “stringer_bel”/Flickr)

生まれと育ちは発達にどのような影響を与えるでしょうか?

私たちは、生まれ(生物学的性質や遺伝的性質)のおかげで今の自分があるのでしょうか、それとも、育ち(環境や文化)のおかげで今の自分があるのでしょうか?この長年の疑問は、心理学では「生まれか育ちか」の論争として知られています。この論争は、私たちの人格や特徴が、どのような形で遺伝的構成や生物学的要因の産物であり、どのような形で両親、仲間、文化などの環境によって形成されるのかを理解しようとするものです。たとえば、生物学的な子供がその親と同じような行動をとることがあるのはなぜでしょうか—それは遺伝によるものなのでしょうか、それとも幼少期の環境や子供が親から学んだことによるものなのでしょうか?養子の場合はどうでしょうか—彼らは生物学的な家族に似るのでしょうか、それとも養子先の家族に似るのでしょうか?また、同じ家庭の兄弟姉妹でも、どうしてこんなに違うことがあるのでしょうか?

私たちは皆、目の色や身長、特定の人格特性など、両親から受け継いだ特定の遺伝形質を持って生まれてきます。しかしながら、私たちの基本的な遺伝子型以外にも、遺伝子と環境の間には深い相互作用があります:私たちの環境における独特な経験は、特定の形質が発現するか否か、どのように発現するかに対して影響を与え、同時に、私たちの遺伝子は、私たちが環境とどのように相互作用するかに対して影響を与えるのです(Diamond, 2009; Lobo, 2008)。本章では、生まれと育ちの間には相互作用があり、その両方によって私たちがどのような人間になるかが形作られることを示しますが、それぞれの相対的な貢献度については議論が続いています。

深く掘り下げてみよう

達成度の格差:社会経済的地位は発達にどのように影響するでしょうか?

達成度の格差とは、民族、人種、そして(特定の科目では)性別が異なる生徒の間に存在する、成績、テストの得点、卒業率における持続的な差のことです(Winerman, 2011)。研究では、このような達成度の格差は、子供たちの家庭に存在する社会経済的な要因の違いに強く影響されているということが示唆されています。研究者は、このような社会経済的な格差を低減することを目的とするプログラムが、異なる背景を持つ子供たちの能力や成績を平等にするのに役立つと認めていますが、そのような大規模な介入を行うことは困難であると認識しています。したがって、学術的な達成度の格差に関連する問題に対処するためには、不利な立場にある子供たちの能力と達成度を育むことを目的としたプログラムが最適な選択肢となる可能性があると提言されています(Duncan & Magnuson, 2005)。

低所得層の子供たちは、中所得層や高所得層の子供たちに比べて、多くの教育的な変数で著しく成績が振るいません:彼らは標準化されたテストの得点、卒業率、大学進学率などが著しく低く、高校の退学率も著しく高いです。達成度の格差を是正するために、州や連邦政府の立法を通じてさまざまな試みがなされていますが、子供たちが学校に入る前から問題が始まっているとしたらどうでしょうか?

心理学者のベティ・ハートとトッド・リズリー(Hart & Risley, 2006)は、そのキャリアをかけて、さまざまな所得レベルの子供たちの早期言語能力とその進行状況を調べました。彼女たちは、ある縦断的研究において、研究対象となったすべての親が子供と関わり、相互作用しているにもかかわらず、中・高所得層の親は低所得層の親に比べて子供との関わり方が異なることを発見しました。この研究者たちは、1300時間の親子の相互作用を分析した後、中・高所得層の親は、子供が乳幼児の頃から、子供に対して著しく多く語りかけることを見出しました。3歳になるまでに、高所得層の子供は低所得層の子供の約2倍の単語を知っており、低所得層の子供に比べると推定して合計3000万語も多くの単語を聞いていました(Hart & Risley, 2003)。そして、その格差はさらに顕著になっていきます。幼稚園に入る前の到達度テストでは、高所得層の子供は低所得層の子供よりも60%も高い点数を取っています(Lee & Burkam, 2002)。

この問題に対する解決策はいくつかあります。シカゴ大学の専門家は低所得層の家庭に対して取り組んでおり、彼らの家を訪問し、日常的に時間ごとに子供たちにもっと話しかけるように促しています。他の専門家は、多様な経済的背景を持つ生徒を同じ教室に入れる保育園を設計しています。この研究では、低所得層の子供たちが言語発達において大きな成果を上げましたが、これは専門的な保育園に通った結果であると考えられます(Schechter & Byeb, 2007)。達成度の格差を減らすために、他にどのような方法や介入を用いることができますか?あなたの地域や近隣の地域の子供たちを支援するために、どのような種類の活動を実施することができますか?

9.2 生涯の理論

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • フロイトの心理性的発達の理論について議論する
  • エリクソンによる子供と大人の心理社会的発達の主な課題について記述する
  • ピアジェの認知的発達の見解について議論し、その段階を子供の認知の理解に応用する
  • コールバーグの道徳的発達の理論について記述する
  • 主要な発達理論の長所と短所を比較対照する

赤ちゃんや子供がどのようにして、幸せで健康な大人になるまで成長・発達するかについては、さまざまな理論があります。私たちはこの節で、そのうちのいくつかの理論を探求します。

発達についての心理性的理論

ジークムント・フロイト(1856-1939)は、人格は幼少期に発達すると考えました。フロイトによれば、幼少期の経験が大人になってからの人格や行動を形成します。フロイトは、発達を不連続的なものと捉えました。彼は、私たちのそれぞれが幼少期に一連の段階を通過しなければならず、もし私たちがある段階で適切な養育や子育てを受けられないと、その段階で動けなくなる、すなわち固着すると考えました。フロイトの段階は、心理性的発達の段階と呼ばれています。フロイトによると、子供の快楽を欲する衝動は、口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期という5つの発達段階のそれぞれにおいて、性感帯と呼ばれる身体のさまざまな部位に集中しています。

フロイトの考え方のほとんどは現代の研究では裏付けが見出されていませんが、私たちはフロイトが心理学の分野に与えた貢献を軽視することはできません。今日の心理学者たちは、フロイトの心理性的段階を、人格の発達方法についての正当な説明とすることに異議を唱えていますが、私たちがフロイトの理論から得られることとは、人格が子供時代の経験によって(部分的には)形成されるということです。これらの段階については、人格に関する章で詳しく議論されています。

発達についての心理社会的理論

もう1人の段階理論家であるエリク・エリクソン(1902-1994)(図9.4)は、フロイトの理論を取り上げ、心理社会的理論として修正しました。エリクソンの心理社会的発達理論は、私たちの発達が性的な性質のものではなく、社会的な性質のものであることを強調しています。フロイトは、人格が子供の頃にのみ形成されると考えていましたが、エリクソンは、人格の発達が生涯を通じて行われると提唱しました。エリクソンは、他者との関わり方が自己の感覚、つまり彼が自我同一性と呼んだものに影響を与えることを示唆しました。

図9.4 | エリク・エリクソンは、発達についての心理社会的理論を提唱しました。エリクソンの理論では、それぞれの段階において、達成感を感じるために習得しなければならない心理社会的課題があります。

エリクソンは、私たちが人生の特定の分野で能力を達成する必要性によって動機付けられていると提唱しました。心理社会的理論によると、私たちは、乳児期から老年期に至る生涯にわたって、8つの発達段階を経験します。それぞれの段階には、私たちが解決する必要のある葛藤、すなわち課題があります。それぞれの発達段階の課題をうまくこなせば、達成感が得られ、健全な人格が形成されます。一方、これらの課題を達成できないと、力不足の感情につながります。

エリクソン(Erikson, 1963)によると、乳児期(生まれてから12か月)には、信頼が私たちの発達の基盤となります。したがって、この段階の主な課題は、信頼と不信です。乳児は養育者に依存しているため、乳児の必要性に敏感に反応する養育者は、乳児が信頼感を発達させるのを助けます。彼らの赤ちゃんは、世界を安全で予測可能な場所だと考えるようになります。一方、赤ちゃんの必要性を満たさない無反応な養育者は、不安、恐怖、不信感を生じさせます。彼らの赤ちゃんは世界を予測不可能なものとして見るようになります。

幼児(1~3歳)は、自分の世界を探索し始めるにつれて、自分の行動をコントロールし、環境に働きかけて結果を得ることができるということを学びます。彼らは、食べ物、おもちゃ、衣服など、環境の特定の要素に対する明確な好みを示し始めます。幼児の主な課題は、主体性の確立に取り組むことによって、自律性と恥や疑惑の問題を解決することです。これが「ぼくがやる/わたしがやる」という段階です。たとえば、私たちは、2歳の子供が自分で服を選んで着ようとするのを、自律性の感覚の芽生えとして観察するでしょう。彼女の格好はその場にふさわしいものではないかもしれませんが、そのような基本的な決定に自分が参加することは、彼女の主体性の感覚に影響を与えます。もし自分の環境に対して行動する機会を与えられないと、彼女は自分の能力を疑うようになり、自尊心の低下や羞恥の感情につながるかもしれません。

就学前段階(3~6歳)に到達すると、子供は社会的な相互作用や遊びを通して、自分から行動を起こし、自分の世界に対して制御を及ぼすことができるようになります。エリクソンによれば、就学前の子供は、自発性と罪悪感という課題を解決しなければなりません。就学前の子供たちは、他者との関わりの中で計画を立て、目標を達成することを学ぶことにより、この課題をこなすことができます。そうすることができた子供は、自信をつけ、目的意識を持つことができます。自発性が失敗したり、抑圧されたりして、この段階でうまくいかなかった子供は、罪悪感を抱くかもしれません。過剰に支配しようとする親は、どのようにして子供の自発性を抑圧することになるのでしょうか?

小学校段階(7~11歳)では、子供は勤勉性と劣等感という課題に直面します。子供は自分がどの程度なのかを測定するために、自分自身と周りの人とを比較するようになります。彼らは学校の勉強、スポーツ、社会活動、家庭生活などで誇りと達成の感覚を発達させるか、あるいは、自分がその基準に達していないと劣等感や無力感を感じるようになります。子供たちが達成感を持ち、自分や自分の能力を信じることができるようになるのを助けるために、親や教師はどのようなことができるでしょうか?

青年期(12~18歳)の子供たちは、同一性と役割の混乱という課題に直面します。エリクソンによると、青年期の主な課題は自己意識の確立です。青年期の子供たちは、「自分は何者なのか?」、「私は自分の人生で何をしたいのか?」などの問いに悩まされます。ほとんどの青年期の子供たちは、その途上で、いろいろな自己を試してみて、自分に合うものを探します。この段階で成功した青年は、強固な同一性の感覚を持ち、問題や他人の視点に直面しても、自分の信念や価値観に忠実であり続けることができます。同一性を意識的に探そうとしない無気力な青年や、将来に対する親の考え方に合わせるように圧力をかけられた青年には、何が起きるでしょうか?これらの10代の若者は、柔弱な自己意識を持ち、役割の混乱を経験することになるでしょう。彼らは自分の同一性に確信が持てず、将来についても混乱しています。

成人期前期(20代~40代前半)の人は、親密さと孤立感に関心を持ちます。私たちが青年期に自己意識を発達させた後には、他者と人生を共有する準備が整います。エリクソンは、他者との親密な関係を築く前に、私たちは強い自己意識を持たなければならないと述べています。青年期に肯定的な自己概念を育まなかった成人は、孤独感や感情的な孤立を経験することがあります。

人々が40代に達すると、成人期中期として知られる時期に入り、それは60代半ばまで続きます。成人期中期の社会的課題は、育成性と停滞です。育成性とは、自分のライフワークを見つけ、ボランティアやメンター、子育てなどの活動を通じて、他者の発達に貢献することです。この課題を達成できない人は、他者とのつながりが希薄になり、生産性や自己改善への関心が薄れていき、停滞を経験することになるかもしれません。

60代半ばから人生の終盤にかけて、私たちは成人期後期として知られる発達の時期にいます。この段階におけるエリクソンの課題は、完全性と絶望と呼ばれます。成人期後期の人は、自分の人生を振り返って、満足感か失敗感のどちらかを感じると彼は述べました。自身の達成に誇りを持っている人は、完全性の感覚を感じ、ほとんど後悔もなく人生を振り返ることができます。しかしながら、この段階で成功しなかった人は、人生を無駄にしたと感じるでしょう。彼らは、「こうであったかもしれない」、「こうすべきだった」、「こうすることもできた」という物事に焦点を合わせてしまいます。彼らは、人生の終わりを、恨み、落ち込み、絶望の気持ちで迎えることになります。表9.1はエリクソンの理論の段階をまとめたものです。

表9.1

発達についての認知的理論

ジャン・ピアジェ(1896-1980)は、子供の発達を研究したもう1人の段階理論家です(図9.5)。ピアジェは、精神分析や心理社会的な観点から発達にアプローチするのではなく、子供の認知的な成長に焦点を当てました。彼は、考えることが発達の中心的な側面であり、子供はもともと好奇心旺盛であると考えていました。しかしながら、ピアジェは、子供が大人のように考えたり推理したりすることはないと述べています(Piaget, 1930, 1932)。彼の認知的発達の理論では、私たちの認知能力は特定の段階を経て発達するとされており、これは発達に対する不連続的アプローチを例示しています。私たちが新しい段階へと進むにつれて、私たちの考え方や推論の仕方に明確な変遷が見られます。

図9.5 | ジャン・ピアジェは50年以上にわたり、子供たちの心がどのように発達するかを研究してきました。

ピアジェは、子供たちが世界を理解するのに役立てるためにスキーマを発達させると述べました。スキーマとは、情報を分類したり解釈したりするのを助けるために用いられる概念(メンタルモデル)のことです。子供が成人に達するまでに、子供はほとんどすべてのことについてスキーマを作っています。新しい情報を学ぶとき、子供は同化と調節という2つのプロセスを通じて、自分のスキーマを調整します。まず、子供は新しい情報や経験を、現在のスキーマに照らし合わせて同化します:同化とは、すでに知っていることと同等の情報を取り入れることです。調節とは、新しい情報に基づいて自分のスキーマを変更することです。このプロセスは、子供が環境と関わるにつれて継続していきます。

たとえば、2歳になるアブドゥルは、家族がラブラドール・レトリバーを飼っていることから、犬のスキーマを学びました。アブドゥルは、絵本の中に他の犬が出てくると、「ママ、見て、犬!」と言います。このようにして、彼は犬についての自分のスキーマに、他の犬を同化させてきました。ある日、アブドゥルは初めて羊を見て、「ママ、見て、犬!」と言います。犬とは4本の足と毛皮を持つ動物であるという基本的なスキーマを持っているアブドゥルは、毛皮を持つ4本足の生き物はすべて犬であると考えています。アブドゥルの母親が、彼が見ている動物は犬ではなく羊だと教えてくれたとき、アブドゥルは犬についての自分のスキーマを、彼の新しい経験に基づいてより多くの情報を含むように調節しなければなりません。アブドゥルの犬についてのスキーマは、広すぎました。なぜなら、毛皮を持つ4本足の生き物がすべて犬というわけではないからです。彼は犬についての自分のスキーマを修正し、羊についてのスキーマを新たに形成します。

ピアジェは、フロイトやエリクソンと同様に、発達は年齢幅におおよそ対応した一連の段階を経て進行すると考えました。彼は、4つの段階を経て進行する認知的発達の理論を提唱しました:それは、感覚運動段階、前操作段階、具体的操作段階、形式的操作段階です(表9.2)。

表9.2

第一段階は、生まれてから2歳くらいまで続く感覚運動段階です。この段階では、子供は感覚と運動行動を通して世界について学びます。幼い子供は、物を口に入れて食べられるかどうかを確かめたり、物がつかめるようになると、振ったり叩いたりして音が出るかどうかを確かめたりします。生後5か月から8か月の間に、子供は物体の永続性を発達させます。これは、たとえ何かが見えなくなっても、それはまだ存在しているという理解です(Bogartz, Shinskey, & Schilling, 2000)。ピアジェによると、幼い乳児は目の前から消えてしまった後には、その物体のことを覚えていません。ピアジェは、最初に乳児におもちゃを見せた後、毛布の下に隠したときの乳児の反応を調査しました。物体の永続性がすでに発達している乳児は、隠されたおもちゃに手を伸ばそうとして、そのおもちゃがまだ存在することを知っていることを示しました。一方で、物体の永続性が発達していない乳児は混乱しているように見えました。

学習へのリンク

数分の時間をとって、子供たちの物体の永続性を理解する能力の違いを示す短いビデオ(http://openstax.org/l/piaget)を見て、さらに学んでください。

ピアジェの見解では、子供は物体の永続性を発達させるのと同時期に、見知らぬ人に対する恐怖心である人見知りを示し始めます。赤ちゃんは、泣き出して見知らぬ人から顔を背けたり、養育者にしがみついたり、あるいは、両親のような見慣れた顔に向かって腕を伸ばそうとしたりすることによって、これを示します。人見知りは、子供が見知らぬ人を既存のスキーマに同化することができず、そのため、子供がその見知らぬ人との経験がどのようなものになるかを予測できず、恐怖反応を生じるようなときに起こります。

ピアジェの第二段階は、約2歳から7歳までの前操作段階です。この段階では、子供は言葉やイメージ、考え方を表すために記号(シンボル)を使うことができます。これが、この段階の子供たちがごっこ遊びをする理由です。子供は腕を飛行機の翼に見立てて部屋中を飛び回ったり、棒を持った子供が剣を持った勇敢な騎士となったりします。また、前操作段階では、子供は言葉を使い始めますが、大人の論理を理解したり、情報を精神的に操ったりすることはできません(操作という言葉は、情報を論理的に操ることを言うため、この段階の子供は前操作段階と見なされます)。子供の論理は、慣習的な知識ではなく、これまでの個人的な世界の知識に基づいています。たとえば、お父さんが10歳のケイコにピザを一切れ、3歳の弟のケニーにも一切れ渡しました。ケニーのピザの一切れは5つにカットされていたので、ケニーはお姉ちゃんに「自分の方がたくさんピザをもらった」と言いました。この段階の子供は、保存(何かの見た目が変わっても、何も取り除いたり加えたりしなければ、大きさは同じままであるという考え方)の理解が発達していないため、精神的な操作を行うことができません。

学習へのリンク

前操作段階の男の子がピアジェの保存の課題に答えているビデオ(http://openstax.org/l/piaget2)を見て、さらに学んでください。

またこの段階では、私たちは、子供が自己中心性を示すことも予想します。自己中心性とは、子供が他人の視点に立つことができないことを意味します。この段階の子供は、誰もが自分と同じように見て、考えて、感じていると考えています。もう一度、ケニーとケイコを見てみましょう。ケイコの誕生日が近づいてきたので、お母さんはケニーをおもちゃ屋に連れて行き、お姉ちゃんへのプレゼントを選ばせます。ケニーは自分が気に入ればお姉ちゃんも気に入るだろうと考えて、アイアンマンのアクションフィギュアを選びます。自己中心的な子供は、他人の視点を推し量ることができず、その代わりに自分の視点を当てはめます。

学習へのリンク

ピアジェは、子供が示す自己中心性のレベルを判断するために、「3つの山の課題」を開発しました。子供は、ある視点から三次元の山の風景を見て、別の視点にいる別の人が同じ風景の中で何を見るかを尋ねられます。ミネソタ大学とミネソタ州科学博物館が提供する「3つの山の課題」の短いビデオ(http://openstax.org/l/WonderYears)を見てください。

ピアジェの第三段階は、7歳から11歳くらいまでに起こる具体的操作段階です。この段階では、子供は現実の(具体的な)出来事について論理的に考えることができます。彼らは、数字の使い方をしっかりと理解し、記憶戦略を使い始めます。彼らは、数学的な操作を行うことができ、足し算は引き算の反対、掛け算は割り算の反対といったような変換を理解することができます。この段階で、子供は保存の概念も習得します:何かの形が変わっても、その質量や体積、数は同じままです。たとえば、もしあなたが背が高くて細いガラス容器から背が低くて太いガラス容器に水を注いでも、水の量は同じままです。ケイコとケニー、そしてピザの話を覚えていますか?ケイコは、ケニーが「たくさんピザをもらった」と言ったとき、彼が間違っていることをどのようにして知ったのでしょうか?

具体的操作段階の子供たちは、可逆性の原理も理解しています。可逆性とは、物体は、形や状態を変えても、元の形や状態に戻せるということを意味します。たとえば、背が低くて太いガラス容器に注いだ水を取り上げてみましょう:あなたが太いガラス容器から細いガラス容器に水を注いで戻しても、同じ量(数滴を除いた量)のままです。

ピアジェの理論における最後の段階である第四段階は、11歳頃から大人になるまでの形式的操作段階です。具体的操作段階の子供は、具体的な出来事についてのみ論理的に考えることができるのに対し、形式的操作段階の子供は、抽象的な考え方や仮説的な状況にも対処することができます。この段階の子供は、抽象的な思考を用いて問題を解決し、代替の解決策を検討し、それらの解決策を検証することができます。青年期になると、新たな自己中心性が出てきます。たとえば、顔にとても小さなニキビができている15歳の子供は、そのニキビが大きくて信じられないくらい目立っていると思うかもしれませんし、他の人も自分の認識を共有しているものと誤解しているかもしれません。

形式的操作の思考を超えて

他の主要な発達理論の貢献者と同様に、ピアジェの考え方のいくつかは、さらなる研究の結果に基づいて批判されてきました。たとえば、現代のいくつかの研究は、ピアジェの個別の段階よりも連続的な発達のモデルを支持しています(Courage & Howe, 2002; Siegler, 2005, 2006)。他の多くの研究では、子供はピアジェが記述するよりも早く認知的なマイルストーンに到達することが示唆されています(Baillargeon, 2004; de Hevia & Spelke, 2010)。

ピアジェによると、認知的発達の最高段階は、11歳から20歳の間に発達する形式的操作の思考です。しかしながら、多くの発達心理学者は、ピアジェと意見を異にしており、ポスト形式的段階として知られる認知発達の第五段階を示唆しています(Basseches, 1984; Commons & Bresette, 2006; Sinnott, 1998)。ポスト形式的思考では、成人が文脈に依存した原則を身に着けるにつれて、状況や事情に基づいて意思決定が行われ、論理と感情が統合されます。ポスト形式的思考の成人と形式的操作の青年の違いを見る1つの方法として、彼らが感情的な問題をどう扱うかという点が挙げられます。

私たちが成人に達すると、私たちの問題解決能力が変わるようです:私たちは問題を解決しようとするに際して、人間関係、仕事、および政治など、生活のさまざまな分野についてより深く考えるようになる傾向があります(Labouvie-Vief & Diehl, 1999)。このため、ポスト形式的思考の人は、新しい問題を解決するのに役立てるために、過去の経験を活用することができます。ポスト形式的思考を用いた問題解決戦略は、状況に応じてさまざまです。これは何を意味するのでしょうか?たとえば、同僚との意見の相違が絡む職場の問題を解決するための理想的な解決策は、大切な人との意見の相違を解決するための最善の解決策ではないということを、成人は認識することができます。

概念をつなげてみよう

神経構築主義

遺伝子と環境の双方向の影響に関してあなたが学んできたような遺伝と環境の相関は、より最近の理論で探求されています(Newcombe, 2011)。そのような理論の1つである神経構築主義では、脳の神経的な発達が認知的な発達に影響を与えることを示唆しています。子供が遭遇する経験は、環境に反応して神経経路が発達する方法に影響を与えたり、変えたりすることがあります。個人の行動は、その人が世界をどのように理解しているかに基づいています。神経ネットワークと認知ネットワークの間には、以下のものによって構成されるそれぞれのレベルにおいて、そしてそれぞれのレベル間において相互作用があります:

  • 遺伝子
  • ニューロン
  • 身体
  • 社会環境

これらの相互作用は、脳内の心的表象を形成し、個人が生涯を通じて積極的に探求する文脈に依存しています(Westermann, Mareschal, Johnson, Sirois, Spratling, & Thomas, 2007)。

遺伝的に気難しい気質となりやすい子供は、このことの一例となるでしょう。そのような子供には、最適な態様で自分自身を表現することを促すような社会的環境を提供する両親がいるかもしれません。その子供の脳は、その環境によって強化された神経接続を形成し、それによって脳に影響を与えます。脳は、環境をどのように経験するかという情報を身体に与えます。このように、神経ネットワークと認知ネットワークが連携して、遺伝子(すなわち、気質を和らげる)、身体(すなわち、高血圧になりにくくなるかもしれない)、社会環境(すなわち、自分に似た人を求めるかもしれない)に影響を与えます。

発達についての社会文化的理論

レフ・ヴィゴツキーはロシアの心理学者で、発達についての社会文化的理論を提唱しました。彼は、人間の発達はその人の文化に根ざしていると示唆しました。たとえば、ある子供の社会的世界は、言語と思考の形成の基礎を成します。ある人が話す言葉や物事について考えるやり方は、その人の文化的背景に依存しています。また、ヴィゴツキーは、歴史的な影響を人の発達の鍵と考えていました。彼は、発達の過程と個人の環境との相互作用に関心を持っていました(John-Steiner & Mahn, 1996)。

発達についての道徳的理論

幼少期に始まり、青年期にかけて続く主要な課題は、善悪を見分けることです。心理学者のローレンス・コールバーグ(1927-1987)は、ピアジェが認知的な発達に関して築いた基礎をさらに発展させました。コールバーグは、認知的な発達と同様に、道徳的な発達も一連の段階を経ると考えました。この理論を構築するために、コールバーグはあらゆる年齢層の人々に道徳的なジレンマを投げかけ、その答えを分析して、道徳的な発達の特定の段階についての証拠を見つけました。それらの段階について読む前に、コールバーグの最も有名な道徳的ジレンマの1つ、一般的にはハインツのジレンマとして知られるものに対して、あなたならどう答えるかを少し時間をとって考えてみてください:

ヨーロッパで、ある女性が特殊な種類のがんで死にかけていました。医師たちがその女性を救えるかもしれないと考えるような薬が1つだけありました。それは、同じ町の薬剤師が最近発見したラジウムの一形態でした。この薬は製造コストが高いのですが、その薬剤師は製造コストの10倍を請求していました。彼はラジウムを200ドルで購入し、少量の薬を2000ドルで販売していました。病人の女性の夫であるハインツは、知り合い全員にお金を借りに行きましたが、費用の半分である1000ドルほどしか集めることができませんでした。彼は薬剤師に妻が死にかけていることを伝え、もっと安く売ってくれないか、あるいは後払いにしてくれないかと頼みました。しかし、薬剤師は言いました:「いや、私はこの薬を発見したのだから、それで儲けるつもりだ。」そこでハインツは自暴自棄になり、妻のために薬を盗もうと、その男の店に侵入しました。この夫はそうすべきだったのでしょうか?(Kohlberg, 1969, p. 379)

あなたはこのジレンマにどう答えますか?コールバーグは、あなたがこのジレンマに「はい」と答えるか「いいえ」と答えるかには興味がありませんでした:そうではなくて、彼はあなたの答えの背景にある理由づけに興味を持っていました。

コールバーグは、このジレンマや他のさまざまな道徳的ジレンマを人々に提示した後、人々の回答を検討し、それらを異なる道徳的推論の段階に分類しました(図9.6)。コールバーグによると、個人は、前慣習的な道徳性の能力(9歳以前)から、慣習的な道徳性の能力(青年期初期)、そして、ごく少数の人しか完全に達成できない後慣習的な道徳性(形式的操作の思考が達成された後)に向かって進んでいきます。コールバーグは、ハインツの妻の命は薬剤師のお金儲けよりも重要であるため彼は薬を盗むべきだ、という推論を反映した回答を最高段階に位置づけました。人の命の価値は、薬剤師の金銭欲に優先します。

図9.6 | コールバーグは、道徳的推論の3つのレベルを特定しました:それは、前慣習的レベル、慣習的レベル、後慣習的レベルです。それぞれのレベルは、道徳的な発達についての次第に複雑な段階と関連しています。

ある選択をするときに最も洗練された後慣習的な理由を持っている人であっても、別の選択のときに最も単純な前慣習的な理由を挙げることがある、ということを認識しておくのは大切です。多くの心理学者はコールバーグの道徳的発達の理論に同意していますが、道徳的な推論と道徳的な行動とは全く異なることを指摘しています。私たちがある状況で「自分ならこうする」と言っていることが、その状況で私たちが実際に行うものではない、ということがあります。言い換えれば、私たちは「言うべきことを言う」ことはあっても、「やるべきことをやる」ことはないのかもしれません。

この理論は男性と女性にどのように当てはまるのでしょうか?コールバーグ(Kohlberg, 1969)は、道徳的発達の第四段階を通過するのは、女性よりも男性の方が多いと考えました。彼はさらに、女性は道徳的な推論能力に欠けているようだとも述べました。この考え方はコールバーグの研究助手であったキャロル・ギリガンにはよく受け入れられず、その結果として、彼女は道徳的発達について独自の考え方を発展させました。ギリガン(Gilligan, 1982)は、画期的な著書『もうひとつの声—男女の道徳観のちがいと女性のアイデンティティ』の中で、かつての恩師の理論が上流階級の白人の男性や少年のみに基づいていると批判しました。彼女は、女性が道徳的推論に欠けていることはないと主張し、男性と女性では推論の仕方が異なると提唱しました。少女や女性は、人とのつながりや対人関係の重要性をより重視します。そのため、ハインツのジレンマでは、多くの少女や女性が「ハインツは薬を盗むべきではない」と答えます。彼女たちの理由づけは、もし彼が薬を盗んで逮捕され、刑務所に入れられたら、彼と彼の妻は離ればなれになってしまい、彼がまだ刑務所にいる間に妻が死んでしまうかもしれない、というものです。

9.3 発達の段階

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • 出生前の発達段階を記述し、出生前健康管理の重要性を認識する
  • 乳児期から児童期にかけての身体的、認知的、感情的な発達を評価する
  • 青年期に起こる身体的、認知的、感情的な発達を比較対照する
  • 成人期に起こる身体的、認知的、感情的な発達を検討する

私たちは生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、発達し続けます。

本章の冒頭で議論したように、発達心理学者はしばしば私たちの発達を身体的発達、認知的発達、心理社会的発達の3つの領域に分けます。エリクソンの段階を反映して、生涯発達は年齢に応じたさまざまな段階に分けられます。ここでは、私たちは出生前、乳児、児童、青年、成人の発達について議論します。

出生前の発達

あなたはどのようにして今の自分になったのでしょうか?1つの細胞の構造から始まり、あなたが生まれるまでに、あなたの出生前の発達は整然とした繊細な順序で起こりました。

出生前の発達には、胚段階、胎芽段階、胎児段階の3つの段階があります。それぞれの段階で、赤ちゃんの発達には何が起こるか見ていきましょう。

胚段階(第1週~第2週)

あなたは、この本の序盤の生物心理学の議論の中で、遺伝とDNAについて学びました。母親と父親のDNAは、受胎の瞬間に子供に受け渡されます。受胎は、精子が卵子と受精し、接合子を形成するときに起こります(図9.7)。接合子は、精子と卵子が融合して作り出された1細胞の構造として始まります。この時点で、赤ちゃんの遺伝子構成と性別が決まります。受胎後の第1週の間に、接合子は1細胞の構造から2細胞、4細胞、8細胞と分裂・増殖していきます。このような細胞分裂の過程を有糸分裂と言います。有糸分裂は脆弱なプロセスであり、最初の2週間を超えて生き残る接合子は全体の2分の1以下です(Hall, 2004)。有糸分裂が始まって5日後には100個の細胞ができ、9か月後には数十億個の細胞ができます。細胞が分裂するにつれ、それらはより特化したものになり、さまざまな器官や身体の部分を形成します。胚段階では、細胞の塊はまだ母親の子宮の内膜に付着していません。子宮内膜に付着すると、次の段階が始まります。

図9.7 | 受胎時に精子と卵子が融合しています。

胎芽段階(第3週~第8週)

接合子は、約7~10日間分裂し、150個の細胞を持った後、卵管を通って子宮内膜に着床します。着床すると、この多細胞生物は胎芽と呼ばれます。ここからは血管が成長し、胎盤が形成されます。胎盤は子宮に接続された構造物で、母体から臍帯を介して発達中の胎芽に栄養と酸素を供給します。胎芽の基本的な構造は、頭部、胸部、腹部となる部分へと発達し始めます。胎芽段階では、心臓が鼓動を始め、器官が形成されて機能し始めます。胎芽の背中に沿って神経管が形成され、脊髄と脳へと発達していきます。

胎児段階(第9週~第40週)

この生物が9週目くらいになると、胎芽は胎児と呼ばれます。この段階では、胎児はインゲン豆くらいの大きさで、「尾」が消え始め、人間として認識できる形になってきます。

9~12週目には、性器が分化し始めます。16週目頃になると、胎児の体長は約4.5インチ[約11.5センチメートル]になります。手の指や足の指が完全に発達し、指紋も見えるようになります。胎児が発達の6か月目(24週)に達するまでに、体重は最大で1.4ポンド[約0.6キログラム]になります。聴覚が発達し、胎児は音に反応できるようになります。肺、心臓、胃、腸などの内部器官が十分に形成され、この時点で早産した胎児は母親の子宮の外で生き延びる可能性が出てきます。胎児段階の間、脳は成長と発達を続け、16週目から28週目までで約2倍の大きさになります。36週目頃になると、胎児はほぼ出産可能な状態になります。胎児は約6ポンド[約2.7キログラム]の体重、約18.5インチ[約47センチメートル]の体長になります。37週目には、胎児のすべての器官系が十分に発達し、早産に伴う多くのリスクなしに母親の子宮の外で生存できるようになります。胎児は40週目頃まで体重が増え続け、体長も伸びていきます。その頃になると、胎児はほとんど動くことができなくなり、出産が間近に迫ってきます。図9.8にそれぞれの段階の経過が示されています。

図9.8 | 胎児段階では、赤ちゃんの脳が発達し、体も大きくなり、体重も増えていき、胎児は満期の発達に至ります。

学習へのリンク

出生前の発達と出産のプロセスの驚くべき様子については、NovaとPBSのビデオ『生命の最高の奇跡』(http://openstax.org/l/miracle)を見てください。

出生前の影響

出生前のそれぞれの段階では、遺伝的および環境的要因が発達に影響を与えます。発達中の胎児は、母親に完全に依存して生きています。そこで、母親が自分自身についてよく注意し、出生前健康管理を受けることが重要です。出生前健康管理とは、妊娠中に母親と胎児の両方の健康を監視する医療のことです(図9.9)。国立衛生研究所([NIH], 2013)によると、定期的な出生前健康管理は、妊娠中の母親と胎児の合併症のリスクを減らすことができるため、重要です。実際、妊娠しようとしている女性や妊娠したかもしれない女性は、主治医と妊娠計画について話し合うべきです。彼女たちは、たとえば、特定の出生異常の予防に役立つ葉酸を含むビタミン剤の摂取や、食生活や運動習慣の側面の監視についてアドバイスを受けることができるかもしれません。

図9.9 | 妊娠している女性が、出生前健康管理の一環として超音波検査を受けています。(credit: “MIKI Yoshihito_Flickr”/Flickr)

接合子が母親の子宮の内壁に付着すると、胎盤が形成されることを思い出してください。胎盤は、胎児に栄養と酸素を供給します。母親が摂取した食物や液体、薬などのほとんどすべてのものが胎盤を経由して胎児に届くため、「2人のために食べる」というよく使われる言い回しが存在します。環境の中で母親がさらされたものはすべて胎児に影響を与えます。母親が有害なものにさらされた場合、子供は生涯にわたって影響を示すことになります。

催奇形性物質とは、生物学的、化学的、物理的な環境因子であり、発達中の胎芽や胎児に損傷を与えるものです。催奇形性物質にはさまざまな種類があります。アルコールやほとんどの薬物は、胎盤を通過して胎児に影響を与えます。アルコールは、どんな量であっても妊娠中に飲んで安全なものではありません。妊娠中のアルコール使用は、米国の子供における精神遅滞の主要な予防可能な原因であることがわかっています(Maier & West, 2001)。妊娠中の母親の過度の飲酒は、胎児性アルコールスペクトラム障害を引き起こす可能性があり、その深刻度は軽度から重度まで、子供の生涯にわたって影響を及ぼします(表9.3)。胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)は、妊娠中のアルコールの大量摂取に関連する先天性異常の集合体です。身体的には、FASDの子供は、頭が小さく、異常な顔面の相貌であることがあります。認知的には、それらの子供は判断力の低下、衝動の抑制力の低下、高いADHDの割合、学習の問題、および低いIQスコアが見られることがあります。このような発達上の問題や遅れは、大人になってからも続きます(Streissguth et al., 2004)。また、動物を使った研究によると、妊娠中の母親のアルコール摂取により、子供がアルコールを好むようになりやすくなることが示唆されています(Youngentob et al., 2007)。

表9.3

喫煙は、ニコチンが胎盤を通って胎児に到達するため、催奇形性があると考えられています。母親が喫煙すると、発達中の胎児の血中酸素濃度が低下します。米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention, 2013)によると、妊娠中の喫煙は、早産、低体重児出産、死産、および乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすことがあります。

ヘロイン、コカイン、メタンフェタミン、ほとんどすべての処方薬、そしてほとんどの市販薬も催奇形性物質と見なされています。ヘロイン嗜癖で生まれた赤ちゃんは、大人の嗜癖者と同じようにヘロインを必要とします。その子供は、医学的な監督下で、徐々にヘロインから引き離す必要があります。そうしなければ、その子供は発作を起こして死亡するおそれがあります。その他の催奇形性物質には、放射線、HIVやヘルペスなどのウイルス、および風疹(三日ばしか)が含まれます。米国では、ほとんどの女性が児童期に病気から身を守る免疫付与またはワクチン接種を受けているため、風疹にかかる可能性は非常に低くなっています。

胎児のそれぞれの器官は、臨界期または感受期と呼ばれる妊娠中の特定の期間に発達します(図9.8)。たとえば、FASDについての霊長類のモデルを用いた研究では、発達中の胎児がアルコールにさらされた時期が、胎児性アルコール症候群に関連する顔の特徴の出現に劇的な影響を与えることが明らかになっています。具体的には、この研究では、妊娠19日目または20日目までのアルコール曝露が、子供の顕著な顔面異常につながることが示唆されています(Ashley, Magnuson, Omnell, & Clarren, 1999)。また、脳の特定の領域は、アルコールの催奇形性の影響を最も受けやすい感受期を示しています(Tran & Kelly, 2003)。

あなたはどう考えますか?

妊娠中に薬物を使用した女性は逮捕され、刑務所に入れられるべきでしょうか?

ここまでであなたが知ったように、妊娠中に薬物やアルコールを使用した女性は、子供に対して生涯にわたる深刻な危害を引き起こす可能性があります。一部の人々は、妊娠中の女性で薬物乱用歴のある人には、義務的にスクリーニングを行い、もしその女性が使用を続けた場合には、逮捕、起訴、収監することを提唱しています(Figdor & Kaeser, 1998)。この政策は、つい20年前までサウスカロライナ州のチャールストンで試みられていました。この政策は「妊娠中の物質乱用の管理に関する組織間政策」と呼ばれ、悲惨な結果となりました。

この組織間政策は、サウスカロライナ医科大学の産科クリニックに通う患者に適用されました。そこは、主として貧困層やメディケイドの患者を対象としています。その政策は、民間の産科の患者には適用されませんでした。この政策では、妊娠中の物質乱用の有害な影響について患者に教育することが求められていました。. . . また、書面では、胎児や新生児を違法薬物乱用の害から守るためには、チャールストン警察、第九司法管区裁判所の法務官、社会福祉局(DSS)の保護サービス部門が関与する可能性があることを患者に警告していました。(Jos, Marshall, & Perlmutter, 1995, pp. 120–121)

この政策は、女性が出生前健康管理を求めることを抑止したようであり、他の社会サービスを求めることも抑止し、低所得層の女性にのみ適用されたため、訴訟に発展しました。このプログラムは5年後に中止され、その間に42人の女性が逮捕されました。後に連邦政府機関は、このプログラムが機関内審査委員会(IRB)の承認や監督を受けずに人間に対する実験を行っていたと判断しました。このプログラムにはどのような欠陥がありましたか?また、あなたならどのように修正しますか?妊娠中の女性を児童虐待で告発することの倫理的な意味合いは何でしょうか?

乳児期から児童期

新生児の平均的な体重は約7.5ポンド[約3.4キログラム]です。小さくても、新生児は完全に無力というわけではありません。なぜなら、彼らの生まれた瞬間から反射と感覚の能力とが、環境との関わりを持つことを助けてくれるからです。すべての健康な赤ちゃんは、新生児反射を伴って生まれてきます。新生児反射とは、特定の形態の刺激に対する生まれつきの自動的な反応のことです。反射は、新生児がより複雑な行動を取れるようになるまでの間、生き延びるのを助けてくれます。それらの反射は、生き延びるために死活的に重要なものです。それらは、脳が正常に発達している赤ちゃんに見られ、通常は生後4~5か月頃に消失します。それでは、それらの新生児反射のいくつかを見てみましょう。哺乳反射とは、新生児の頬に何かが触れたときの反応のことです:あなたが赤ちゃんの頬をなでると、その子は自然とその方向に頭を向け、吸い始めます。吸啜反射とは、乳児が口で自動的に行う、学習していない吸う動作のことです。他にもいくつかの興味深い新生児反射が観察できます。たとえば、もしあなたが新生児の手の中に指を入れると、赤ちゃんが手のひらに触れたものを自動的に掴む把握反射が見られます。モロ反射は、赤ちゃんが落ちそうに感じたときの新生児の反応です。赤ちゃんは両手を広げたり、引っ込めたりして、(たいていの場合)泣きます。あなたは、これらの反射が、生後数か月間の生存をどのように促進すると思いますか?

学習へのリンク

新生児反射についての短いビデオクリップ(http://openstax.org/l/newflexes)を数分見て、さらに学んでください。

幼い乳児は何を見て、何を聞いて、何を嗅ぐことができるでしょうか?新しく生まれた乳児の感覚能力は優れていますが、その感覚はまだ完全には発達していません。新生児が生まれながらに持っている選好の多くは、養育者や他の人間との交流を促進するものです。視覚は最も発達していない感覚ですが、新生児はすでに顔への選好を示します。生後わずか数日の赤ちゃんは、人間の声を好み、話を伴わない音よりも声のほうを長く聞き(Vouloumanos & Werker, 2004)、知らない人の声よりも母親の声を好むようです(Mills & Melhuish, 1974)。ある興味深い実験では、生後3週間の赤ちゃんに、母親の声と他人の声を録音したものが鳴るおしゃぶりが与えられました。母親の声を聞いた乳児は、より強くおしゃぶりを吸いました(Mills & Melhuish, 1974)。また、新生児は強い嗅覚を持っています。たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の母親の匂いと他人の匂いを区別することができます。マクファーレンによる研究(MacFarlane, 1978)では、母乳で育てられている生後1週間の赤ちゃんを2枚のガーゼの間に寝かせました。一方のガーゼは他人である授乳中の母親のブラジャーの中にあったものであり、もう一方のガーゼは乳児の実母のブラジャーの中にあったものでした。生後1週間の赤ちゃんの3分の2以上が、母親の匂いのするガーゼの方を向きました。

身体的な発達

乳児期、幼児期、初期児童期には、体の身体的発達が急速に進みます(図9.10)。新生児の体重は平均して5~10ポンド[約2.3~4.5キログラム]であり、通常、6か月で2倍、1年で3倍になります。2歳になると体重は4倍になるので、2歳児の体重は20~40ポンド[約9.1~18.1キログラム]になると予想できます。新生児の平均体長は19.5インチ[約49.5センチメートル]で、12か月までに29.5インチ[約74.9センチメートル]、2歳までに34.4インチ[約87.4センチメートル]に増加します(WHO Multicentre Growth Reference Study Group, 2006)。

図9.10 | 乳児期から初期児童期にかけて、子供は急激な身体の変化を経験します。(credit “left”: modification of work by Kerry Ceszyk; credit “middle-left”: modification of work by Kristi Fausel; credit “middle-right”: modification of work by “devinf”/Flickr; credit “right”: modification of work by Rose Spielman)

乳幼児期と児童期には、成長は一定の速度では起こりません(Carel, Lahlou, Roger, & Chaussain, 2004)。4歳から6歳の間は成長が遅くなります:この時期には、子供は1年あたりで体重は5~7ポンド[約2.3~3.2キログラム]増え、身長は約2~3インチ[約5~8センチメートル]伸びます。女子は8~9歳になると、思春期の成長スパートにより、成長率が男子を上回ります。この成長スパートは12歳頃まで続き、月経周期の開始と重なります。10歳になると、平均的な女子の体重は88ポンド[約40キログラム]、平均的な男子の体重は85ポンド[約38.6キログラム]になります。

かつては、人間は将来持つことになるすべての脳細胞を備えて生まれてくると考えられていました。より最近の研究では、神経新生(ニューロンの形成)は大人になっても続くことが示唆されています。しかしながら、神経接続と神経経路の大部分は、子供の人生の最初の数年間に発生します(National Institute of Neurological Disorders and Stroke, 2019)。この神経が急速に成長する期間をブルーミングと呼びます。神経経路の発達は、思春期まで続きます。神経の成長のブルーミング期の後には、神経の接続が減少する刈り込み期が続きます。刈り込みによって脳の機能がより効率的になり、より複雑なスキルを習得できるようになると考えられています(Hutchinson, 2011)。ブルーミングは生後数年間に発生し、刈り込みは児童期から青年期にかけて、脳のさまざまな領域で続きます。

私たちの脳の大きさは急速に増大します。たとえば、2歳児の脳は成人の脳の55%の大きさで、6歳になると脳は成人の約90%の大きさになります(Tanner, 1978)。児童期(3~6歳)には、前頭葉が急速に成長します。本書で以前に議論した脳の4つの葉について振り返ると、前頭葉は、計画、推論、記憶、および衝動の制御に関連しています。そのため、子供が学齢期になる頃には、彼らは注意力や行動をコントロールすることができるように発達します。小学生の年月を通じて、前頭葉、側頭葉、後頭葉、頭頂葉のすべての大きさが増していきます。児童期に経験される脳の成長スパートは、ピアジェの認知的発達の順序に従う傾向があり、神経機能の著しい変化が認知の進展を説明することになります(Kolb & Whishaw, 2009; Overman, Bachevalier, Turner, & Peuster, 1992)。

運動機能の発達は、乳児が反射的な反応(吸啜反射や哺乳反射など)から、より高度な運動機能へと進むにつれて、順を追って起こります。たとえば、赤ちゃんはまず自分の頭を持ち上げることを学び、次に補助付きで座れるようになり、次に補助なしで座れるようになり、その後、ハイハイをして、そして歩くようになります。

運動技能とは、体を動かしたり、物を操作したりする能力のことです。微細運動技能は、手の指、足の指、および目の筋肉に重点を置き、小さな動作の協調(たとえば、おもちゃをつかむ、鉛筆で書く、スプーンを使う)を可能にします。粗大運動技能は、腕や脚を制御する大きな筋肉群に重点を置き、より大きな動きを伴います(たとえば、バランスをとる、走る、跳ぶ)。

運動技能の発達に際して、幼い子供が達成すべき特定の発達のマイルストーンがあります(表9.4)。それぞれのマイルストーンには、そのマイルストーンに到達すべき平均的な年齢と、年齢の範囲があります。発達のマイルストーンの例として、座ることがあります。ほとんどの赤ちゃんは、平均して生後7か月で1人で座れるようになります。座ることには協調性と筋肉の強さの両方が関与しており、90%の赤ちゃんが生後5か月から9か月の間にこのマイルストーンを達成します。別の例では、平均的な赤ちゃんは生後6週間で自分の頭を持ち上げられるようになり、90%の赤ちゃんは生後3週間から4か月の間にこれを達成します。もし、赤ちゃんが生後4か月になっても首が据わっていなければ、遅れがあるということを示しています。もしその子供がいくつかのマイルストーンで遅れを示している場合、それは懸念すべき理由であり、親や養育者は、子供のかかりつけの小児科医にそのことについて相談するべきです。発達の遅れの中には、早期の介入によって特定し、対処できるものもあります。

表9.4

認知的な発達

幼い子供は、急速な身体的成長に加えて、認知能力の顕著な発達も示します。ピアジェは、子供が物体を理解する能力(「ガラガラを振ると音がする」ということを学ぶようなもの)は、子供が成熟し、環境と関わるにつれてゆっくりと発達していく認知技能だと考えていました。今日、発達心理学者たちは、ピアジェが間違っていたと考えています。研究者は、非常に幼い子供でも、物体を使用する経験よりもずっと前に、物体とその仕組みを理解していることを発見しました(Baillargeon, 1987; Baillargeon, Li, Gertner, & Wu, 2011)。たとえば、生後3か月の子供たちは、見ただけでそれまでに経験のない物体の特性を知っていることを示しました。ある研究では、生後3か月の乳児に、トラックが道を進み、目隠しの後ろを走っていく様子を見せました。まず、道の横に、頑丈に見えるものの実際には中が空洞になっているような箱を置きました。トラックを走らせると、予想通り箱の脇を進んでいきました。その後、箱を道の上に置き、トラックの行く手を阻みました。そして今度もトラックを道に走らせると、トラックは邪魔されずに進み続けました。幼児は、この不可能な出来事を見つめるのに格段に長い時間を費やしました(図9.11)。ベイラージョン(Baillargeon, 1987)は、子供が、固体の物体はお互いに通り抜けられないことを知っていると結論付けました。ベイラージョンの発見は、物体とその仕組みについて、幼い子供が理解していることを示唆しています。そのことについて、ピアジェ(Piaget, 1954)ならば、世界での経験が限られているために子供の認知能力を超えていると言ったでしょう。

図9.11 | ベイラージョンの研究では、乳児は、トラックが(a)障害物のない道を走っていく様子、(b)障害物(箱)を横に置いて障害物のない道を走っていく様子、(c)障害物と思われるものを通り抜けて走っていく様子を観察しました。

子供が到達するのを予測するような身体的なマイルストーンがあるのと同じように、認知的なマイルストーンもあります。子供が思考、問題解決、およびコミュニケーションを行う新たな能力を身につける際には、これらのマイルストーンを意識すると役に立つでしょう。たとえば、乳児は、6~9か月頃には「いや」と首を振るようになり、9~12か月頃には「バイバイして」や「キスをして」などといった、何かをさせるような言葉での要求に反応するようになります。ピアジェによる物体の永続性という考え方を覚えていますか?私たちは、子供が生後8か月頃までには、目の前から見えなくなったときでも物体は存在し続けるという概念を理解できるようになる、ということを予想します。幼児(すなわち、生後12~24か月)は物体の永続性を習得しているので、彼らはかくれんぼなどのゲームを楽しみ、誰かが部屋を出て行ってもそのうち戻ってくることを認識しています(Loop, 2013)。また、幼児は、物を探すように言われたときには、本の中の絵を指差したり、適切な場所を探したりします。

就学前の子供(すなわち、3~5歳)も、認知的な発達において着実な進歩を遂げています。彼らは数を数えたり、色の名前を言ったり、自分の名前と年齢を伝えることができるだけでなく、自分で服を選ぶなど、自分自身のことについてある程度の判断ができるようになります。就学前の子供は、基本的な時間の概念や順序(たとえば、以前と以後)を理解し、物語の次の展開を予測することができます。また、彼らは物語の中のユーモアを楽しむこともできるようになり始めます。彼らは象徴的に考えることができるので、ごっこ遊びや、精巧なキャラクターとシナリオを作ることを楽しみます。認知的な成長を示す最も一般的な例の1つは、好奇心の芽生えです。就学前の子供は、「なんで?」と尋ねるのが大好きです。

この年齢の子供には、重要な認知的変化が起こります。ピアジェが2~3歳児のことを自己中心的、つまり他人の視点を意識することがないと表現していたことを思い出してください。3歳から5歳になると、子供は自分とは違う思考や感情、信念を持った人がいることを理解するようになります。これは心の理論(TOM)として知られています。子供はこの技能を使って、人をからかったり、親にお菓子を買ってもらうようにねだったり、兄弟姉妹が怒るかもしれない理由を理解したりすることができます。子供がTOMが発達させると、彼らは他人が誤信念を持っていることを認識できるようになります(Dennett, 1987; Callaghan et al., 2005)。

学習へのリンク

誤信念課題は、子供が心の理論(TOM)を獲得しているかどうかを判断するのに役立ちます。クレヨンの箱を使った誤信念課題を紹介しているこのビデオクリップ(http://openstax.org/l/crayons)を見て、さらに学んでください。

認知的な技能は、児童期の中・後期(6~11歳)においてさらに拡大し続けます。具体的な情報を扱うときには、思考プロセスがより論理的に整理されていきます(図9.12)。この年齢の子供は、過去、現在、未来といった概念を理解し、計画を立てたり、目標に向かって取り組んだりする能力を得ます。また、足し算や引き算、因果関係などの複雑な考え方を処理することができます。しかしながら、子供の注意力が持続する時間は、11歳頃までは非常に限られている傾向があります。それ以降は大人になるにつれて向上していきます。

図9.12 | 児童期の中・後期(6~11歳)の子供は、運と公平性を理解しているので、ゲームのルールに従うことができます。(credit: Edwin Martinez)

認知的な発達でよく研究されている側面の1つが、言語の獲得です。先に述べたように、子供が言語構造を学習する順序は、さまざまな子供や文化にわたって一貫しています(Hatch, 1983)。また、一部の心理学研究者が、子供は言語を獲得するための生物学的な素質を持っていると提唱していることもあなたは学びました。

赤ちゃんは、生まれる前から言語技能やコミュニケーション技能を発達させ始めています。誕生した時には、赤ちゃんは、明らかに母親の声を認識しており、母親が話す言語と外国語を識別することができます。また、彼らは聞こえる言語と同期して動いている顔を好みます(Blossom & Morgan, 2006; Pickens, 1994; Spelke & Cortelyou, 1981)。

子供は、言葉を発するよりもずっと前から、ジェスチャーによって情報を伝達しており、ジェスチャーの使用がその後の言語発達を予測するという証拠がいくつかあります(Iverson & Goldin-Meadow, 2005)。話し言葉を作り出すという点では、赤ちゃんはほとんど即座にクーイングを始めます。クーイングとは、子音と母音を組み合わせた1音節の言葉です(たとえば、クーやバー)。興味深いことに、赤ちゃんは自分の言語の音を再現します。フランス語を話す両親を持つ赤ちゃんは、スペイン語やウルドゥー語を話す両親を持つ赤ちゃんとは異なる音調でクーイングをするでしょう。クーイングの後、赤ちゃんは喃語を話し始めます。喃語は、マーマ、ダーダ、バーバなどの一音節を繰り返すことから始まります。赤ちゃんが生後12か月頃になると、初めて意味のある言葉を発するようになり、18か月頃になると、言葉を組み合わせて意味を表すようになることが予想されます。

2歳頃には、幼児は50~200の単語を使い、3歳頃になるまでには、最大で1000の語彙を備え、文章で話すことができるようになります。児童期の初期には、子供の語彙は急速に増えていきます。これは「語彙スパート」と呼ばれることがあり、1週間に10~20語のペースで新しい単語が増えるように語彙が拡大していくと言われています。最近の研究では、このようなスパートを経験する子供もいますが、普遍的とはかけ離れているということが示されているようです(Ganger & Brent, 2004の中で議論されています)。5歳児は、約6000の単語を理解し、2000の単語を話し、単語を定義してその意味を問うことができると推定されています。彼らはまた、韻を踏んだり、曜日の名前を言ったりすることもできます。7歳児は流暢に話し、スラングや決まり文句を使います(Stork & Widdowson, 1974)。

このような、子供による劇的な言語学習に対する説明とは何でしょうか?行動主義者のB・F・スキナーは、私たちが強化やフィードバック(親の承認を通じて、あるいは理解されることを通じて)に反応して言語を学習すると考えました。たとえば、2歳の男の子がジュースを欲しがるとき、彼は「ぼく、ジュース」と言い、母親はそれに応えて一杯のリンゴジュースを飲ませるかもしれません。ノーム・チョムスキー(Chomsky, 1957)は、スキナーの理論を批判し、私たちは生まれながらにして言語を学ぶ能力を持っていると提唱しました。チョムスキーはこのメカニズムを言語獲得装置(LAD)と呼びました。どちらが正しいのでしょうか?チョムスキーもスキナーもどちらも正しいです。私たちは、生まれと育ちの両方の産物であることを思い出してください。現在、研究者たちは、言語獲得が部分的には先天的なものであり、部分的には言語環境との相互作用を通じて学習されると考えています(Gleitman & Newport, 1995; Stork & Widdowson, 1974)。

愛着

心理社会的な発達は、子供が人間関係を形成し、他者と交流し、自分の感情を理解し管理するにつれて起こります。社会的・感情的な発達において、健全な愛着を形成することは非常に重要であり、乳幼児期の主要な社会的マイルストーンとなっています。愛着とは、他者との長期にわたるつながりや絆のことです。発達心理学者は、乳幼児がどのようにしてこのマイルストーンに到達するのかに関心を持っています。彼らは、以下のような質問をします:親と乳幼児との愛着の絆はどのようにして形成されるのでしょうか?育児放棄はその絆にどのような影響を与えるのでしょうか?子供の愛着の違いは何に起因するのでしょうか?

研究者のハリー・ハーロウ、ジョン・ボウルビィ、メアリー・エインスワースは、これらの疑問に答えるように設計された研究を行いました。1950年代、ハーロウはサルを使った一連の実験を行いました。彼は、生まれたばかりのサルを母親から引き離しました。それぞれのサルに対して2つの代理母が与えられました。1つの代理サルは金網でできていて、ミルクを出すことができました。もう1つの代理サルは布でできていて、柔らかかったです:この代理サルはミルクを出すことができませんでした。研究では、栄養を与えられないにもかかわらず、子ザルは柔らかくて抱き心地の良い布製の代理サルを好んだということが示されています。子ザルは布製のサルにしがみついて過ごし、餌が必要なときだけ針金製のサルのところに行きました。この研究以前、医学界や科学界では、赤ちゃんは栄養を与えてくれる人に愛着を感じると一般的に考えられていました。しかしながら、ハーロウ(Harlow, 1958)は、母子の絆には栄養以外の要素もあると結論付けました。心地よさや安心の感情は、母子の絆にとって極めて重大な構成要素であり、その絆は健全な心理社会的発達につながるものです。

学習へのリンク

ハーロウのサルの研究は、現代の倫理ガイドラインが整備される前に行われたものであり、今日では彼の実験は非倫理的で残酷ですらあると広く考えられています。ハーロウのサルの研究の実際の映像(http://openstax.org/l/monkeystudy)を見て、さらに学んでください。

ジョン・ボウルビィは、ハーロウや他の人の研究をもとに、愛着理論という概念を構築しました。彼は、愛着のことを、乳児が母親との間に形成する愛情的な絆や結びつき、と定義しました(Bowlby, 1969)。乳児が正常な社会的・感情的発達を遂げるためには、乳児は主たる養育者との間にこの絆を形成しなければなりません。さらに、ボウルビィは、この愛着の絆は非常に強力であり、生涯を通じて継続すると提唱しました。彼は、親子間の健全な愛着を定義するために、安全基地という概念を用いました(Bowlby, 1988)。安全基地とは、子供が周囲を探索する際に安全の感覚を与えるような親の存在のことです。ボウルビィは、健全な愛着には2つのことが必要だと述べています:それは、養育者が子供の身体的、社会的、感情的な必要性に応えなければならないことと、養育者と子供が相互に楽しい交流を行わなければならないことです(Bowlby, 1969)(図9.13)。

図9.13 | 相互に楽しい交流が親と子の絆を促進します。(credit: “balouriarajesh_Pixabay”/Pixabay)

ボウルビィは、愛着が全か無かのプロセスであると考えていましたが、メアリー・エインスワース(Ainsworth, 1970)の研究はそうではないことを示しました。エインスワースは、子供の絆の作り出し方に違いがあるのか、あるとすればなぜなのかを知りたいと考えました。その答えを見つけるために、彼女は「奇異な状況」という手続きを用いて母親と乳児の間の愛着を研究しました(Ainsworth, 1970)。奇異な状況では、母親(または主たる養育者)と乳児(12~18か月)が一緒の部屋に入れられます。部屋の中にはおもちゃがあり、養育者と子供は部屋の中で2人きりの時間を過ごします。子供が周囲を探索する時間をとった後、見知らぬ人が部屋に入ってきます。母親は、赤ちゃんをその見知らぬ人に預けます。数分後、母親は子供をあやすために戻ってきます。

乳児/幼児が別離と再会にどのように反応したかに基づいて、エインスワースは親子の愛着に3つのタイプ(安全型、回避型、抵抗型)があることを特定しました(Ainsworth & Bell, 1970)。後に、無秩序型の愛着として知られる4つ目の様式が記述されました(Main & Solomon, 1990)。最も一般的な愛着のタイプで、最も健全なものとも考えられているのは、安全型の愛着と呼ばれるものです(図9.14)。このタイプの愛着では、幼児は見知らぬ人よりも親を好みます。愛着のある人物は、環境を探求するための安全基地として利用され、ストレスのある時には子供はその人を求めます。奇異な状況の実験では、安全型の愛着を持つ子供は、養育者が部屋を出て行くと苦痛を感じていましたが、養育者が戻ってくると、安全型の愛着を持つ子供はその姿を見て喜びました。安全型の愛着を持つ子供は、自分の必要性に敏感であり、対応してくれる養育者を有しています。

図9.14 | 安全型の愛着では、親が幼児に安全基地を提供し、幼児が環境を安全に探索できるようにします。(credit: Kerry Ceszyk)

回避型の愛着では、子供は親に反応せず、親を安全基地として利用せず、親が去っても気にしません。幼児は親に対して、見知らぬ人に反応するのと同じように反応します。親が戻ってきたときでも、子供は肯定的な反応を示すのが遅いです。エインスワースは、このような子供は、自分の必要性に鈍感で注意力のない養育者を持っている可能性が高いと理論化しました(Ainsworth, Blehar, Waters, & Wall, 1978)。

抵抗型の愛着の場合、子供はくっついて離れない行動を示す傾向がありますが、その後、愛着のある人物が自分と交流しようとするのを拒否します(Ainsworth & Bell, 1970)。このような子供は、とても怖がっているため、部屋の中のおもちゃを探索することはありません。奇異な状況での別離の際には、その子供は親に対して極端に不満を持ち、怒りを覚えます。親が戻ってきても、子供をあやすのは困難です。抵抗型の愛着は、養育者の子供に対する反応のレベルが一貫していないことが原因です。

最後に、無秩序型の愛着を持つ子供は、奇異な状況において奇妙な行動をとりました。彼らは固まったり、不規則に部屋を走り回ったり、養育者が戻ってくると逃げ出そうとしたりします(Main & Solomon, 1990)。このタイプの愛着は、虐待を受けたことのある子供に最も多く見られます。虐待を受けると、子供の感情を調整する能力が損なわれることが研究で明らかになっています。

エインスワースの研究は、その後の研究でも支持されていますが、批判も受けています。子供の気質が愛着に強い影響を与えている可能性があることを指摘する研究者もいれば(Gervai, 2009; Harris, 2009)、愛着が文化(エインスワースの研究では考慮されていなかった要素)によって異なることを指摘する研究者もいます(Rothbaum, Weisz, Pott, Miyake, & Morelli, 2000; van Ijzendoorn & Sagi-Schwartz, 2008)。

学習へのリンク

奇異な状況のビデオクリップ(http://openstax.org/l/strangesitu)を見て、赤ちゃんのリサがどのタイプの愛着を示しているかを特定してみてください。

自己概念

愛着が乳幼児期の主要な心理社会的マイルストーンであるのと同じように、児童期の主要な心理社会的マイルストーンは、肯定的な自己の感覚の発達です。自己認識はどのように発達するのでしょうか?乳幼児は、自分が何者であるかについての理解である自己概念を持っていません。もしあなたが赤ちゃんを鏡の前に置くと、その子供は別の赤ちゃんだと思って手を伸ばし、自分の姿を触ろうとするでしょう。しかしながら、18か月くらいになると、幼児は鏡に映っているのは自分だと認識するようになります。どのようにして私たちはこれを知ることができるのでしょうか?よく知られている実験では、研究者が子供たちを鏡の前に置くのに先立って、その子供の鼻の上に絵の具で赤い印を書きます(Amsterdam, 1972)。これは一般的にミラーテストとして知られており、この行動は、人間や他のいくつかの動物種によって示され、自己認識の証拠と考えられています(Archer, 1992)。生後18か月では、子供は絵の具を見て自分の鼻を触り、自分の顔に印がついていたことに驚いていました。生後24~36か月になると、子供は自分の名前を言ったり、写真の中で自分を指さしたりすることができ、自己認識を明確に示します。

2~4歳の子供たちは、ひとたび自己概念を確立すると、社会的行動が大きく増加します。彼らは他の子供と一緒に遊ぶことを楽しみにしていますが、自分の持ち物を共有することは困難です。また、遊びの中で、子供は自分のジェンダーの役割を探り、理解するようになり、自分自身を女の子または男の子と分類することができるようになります(Chick, Heilman-Houser, & Hunter, 2002)。4歳になると、子供は他の子供と協力し、頼まれれば分け与えることができ、親から離れることに不安を感じなくなります。また、この年齢の子供は、自律性を発揮し、課題を開始し、計画を実行します。このようなことができるようになると、自己肯定感が高まります。子供が6歳になると、彼らはグループの一員という観点から自分を特定できるようになります:「僕は小学1年生だ!」学齢期の子供は、同級生と自分を比較して、自分には有能な分野とそれほどでもない分野があることを発見します(エリクソンの勤勉性と劣等感の課題を思い出してください)。この年代の子供は、自分の人格特性や、そうなりたいと思うような他の特性を認識します。たとえば、10歳のレイラは、「私はシャイなところがある。友達のアレクサのように、わたしももっとおしゃべりになりたい」と言います。

肯定的な自己概念を育むことは、健全な発達にとって重要です。肯定的な自己概念を持つ子供は、より自信を持ち、学校での成績が良く、より独立して行動し、新しい活動に挑戦することを好む傾向があります(Maccoby, 1980; Ferrer & Fugate, 2003)。肯定的な自己概念の形成は、エリクソンの幼児段階で始まります。そのとき、子供は自律性を確立し、自分の能力に自信を持つようになります。自己概念の発達は、小学校に入ってからも続きます。このときには、子供は自分と他者とを比べます。この比較が好都合なものであれば、子供は有能感を感じ、さらに懸命に取り組み、多くのことを達成しようと動機付けられます。エリクソンの青年期段階では自己概念が再評価され、10代の若者はアイデンティティーを形成します。彼らは、自分の長所と短所に関して受け取ったメッセージを内在化し、あるメッセージは残し、あるメッセージは拒否します。アイデンティティーの形成を達成した青年は、社会に前向きに貢献することができます(Erikson, 1968)。

深く掘り下げてみよう

生態学的システム理論の現象学的変種(PVEST)

ケネス・クラークとマミー・クラークは、連邦最高裁の判例に初めて用いられた心理学研究に貢献した先駆的な心理学者です。アフリカ系アメリカ人の子供と人形の選択に関する彼らの研究は、人種隔離の有害な効果を強調するために用いられ、ブラウン家とNAACPが教育委員会を相手に起こした訴訟の支えとなりました。アフリカ系アメリカ人の子供は、北部と南部のどちらの州でも、黒人の人形よりも白人の人形を選ぶ傾向が強いという結果を受けて、彼らは子供が健全な自分自身の概念を持っていないと理論付けました(Clark & Clark, 1950)。

クラーク夫妻の研究は、イネス・ビバリー・プロッサーの研究とは異なっていました。彼女もまた、シンシナティーで人種隔離された学校と統合された学校とに通うアフリカ系アメリカ人の子供を調査しました。1930年代のシンシナティーでは、親は自分の子供にどちらの環境を与えるかを選ぶことができました。プロッサーは、隔離された学校の子供の自己概念は、統合された学校の子供の自己概念よりも、肯定的であることを発見しました。これは、いくつかの要因がありますが、部分的には統合された学校における教師の低い期待のためでした。また、プロッサーは、隔離された学校と統合された学校を選ぶ際には、子供の人格を考慮すべきだと指摘しました(Benjamin, Henry, & McMahon, 2005)。

後の研究者たちは、アフリカ系アメリカ人の子供が自分に似ていない人形を選ぶことは、彼らの自尊心や自己イメージを示すものではないと示唆しました。たとえば、ロジャーズとメルツォフ(Rogers & Meltzoff, 2017)は、平均年齢が約10歳の多様な子供たちを対象とした研究で、人種よりも性同一性のほうが重要であることを見出しました。したがって、青年期の子供がアイデンティティーを模索するのとは異なり、そのくらいの年齢の子供にとって、人種の意味は進化するプロセスなのです。実際に、この研究に参加した民族的少数派の子供は、白人の子供と比べて、人種的なアイデンティティーを重要視していました。

民族的少数派のグループのメンバーである10代の子供にとって、家族のプロセスによっては、人種的/民族的/文化的アイデンティティーが最も重要になることがあります。人種的社会化とは、通常は養育者によって、彼らに内集団の肯定的な側面を教えることです。ネブレット、スモールズ、フォード、グエン、およびセラーズ(Neblett, Smalls, Ford, Nguyen, and Sellers, 2009)の研究では、ほとんどの生徒がこのようなメッセージを受け取ったことがあると報告していますが、人種的社会化のメッセージをまったく受け取っていない生徒もいました。この研究者たちは、これらのメッセージが、彼らが自分の内集団に対してどのように感じるかにおいて役割を果たしていることを発見しました。

民族的少数派の若者の行動を説明するために、いくつかの理論が開発されています。そのような理論の1つが、マーガレット・ビール・スペンサーが提唱した「生態学的システム理論の現象学的変種(PVEST)」です。これは、現象学とブロンフェンブレンナーの生態学的システム理論を融合させたものです。現象学的アプローチは、人が自分の経験をどのように意味づけるかに基づいています。たとえば、アフリカ系アメリカ人の少年は、アフリカ系アメリカ人の少女と比べて、教育現場での経験が異なります。その結果、彼らがその経験に与える意味も違ってきます。ブロンフェンブレンナーの生態学的システム理論は、発達が学校、家庭、コミュニティーなどの環境間の相互作用に基づいて起こると示唆しています(Bronfenbrenner, 1977)。

スペンサー、デュプリー、およびハートマンがアフリカ系アメリカ人の青年期の少年少女を対象に行った研究(Spencer, Dupree, and Hartmann, 1997)は、PVESTによって説明されました。彼らは、否定的な学習態度は、女子であっても男子であっても仲間からの不評によって予測されることを発見しました。また、男子では、ストレスが多いほど学習に対する否定的な態度が少なくなると予測されました。これはおそらく、個人的な問題ではなく学校環境に焦点を当てているためです。これは、教師がアフリカ系アメリカ人男子に肯定的な期待を寄せていると感じていることとともに起こりました。研究者たちは、他者の認識とその後の態度がどのように関連しており、双方向に作用しているかについてPVESTが説明してくれると推測しています。

健全な自己概念を育むために、親は何ができるでしょうか?ダイアナ・バウムリンド(Baumrind, 1971, 1991)は、育児スタイルが要因の1つではないかと考えています。私たちが育児を行うやり方は、子供の社会感情的な成長の重要な要素です。バウムリンドは、権威的、独裁的、寛容的、非関与的という4つの育児スタイルを記述する理論を開発し、改良しました。権威的スタイルでは、親は合理的な要求と一貫した制限を与え、温かみと愛情を表現し、子供の意見に対して耳を傾けます。親はルールを決め、その背後にある理由を説明します。また、親は柔軟性があり、特定の場合ではルールに例外を設けることも厭いません。たとえば、家族旅行中に夜の水泳を楽しむために、就寝時間のルールを一時的に緩和するなどです。4つの育児スタイルのうち、権威的スタイルは、現代のアメリカ社会で最も奨励されているスタイルです。権威的な親に育てられたアメリカの子供は、自尊心や社会的技能が高い傾向にあります。しかしながら、効果的な子育てスタイルは文化に応じて異なります。スモール(Small, 1999)が指摘するように、権威的スタイルが必ずしもすべての文化で好まれたり、適切であるとは限りません。

独裁的スタイルでは、親は遵守と服従に高い価値を置きます。親はしばしば厳格で、子供を厳しく監視し、暖かさをほとんど表現しません。権威的スタイルとは対照的に、独裁的な親は休暇中に就寝時のルールを緩めることはおそらくないでしょう。なぜなら、彼らはルールを定められたものと見なしており、服従を期待しているからです。このスタイルは、不安や引っ込み思案、不幸な子供を生み出すかもしれません。しかしながら、一部の民族集団では、独裁的な子育てが、権威的スタイルと同じくらい有益であるということを指摘しておくのが重要です(Russell, Crockett, & Chao, 2010)。たとえば、独裁的な親に育てられた中国系アメリカ人の一世の子供は、権威的な親に育てられた同世代の子供と同じくらい学校での成績が良かったです(Russell et al., 2010)。

育児に対する寛容的スタイルを採用している親にとっては、子供が主役であり、何でもありです。寛容な親は要求をすることがほとんどなく、罰を与えることもめったにありません。彼らは養育と愛情が強い傾向があり、親というよりは友達のような役割を果たすことがあります。休暇中の就寝時間の例で言えば、寛容な親は就寝時間のルールを一切設けず、休暇中であろうとなかろうと、子供に就寝時間を選ばせます。驚くことではありませんが、寛容な親に育てられた子供は自己管理能力に欠ける傾向があり、寛容な子育てスタイルは成績に悪影響を及ぼします(Dornbusch, Ritter, Leiderman, Roberts, & Fraleigh, 1987)。また、寛容的スタイルは、アルコールの乱用(Bahr & Hoffman, 2010)、特に女児における危険な性行動(Donenberg, Wilson, Emerson, & Bryant, 2002)、男児による破壊的行動の増加(Parent et al., 2011)など、他の危険な行動の原因になることもあります。しかしながら、寛容な親に育てられた子供には、いくつかの良い結果があります。子供たちは、自尊心が高く、社会的技能が高く、低いうつ病のレベルを報告する傾向があります(Darling, 1999)。

育児に対する非関与的スタイルでは、親は無関心で、関与せず、時には育児放棄と呼ばれることもあります。彼らは子供の必要性に応えず、要求も比較的少ないです。これは、重度のうつ病や物質乱用、あるいは親が仕事に極端に集中しているなどの他の要因のためであるかもしれません。このような親は、子供の基本的な必要性を満たすことはあっても、それ以外のことはほとんどしません。この育児スタイルで育った子供は、通常は感情的に内にこもっており、恐怖心が強く、不安感が強く、学校での成績も悪く、物質乱用のリスクが高くなります(Darling, 1999)。

このように、育児スタイルは児童期の適応に影響を与えますが、子供の気質も同じようにして育児に影響を与えることがあるのでしょうか?気質とは、人がどのように考え、行動し、環境に反応するかに対して影響を与えるような生まれつきの特性のことを指します。気安い気質を持つ子供は、肯定的な感情を示し、変化にうまく適応し、自分の感情を調節することができます。逆に、気難しい気質を持つ子供は、否定的な感情を示し、変化に適応したり、感情を調節したりすることが困難です。気難しい子供は、親や教師、その他の養育者に楯突く可能性が高くなります(Thomas, 1984)。したがって、気安い子供(つまり、社交的で、順応性があり、なだめやすい子供)は、温かく応答的な子育てを引き出す傾向があり、手のかかる、怒りっぽい、内にこもった子供は、親を苛立たせたり、身を引かせたりする可能性があります(Sanson & Rothbart, 1995)。

日常へのつながり

遊びと休息の重要性

米国小児科学会(American Academy of Pediatrics, 2007)によると、構造化されていない遊びは、子供の発達に不可欠な要素です。遊びは、創造性、問題解決能力、社会的関係を築きます。また子供は、遊びによって、想像の中で他人の視点に立つことで、心の理論を発達させることができます。

屋外での遊びは、子供が自分の周りの世界を直接経験し、感じ取る機会となります。屋外で遊んでいる間に、子供は、出会ったものを集めたり、生涯にわたる興味や趣味を発展させることもあります。また、子供は運動量を増やすことから利益を得て、外遊びをすることで運動の楽しさを実感することができます。これは、健全な心と脳の発達に役立ちます。残念なことに、研究では、現代の子供は外で遊ぶことがどんどん少なくなっていることが示唆されています(Clements, 2004)。おそらく、身体活動のレベルの低下と、栄養価が低くカロリーの高い食品への容易なアクセスが、憂慮すべきレベルの小児肥満の原因となっていることを知っても不思議ではありません(Karnik & Kanekar, 2012)。

遊びの減少がもたらす悪影響にもかかわらず、子供の中には、スケジュールが過密で、構造化されていない遊びをする自由な時間がほとんどない人もいます。また、学校によっては、生徒の標準テストの成績を上げるために、子供から休み時間を奪っているところもあります。そして、多くの学校では、罰の一形態として休み時間をなくすことが一般的に行われています。あなたはこれらの慣行に賛成ですか?もしそうならば、その理由は何ですか?もしそうでないならば、その理由は何ですか?

青年期

青年期は社会的に構築された概念です。産業革命以前の社会では、子供は身体的に成熟した時点で大人と見なされていましたが、今日では、私たちは児童期と成人期の間に青年期と呼ばれる期間を有しています。青年期とは、思春期に始まり、後述する新成人期に至るまでの発達期間のことです。米国では、青年期は、親とのつながりを保ちつつ、親からの自立心を育む時期と捉えられています(図9.15)。青年期の典型的な年齢範囲は12歳から18歳で、この発達の段階にもいくつかの予測可能な身体的、認知的、心理社会的なマイルストーンがあります。

図9.15 | 青年期の私たちの成長には、同世代の人たちが主な影響を与えます。(credit: “manseok_Pixabay”/Pixabay)

身体的な発達

前述のように、青年期は思春期に始まります。思春期における身体的変化の順序は予測可能ですが、思春期の始まりやペースは大きくばらつきます。思春期には、副腎や性腺がそれぞれ成熟する副腎成熟性腺成熟など、いくつかの身体的変化が起こります。また、この時期には、第一次性徴と第二次性徴が発達・成熟します。第一次性徴とは、女性の場合は子宮や卵巣、男性の場合は精巣のように、生殖に特に必要な器官のことです。第二次性徴とは、女子であれば胸部や臀部の発達、男子であれば顔に髭が生えてきたり、声が低くなったりするなど、性器に直接関係しない、性的な成熟を示す身体的な兆候のことです。女子は通常12~13歳頃に月経が始まる初潮を経験し、男子は13~14歳頃に初めての射精である精通を経験します。

思春期には、男女ともに身長が急激に伸びます(すなわち、成長スパート)。女子の場合、これは8~13歳で始まり、10~16歳で大人の身長に達します。男子の場合は、少し遅れて、通常10~16歳の間に成長スパートが始まり、13~17歳の間に大人の身長に達します。身長には、生まれ(すなわち、遺伝子)と育ち(すなわち、栄養、医療、および医学的な疾患)の両方が影響します。

10代の若者の間では、身体的な発達の速度が非常に異なるため、思春期は誇りと困惑の原因となります。早期に成熟した男子は、遅くに成熟した男子に比べて、体力があり、背が高く、運動能力が高い傾向があります。彼らは通常、より人気があり、自信があり、自立していますが、物質乱用や早期の性行為のリスクも高くなります(Flannery, Rowe, & Gulley, 1993; Kaltiala-Heino, Rimpela, Rissanen, & Rantanen, 2001)。早期に成熟した女子は、からかわれたり、あからさまに賞賛されたりすることで、発達しつつある自分の体を気にかけて感じてしまうことがあります。このような少女は、うつ病、物質乱用、および摂食障害のリスクが高くなります(Ge, Conger, & Elder, 2001; Graber, Lewinsohn, Seeley, & Brooks-Gunn, 1997; Striegel-Moore & Cachelin, 1999)。遅咲きの少年少女(つまり、彼らは同級生よりもゆっくりと発達します)は、身体的な発達が不十分であることを気にかけて感じることがあります。否定的な感情は、特に成熟が遅い少年にとって問題であり、彼らはうつ病や両親との衝突のリスクが高く(Graber et al., 1997)、いじめを受ける可能性も高くなります(Pollack & Shuster, 2000)。

青年期の脳もまだ発達の途上にあります。思春期までは、前頭部で脳細胞が発生し続けています。青年が危険を冒す行動をとったり、感情を爆発させたりするのは、おそらく脳の前頭葉がまだ発達途上であるからです(図9.16)。この領域は、判断力、衝動制御、計画性をつかさどり、初期の成人期においてもまだ成熟を続けることを覚えておいてください(Casey, Tottenham, Liston, & Durston, 2005)。

図9.16 | 脳の成長は20代前半まで続きます。この段階では、特に前頭葉の発達が重要です。

学習へのリンク

フロントラインのビデオ『10代の脳の内側』(2013年)の中で、神経科学者のジェイ・ギードは、「脳の構築が完了する前に、(10代の若者に)成人のレベルの組織的技能や意思決定を期待するのは、いささか不公平だ」と述べています。「成人期の脳の配線」(http://openstax.org/l/wiringbrain)に関するこの部分を見て、青年期の脳の発達についてさらに調べてください。

認知的な発達

青年期には、より複雑な思考能力が現れます。一部の研究者は、これが、精神的な能力の向上の結果というよりも、処理速度や効率性の向上によるもの—言い換えると、新しい技能の発達というよりも、既存の技能の向上によるもの—であると指摘しています(Bjorkland, 1987; Case, 1985)。青年期の間に、10代の若者は、具体的な思考を超えて、抽象的な思考ができるようになります。ピアジェがこの段階を形式的操作思考と呼んでいたことを思い出してください。また、10代の若者の思考は、複数の視点を考慮し、仮説的な状況を想像し、考え方や意見(たとえば、政治、宗教、および正義)について議論し、新しい考え方を形成する能力によって特徴付けられます(図9.17)。さらに、青年が権威に疑問を抱いたり、確立された社会的規範に挑戦したりすることも珍しくありません。

認知的共感は、心の理論(私たちが以前に、自己中心性に関連して議論したもの)としても知られており、他者の視点に立ち、他者に関心を持つ能力に関係します(Shamay-Tsoory, Tomer, & Aharon-Peretz, 2005)。認知的共感は、青年期に増加し始め、社会的問題解決や衝突回避の重要な要素となります。ある縦断的研究によると、認知的共感のレベルは、女子では13歳頃、男子では15歳頃から上昇し始めます(Van der Graaff et al., 2013)。また、心配事を相談できる、支えとなるような父親がいると答えた10代の若者は、他者の視点によりよく立つことができることがわかりました(Miklikowska, Duriez, & Soenens, 2011)。

図9.17 | 10代の若者の思考は、論理的に推論し、構造物をどのように設計、計画、構築するかといった仮説的な問題を解決する能力によって特徴付けられます。(credit: U.S. Army RDECOM)

心理社会的な発達

青年は、他者と関係していく中で、自己の感覚を磨き続けます。エリクソンは、青年期の課題は同一性と役割の混乱についてのものだと述べています。したがって、エリクソンの見解では、青年期の主な質問は、「自分は何者か?」と「自分は何者になりたいのか?」です。ある青年期の若者は、親が期待する価値観や役割を採用します。他の人は、親とは対立するものの、仲間のグループに合うような同一性を確立します。これは、仲間との関係性が青年期の生活の中心になっているためによく見られるものです。

青年期の若者が自分の同一性を形成しようと取り組むにつれて、彼らは親から離れていき、仲間のグループが非常に重要になってきます(Shanahan, McHale, Osgood, & Crouter, 2007)。親と一緒に過ごす時間が減ったにもかかわらず、ほとんどの10代の若者は親に対して肯定的な感情を報告しています(Moore, Guzman, Hair, Lippman, & Garrett, 2004)。温かく健全な親子関係は、アメリカだけでなく他の国でも、成績の向上や学校での行動上の問題の減少などの、子供の肯定的な結果と関連しています(Hair et al., 2005)。

ほとんどの10代の若者は、青年期の嵐やストレスを、青年期の発達研究の先駆者であるG・スタンレー・ホールがかつて周知のように指摘したほどには経験していないようです。親と大きな衝突をする10代の若者はごく少数であり(Steinberg & Morris, 2001)、ほとんどの意見の相違は些細なものです。たとえば、バーバー(Barber, 1994)は、さまざまな文化的・民族的グループに属する青年の親1800人以上を対象とした研究で、宿題、お金、門限、衣服、家事、および友達などといった日常的な問題をめぐって衝突が生じていることを発見しました。このようなタイプの口論は、10代の若者の発達とともに減少する傾向にあります(Galambos & Almeida, 1992)。青年期の脳に関する研究も進んでいます。ガルヴァン、ヘア、ヴォス、グローヴァー、ケイシー(Galvan, Hare, Voss, Glover and Casey, 2007)は、リスクを取るような行動における脳の役割を調べました。彼らは、fMRIを用いて、リスクを取ること、リスク認識、および衝動性と読み取り値との関係を評価しました。この研究者たちは、神経報酬中枢の脳活動と衝動性やリスク認識には相関がないことを見出しました。しかしながら、脳のその部分の活動は、リスクを取ることと相関していました。言い換えると、リスクを取る思春期の若者は、報酬中枢における脳活動を経験していました。しかしながら、青年期の若者は他の年齢層に比べてより衝動的であるという考え方は、子供と大人を含む彼らの研究では疑わしいものとなりました。

新成人期

発達の次の段階は、新成人期です。これは、18歳から20代半ばまでにわたる比較的新しく定義された生涯発達の期間で、仕事や恋愛に焦点を合わせた同一性の探求を行う中間的な時期として特徴付けられます。

人はいつ大人になるのでしょうか?この質問に対する答え方はいろいろあります。米国では、あなたは法的には18歳で成人と見なされます。しかし、他の成人の定義は大きく異なります。たとえば社会学では、人は、自活し、職業を選び、結婚し、家庭を持ったときに成人と見なされるかもしれません。これらのマイルストーンを迎える年齢は、人によって、また文化によっても異なります。たとえば、アフリカのマラウイでは、15歳のヌジェミレは14歳で結婚し、15歳で最初の子供を産みました。彼女の文化では、彼女は大人と見なされます。マラウイの子供は、10歳にもなると結婚や仕事(たとえば、水汲み、赤ちゃんの世話、畑仕事)といった大人としての責任を負っています。これとは全く対照的に、西洋文化では自立にかかる時間はますます長くなっており、実質的に大人としての生活を始めるのが遅れています。

なぜ20代の人たちは成長するのにそんなに時間がかかるのでしょうか?新成人期は、西洋文化と現代の両方の産物のようです(Arnett, 2000)。先進国の人々は長生きするようになっているので、キャリアや家庭を開始するために10年余計に時間をかける自由を得ています。また、労働力の変化も役割を果たしています。たとえば、50年前には、高校卒業資格を持った若者がすぐに労働力に参入して、出世していくことができました。しかし、今はそうではありません。学士号や大学院の学位が必要とされることがますます多くなり、それは新入社員レベルの仕事でも同じです(Arnett, 2000)。さらに、多くの学生が仕事をしながら学校に通っていることの結果として、学位取得までの期間が長くなっています(5~6年)。卒業後、仕事を見つけるのが難しいために多くの若者が実家に戻ります。文化的な期待の変化が、大人の役割に入るのが遅れる最も重要な理由かもしれません。若者は自分の選択肢を探るのに多くの時間を費やしているため、専攻や仕事を何度も変えながら結婚や仕事を先延ばしにしており、それらのことを親よりもずっと遅いスケジュールへと押しやっています(Arnett, 2000)。

成人期

成人期は20歳前後から始まり、初期、中期、後期の3つの個別の段階があります。それぞれの段階には、それぞれの報酬と課題があります。

身体的な発達

私たちが成人期初期(20歳から40代前半)になると、身長と体重はわずかに増加するかもしれませんが、身体的な成熟は完了します。若年成人期には、私たちの筋力、反応速度、感覚能力、心機能などの身体能力が最も高くなります。ほとんどのプロスポーツ選手は、この時期に最高の成績を残します。多くの女性は若年成人期に子供を産むので、さらなる体重の増加や乳房の変化が見られるかもしれません。

成人期中期は、40歳代から60歳代まで広がっています(図9.18)。身体的な衰えは徐々に進行していきます。皮膚の弾力性がいくらか失われ、老化の最初の兆候として、皺が生じます。視力はこの時期に低下します。女性は、50歳前後で月経周期が終了する閉経に近づくにつれて、生殖能力が徐々に低下します。男性も女性も体重が増える傾向があります:男性はお腹周り、女性は臀部や太もも周りが太りやすくなります。髪の毛は薄くなり、白髪になり始めます。

図9.18 | 成人期中期と後期の身体的衰えは、適切な運動、栄養、および活動的な生活様式によって最小限に抑えることができます。(credit: modification of work by Peter Stevens)

成人期後期は、60代以降と考えられています。これは身体的変化の最終段階です。引き続き皮膚の弾力性が失われ、反応速度がさらに遅くなり、筋力も低下していきます。嗅覚、味覚、聴覚、視覚など、20代の頃には鋭かったものが著しく低下します。また、脳も最適なレベルで機能することはなくなり、後年には記憶力の低下や認知症、アルツハイマー型認知症などの問題が生じてきます。

学習へのリンク

年をとったからといって、人が新しいことに挑戦したり、新しい技術を学んだり、成長し続けることができないわけではありません。60歳でスケートボードの世界に入ったニール・アンガーの心を奮い立たせてくれる物語(http://openstax.org/l/Unger)を見て、さらに学んでください。

認知的な発達

私たちは成人期において(他のどの段階よりも)長い年月を過ごすため、認知的な変化は数多くあります。実際、研究では、成人の認知的発達が複雑で常に変化するプロセスであり、乳幼児期や初期児童期の認知的発達よりも活発ですらあるかもしれないということが示唆されています(Fischer, Yan, & Stewart, 2003)。

学習へのリンク

中高年の脳にも良いニュースがあります。中年期の脳(http://openstax.org/l/oldbrain)についての短いビデオを見て、それが何であるかを確認してください。

身体的な能力が20代半ばでピークに達し、その後ゆっくりと衰え始めるのとは異なり、私たちの認知的な能力は成人期の初期から中期にかけて安定しています。私たちの結晶性知能(生涯の経験を通じて収集してきた情報、技能、および戦略)は、年齢を重ねても安定している傾向があり、むしろ向上することもあります。たとえば、成人は、30代半ばから50代半ばまでは、知能テストのスコアは比較的安定しているか、上昇しています(Bayley & Oden, 1955)。しかしながら、成人期後期になると、私たちは認知能力の別の分野である流動性知能(情報処理能力、推論、および記憶)の低下を経験し始めます。これらのプロセスはゆっくりになっていきます。私たちは、どうすれば認知機能の低下の開始を遅らせることができるのでしょうか?心身の活動がその一端を担っているようです(図9.19)。心身ともに刺激的な活動をしている成人は、認知機能の低下が少なく、軽度認知障害や認知症の発症率が低いことが研究で明らかになっています(Hertzog, Kramer, Wilson, & Lindenberger, 2009; Larson et al., 2006; Podewils et al., 2005)。

図9.19 | 麻雀、チェス、およびその他のゲームで遊ぶなどの認知的な活動は、あなたの精神的な健康を保ってくれます。また、読書やクロスワードパズルなどの一人遊びでも同様のことが言えます。(credit: Philippe Put)

研究者は、加齢する脳のことを、若い人の脳機能と比較することによって調べています。フォーストマンとその同僚(Forstmann et al., 2011)は、高齢の参加者と若年の参加者を比較しました。この研究では、参加者は一連の丸印の移動方向を報告するよう求められました。その際、速度と正確さに関するフィードバックが与えられました。研究者は、高齢の参加者が、皮質-線条体結合の変性により、より多くの誤りを犯し、よりゆっくりとなることを発見しました。言い換えると、一般的に高齢者が経験する能力の低下は、自分ではコントロールできない脳の状況によるものかもしれません。興味深いことに、他の研究者は、6~7歳の子供と80歳以上の高齢者を比較して、空間表現に類似性があることを発見しています。ルッジェロ、デリコ、およびイアチーニ(Ruggiero, D’Errico, and Iachini, 2016)は、これは高齢者の神経変性と、幼い子供の未熟な神経に起因すると報告しています。

高齢者の多くは、認知に悪影響を及ぼす脳の変化である認知症を経験します。アルツハイマー病は認知症の一種で、当初は医学研究者のソロモン・カーター・フラーによって研究されました。アルツハイマー病には遺伝的な要因があります。脳内のプラーク(斑)が細胞死を起こし、それがこの病気の罹患者に重度の物忘れを引き起こします。人は、歩き方、話し方、そして食べ方も忘れてしまうことがあります。この病気は、環境要因(鉛、鉄、亜鉛への曝露はリスクを高めます)と栄養要因(地中海風食生活はリスクを下げます)を評価することにより軽減することができます(Arora, Mittal, & Kakkar, 2015)。完治する方法はありませんが、希望はあります。認知リハビリテーションは、認知症に発展する可能性のある軽度認知障害を相殺することができます。ガルシア=ベタンセス、ヒメネス=メヒコ、アレドンド、およびカブレラ=ウンピエレス(Garcia-Betances, Jimenez-Mixco, Arredondo, and Cabrera-Umpierrez, 2015)は、可能性のある認知リハビリテーションの方法として、バーチャルリアリティーの使用を検討しました。彼らは、バーチャルリアリティー技術には、日常生活の活動、記憶、言語、およびその他の考慮事項を含めるべきであると提案しました。

心理社会的な発達

加齢の社会的・感情的側面については、多くの理論があります。健全な加齢のいくつかの側面には、活動、社会的なつながり、そしてその人の文化の役割などが含まれます。50年以上にわたるデータを調査・分析したジョージ・ヴァイラン(Vaillant, 2002)をはじめとする多くの理論家によると、私たちは生涯を通じて意味を持ち、それを見つけ続ける必要があります。成人期前期や中期にいる人にとっては、仕事(Sterns & Huyck, 2001)や家庭生活(Markus, Ryff, Curan, & Palmersheim, 2004)を通して意味が見出されます。これらの領域は、エリクソンが育成性と親密さと呼んだ課題に関連しています。前述のように、成人は、自分が何をしているか、つまりキャリアによって自分を定義する傾向があります。収入はこの時期にピークを迎えますが、仕事の満足度は、給与よりも(Iyengar, Wells, & Schwartz, 2006)、他者と接することを伴い、興味深く、昇進の機会が与えられ、ある程度の独立性を許してくれる仕事(Mohr & Zoghi, 2006)と密接に結びついています。失業や行き詰まった仕事は、成人の福利にどのような影響を与えるでしょうか?

大人になってからの重要な他者との前向きな関係は、福利の状態に寄与することがわかっています(Ryff & Singer, 2009)。米国の成人のほとんどは、家族との関係、特に配偶者、子供、親との関係を通して自己の同一性を確認しています(Markus et al., 2004)。子育ては、特に子供が小さいうちはストレスがたまるものですが、成人した子供が親の福利に肯定的な影響を与える傾向があることから、親は将来的においてその恩恵を受けることができるという研究結果が示されています(Umberson, Pudrovska, & Reczek, 2010)。また、安定した結婚生活を送ることも、成人期を通じた福利に貢献することがわかっています(Vaillant, 2002)。

前向きな加齢のもう1つの側面は、社会的なつながりと社会的な支援であると考えられています。社会情動的選択性理論は、私たちが年を重ねるにつれて、社会的支援や友人関係の数は減りますが、以前の年月と同じように(当時以上ではないとしても)親密な関係が保たれる、と示唆しています(Carstensen, 1992)(図9.20)。

図9.20 | 社会的な支援は、私たちが年齢を重ねるごとに重要になります。(credit: Gabriel Rocha)

学習へのリンク

ジェニー・ジョセフの詩『私が年老いたとき』(http://openstax.org/l/wheniamold)を読んで、加齢に対するユーモラスで心のこもったアプローチを見てみましょう。

学習へのリンク

アメリカにおける加齢についてのビデオ(http://openstax.org/l/aginginusa)を見て、さらに学んでください。

9.4 死と死ぬこと

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • ホスピスケアについて議論する
  • 悲嘆の5段階について記述する
  • 生前遺言、DNR(蘇生処置拒否)指示、およびホスピスケアに関する問題を批評する

すべての物語には終わりがあります。死はあなたの人生の物語の終わりを示します(図9.21)。私たちの文化や個人的な背景は、死をどのようにとらえるかに影響を与えます。ある文化では、死は人生の自然な一部として受け止められ、受容されています。対照的に、アメリカでは、50年ほど前までは、医師が死期を知らせておらず、死の大半は病院で迎えられていました。1967年、イングランドで初めて現代的なホスピスを創設したシシリー・ソンダースによって、その現実は変わり始めました。ホスピスの目的は、通常は病院の外側にある人間らしい快適な環境で、尊厳のある死と疼痛管理を提供するのを助けることです。1974年、フローレンス・ウォルドがアメリカで最初のホスピスを設立しました。現在、ホスピスは165万人のアメリカ人とその家族にケアを提供しています。ホスピスケアのおかげで、多くの末期患者が自宅で最期の時を過ごすことができます。

図9.21 | 異なる文化、社会、および宗教では、死にまつわるさまざまな慣習があります。たとえば、人々の遺体は、(a)墓地に埋葬される場合、(b)火葬された後に海に散骨される場合(この米国海軍の儀式のように)、または(c)火葬される場合(このバリのヒンドゥー教の儀式のように)などがあります。(credit a: modification of work by Christina Rutz; credit b: modification of work by Chief Journalist Alan J. Baribeau/Wikimedia; credit c: modification of work by “CazzJj_Flickr”/Flickr)

ホスピスケアは、患者にとっても(Brumley, Enquidanos, & Cherin, 2003; Brumley et al., 2007; Godkin, Krant, & Doster, 1984)、患者の家族にとっても(Rhodes, Mitchell, Miller, Connor, & Teno, 2008; Godkin et al., 1984)、有益であることが研究で示されています。ホスピス患者は、自宅で過ごすことができ、ケアを他人に完全に依存することがないため、ホスピスケアに対する満足度が高いと報告しています(Brumley et al., 2007)。さらに、ホスピスの患者はホスピス以外の患者よりも長生きする傾向があります(Connor, Pyenson, Fitch, Spence, & Iwasaki, 2007; Temel et al., 2010)。家族は精神的な支援を受け、愛する人の治療や状態について定期的に知らされます。家族の介護の負担も軽減されます(McMillan et al., 2006)。ホスピスのサービスを受けている間、患者と患者の家族のどちらも、家族のサポートが増え、社会的な支援が増え、対処能力が向上したと報告しています(Godkin et al., 1984)。

もし、あなたががんのような末期の病気と診断されたら、どのように反応すると思いますか?ホスピスケアの創始者たちと協力していたエリザベス・キューブラー=ロス(Kübler-Ross, 1969)は、個人が自分の死を受け入れる過程を記述しました。彼女は、否認、怒り、取り引き、抑うつ、受容という5つの悲嘆の段階を提唱しました。ほとんどの人がこれらの段階を経験しますが、個人によって段階の順番が異なる場合があります。それに加えて、すべての人がすべての段階を経験するわけではありません。また、一部の心理学者は、死にかけている人が死と闘えば闘うほど、その人が否認の段階にとどまりやすくなると考えていることにも注意が必要です。そうなると、死にかけている人が尊厳を持って死と向き合うことが難しくなる可能性があります。しかしながら、他の心理学者は、最期まで死を直視しないことが、ある人にとっては適応的な対処法であると考えています。

病気によるものであろうと老齢によるものであろうと、死や愛する人の喪失に直面しているすべての人が、キューブラー=ロスモデルで概説されているような否定的な感情を経験するわけではありません(Nolen-Hoeksema & Larson, 1999)。たとえば、宗教的あるいはスピリチュアルな信念を持っている人は、死後の世界への希望や、宗教やスピリチュアルな団体からの社会的支援を受けているために、死によりよく対処することができるということを示唆する研究結果があります(Hood, Spilka, Hunsberger, & Corsuch, 1996; McIntosh, Silver, & Wortman, 1993; Paloutzian, 1996; Samarel, 1991; Wortman & Park, 2008)。

死を通じて意味を創造した人の顕著な例として、カーネギーメロン大学の教授として愛され、尊敬されていたランディ・パウシュが挙げられます。40代半ばで末期の膵臓がんと診断され、余命3~6か月と宣告されたパウシュは、残された時間を充実したものとして過ごすことに注力しました。彼は、怒りや抑うつではなく、「子供時代の夢を本当に達成すること」と呼ばれる、今では有名となった最終講義を行いました。感動的でありながらユーモアのある講演において、彼は、他人の良いところを見ること、障害を克服すること、無重力を体験することなど、さまざまなことについての彼の洞察を伝えています。パウシュは、末期症状と診断されたにもかかわらず、人生の最後の年を喜びと希望を持って過ごし、たとえ死期が近づいているとわかっていても、将来の計画は重要であることを私たちに示してくれました。

学習へのリンク

ランディ・パウシュの最終講義「子供時代の夢を本当に達成すること」(http://openstax.org/l/lastlecture)を聴いて、さらに学んでください。

個人が医療措置と実践についての知識を深めていくにつれ、一部の人は自分の意思や希望を事前に知らせておきたいと望みます。これにより、本人が無能力になったり、意思表示ができなくなったりした場合でも、愛する人が本人の希望を知ることができます。このような理由から、ある人は生前遺言または事前指示書を書くことがあります。これは、その人が望む具体的な介入を詳細に記した法的文書です。たとえば、末期疾患の最後の段階にいる人は、延命治療を受けたくないと望むかもしれません。また、人は、蘇生処置拒否(DNR)指示を含め、家族や親しい友人とそれを共有することもあります。DNR指示とは、人の呼吸が止まったり、心臓が停止したりした場合、医師や看護師などの医療従事者は、その患者の意識を回復させたり、蘇生したりするための処置をしてはならないということを述べたものです。生前遺言には、医療委任状を含めることもできます。医療委任状とは、もしあなたが自分で話すことができない場合に、特定の人物を指名してあなたの医療上の意思決定を代行させるものです。生前遺言やDNRに対する人々の要望は、宗教、文化、および生い立ちによってしばしば影響されます。

重要用語

調節:既に知られていた情報とは異なる新しい情報に対応するためにスキーマを変更することによるスキーマの調整

青年期:思春期に始まり成人期前期に終わる発達の段階

副腎成熟:副腎の成熟

事前指示書:人が望む具体的な介入を詳細に記した法的文書(生前遺言を参照)

同化:既に知られている情報と類似した情報を追加することによるスキーマの調整

愛着:他者との長期にわたるつながりや絆

独裁的な育児スタイル:親は遵守と服従に高い価値を置き、しばしば厳格で、子供への温かさをほとんど表現しない

権威的な育児スタイル:親は子供に合理的な要求と一貫した制限を与え、温かみと愛情を表現し、子供の意見に対して耳を傾ける

回避型の愛着:子供が親に反応せず、親を安全基地として利用せず、親が去っても気にしないことによって特徴付けられる

認知的発達:学習、注意、記憶、言語、思考、推論、および創造性を検討する生涯発達の領域

認知的共感:他者の視点に立ち、他者に関心を持つ能力

受胎:精子が卵子と受精し、接合子を形成すること

具体的操作段階:ピアジェによる認知的発達の理論の第三段階。7歳から11歳くらいまでの子供が、現実の(具体的な)出来事について論理的に考えることができる段階

保存:何かの見た目が変わっても、何も加えたり取り除いたりしなければ、大きさや体積、数は同じままであるという考え方

連続的な発達:発達は累積的なプロセス、すなわち既存の技能を徐々に向上させていくことであるという見解

臨界期(感受期):胎児の成長過程において、特定の部位や器官が発達する期間

発達マイルストーン:子供が特定の規範的事象に到達するおおよその年齢

不連続的な発達:発達は特定の時期や年齢に起こる独自の段階で行われるという見解

無秩序型の愛着:親と対面したときの子供の奇妙な行動によって特徴付けられる。虐待を受けた子供に最も多く見られる愛着のタイプ

蘇生処置拒否(DNR):人の呼吸が止まったり、心臓が停止したりした場合、医師や看護師などの医療従事者は、その患者の意識を回復させたり、蘇生したりするための処置をしてはならないということを述べた法的文書

自己中心性:前操作段階の子供が、他人の視点に立つのが困難なこと

胎芽:発達の初期段階にある多細胞生物

新成人期:18歳から20代半ばまでにわたる新しく定義された生涯発達の期間。若者は、大学卒業、就職、結婚、家庭を持つまでの期間が長くなっている

微細運動技能:手の指、足の指、および目の筋肉を使い、小さな動作を協調すること

形式的操作段階:ピアジェによる認知的発達の理論の最終段階。11歳以上の子供が、抽象的な考え方や仮説的な状況に対処できるようになる段階

性腺成熟:性腺の成熟

粗大運動技能:体を大きく動かすために腕や脚をコントロールする大きな筋肉群を使用すること

医療委任状:患者が自分で話すことができない場合に、患者に代わって医療上の意思決定を行う特定の人物を指名する法的文書

ホスピス:通常は病院の外側にある人間らしい快適な環境で、尊厳のある死と疼痛管理を提供するサービス

生前遺言:人が望む具体的な介入を詳細に記した法的文書で、医療委任状を含むこともある

初潮:月経の始まり。12~13歳頃

有糸分裂:細胞分裂の過程

運動技能:体を動かしたり、物を操作したりする能力

生まれ:遺伝子と生物学的性質

新生児反射:特定の形態の刺激に対する生まれつきの自動的な反応で、すべての健康な赤ちゃんが備えて生まれてくる

規範的アプローチ:ほとんどの子供が特定の発達マイルストーンに到達する時期の基準(すなわち平均年齢)を用いた発達の研究

育ち:環境と文化

物体の永続性:たとえ何かが見えなくなっても、それはまだ存在しているという考え方

寛容的な育児スタイル:親は要求をすることがほとんどなく、罰を与えることもめったにない

身体的な発達:身体と脳、感覚、運動技能、健康と福祉における成長と変化を検討する生涯発達の領域

胎盤:子宮に接続された構造物で、発達中の赤ちゃんに栄養と酸素を供給する

出生前健康管理:妊娠中に母親と胎児の両方の健康を監視する医療

前操作段階:ピアジェによる認知的発達の理論の第二段階。2歳から7歳までの子供が、記号や言語の使用を学ぶが、精神的な操作を理解しておらず、しばしば非論理的に考える段階

第一次性徴:生殖に特に必要な器官

心理性的発達:フロイトが提唱したプロセスで、人間が人生の5つの段階を経るにつれて、快楽を求める衝動が身体のさまざまな性感帯に集中すること

心理社会的発達:感情、人格、および社会的関係を検討する生涯発達の領域

心理社会的発達:エリクソンが提唱したプロセスで、人間が乳児期から成人期までの8つの段階を経るにつれて、社会的課題を習得していくこと

抵抗型の愛着:子供が親にまとわりつくような行動をとったり、親が子供と関わろうとすると拒否する傾向によって特徴付けられる

可逆性:物体は、形や状態を変えても、元の形や状態に戻せるという原理

スキーマ:情報を分類したり解釈したりするのを助けるために用いられる概念(メンタルモデル)

第二次性徴:性器に直接関係しない、性的な成熟を示す身体的な兆候

安全型の愛着:子供が親を安全基地として利用し、そこから探索することによって特徴付けられる

安全基地:乳幼児が周囲の環境を探索する際に安全の感覚を与えるような親の存在

感覚運動段階:ピアジェによる認知的発達の理論における第一段階。生まれてから2歳まで子供が、感覚と運動行動を通して世界について学ぶ段階

社会情動的選択性理論:社会的支援や友人関係の数は減るが、以前の年月と同じように(当時以上ではないとしても)親密な関係が保たれる

精通:男性の初めての射精

道徳的推論の段階:コールバーグが提唱したプロセスで、人間は道徳的発達の3つの段階を経る

気質:人がどのように考え、行動し、環境に反応するかに対して影響を与えるような生まれつきの特性

催奇形性物質:発達中の胎芽や胎児に損傷を与える生物学的、化学的、物理的な環境因子

非関与的な育児スタイル:親が無関心で、関与せず、時には育児放棄とも呼ばれる。親は子供の必要性に応えず、要求も比較的少ない

接合子:受精時に精子と卵子が融合して作り出される構造。単一の細胞として始まり、急速に分裂して胎芽と胎盤を形成する

この章のまとめ

9.1 生涯発達とは何でしょうか?

生涯発達とは、受胎から死に至るまで、私たちがどのように変化し、成長していくかを探求するものです。心理学のこの分野は、発達心理学者によって研究されています。彼らは、発達のことを、身体的発達、認知的発達、心理社会的発達という3つの発達の領域にわたって科学的に研究することのできる、生涯にわたるプロセスであると考えています。発達にはいくつかの理論があり、「発達は連続的か不連続的か」、「発達の過程は1つか複数か」、「発達に対する生まれと育ちの相対的な影響」などの問題に焦点を当てています。

9.2 生涯の理論

赤ちゃんや子供が成長し、幸せで健全な大人へと発達することについては、さまざまな理論があります。ジークムント・フロイトは、私たちが、エネルギーを身体の特定の性感帯に集中させる一連の心理性的段階を経る、と示唆しました。エリク・エリクソンは、フロイトの考え方を修正し、心理社会的発達の理論を提案しました。エリクソンは、私たちが社会的相互作用と社会的課題をうまく成功させることが自己の感覚を形成すると述べました。ジャン・ピアジェは、子供がさまざまな段階を経る中で、どのように考え、どのように理性を働かせるかを説明する認知的発達の理論を提唱しました。最後に、ローレンス・コールバーグは、道徳的な発達に注意を向けました。彼は、私たちが認知的な発達の上に築かれた3段階の道徳的思考のレベルを経ると述べました。

9.3 発達の段階

受胎すると、卵細胞と精細胞が結合して接合子が形成され、それが急速に分裂を開始します。これが、出生前の発達の第一段階(胚段階)の始まりです。この段階は約2週間続きます。その後、接合子は女性の子宮の内膜に着床し、出生前の発達の第二段階(胎芽段階)の始まりとなります。この段階は約6週間続きます。胎芽は身体や器官の構造を発達させ始め、後に脳や脊髄となる神経管が形成されます。出生前の発達の第三段階(胎児段階)は、9週目から始まり、誕生まで続きます。この段階では、身体、脳、および器官が急速に成長します。妊娠のすべての段階において、母親は、自分自身と発達中の赤ちゃんの健康リスクを軽減するために、出生前健康管理を受けることが重要です。

新生児の体重は約7.5ポンド[約3.4キログラム]です。医師は、新生児の吸啜反射、哺乳反射、モロ反射などの反射を評価します。私たちの身体的、認知的、心理社会的な技能は、乳児期から成人期後期までの発達段階を経るごとに成長し、変化します。乳幼児期の愛着は、健全な発達に欠かせない要素です。育児のスタイルは、幼少期の福利の結果に影響を与えることがわかっています。青年期から成人期への移行は、思春期のタイミングや、新成人期において過ごす期間が長くなっていることから、困難を伴うことがあります。身体的な衰えは成人期中期から始まりますが、認知機能の衰えはそれ以降になるまで始まりません。身体と心を活発にする活動は、私たちが年齢を重ねても身体と認知機能の健康を維持するのに役立ちます。家族や友人を通じた社会的支援は、年齢を重ねても重要なままです。

9.4 死と死ぬこと

死は私たちの生涯の終着点です。死に直面したとき、私たちはさまざまな反応をする可能性があります。キューブラー=ロスは、このプロセスを説明する方法として、悲嘆の5段階モデルを開発しました。死に直面している多くの人々がホスピスケアを選択しています。ホスピスケアでは、最期の日々を自宅において快適で支援的な環境の中で過ごすことができます。

レビュー問題

1.発達は累積的なプロセスであり、同じ種類の技能を徐々に追加していくという見解は、________として知られています。
a.生まれ
b.育ち
c.連続的な発達
d.不連続的な発達

2.発達心理学者は、人間の成長と発達を3つの領域にわたって研究します。以下のうち、それらの領域の1つではないものはどれですか?
a.認知的領域
b.心理的領域
c.身体的領域
d.心理社会的領域

3.生涯発達はどのように定義されますか?
a.受胎から死に至るまで、私たちがどのように成長し、変化するかについての研究。
b.乳幼児期と児童期に、私たちがどのように成長し、変化するかについての研究。
c.子供の身体的、認知的、心理社会的な成長についての研究。
d.感情、人格、社会的関係についての研究。

4.たとえ何かが見えなくなっても、それはまだ存在しているという考え方は、________と呼ばれます。
a.自己中心性
b.物体の永続性
c.保存
d.可逆性

5.道徳的思考は一連の段階を経て進行すると提唱した理論家は誰ですか?
a.ジークムント・フロイト
b.エリク・エリクソン
c.ジョン・ワトソン
d.ローレンス・コールバーグ

6.エリクソンの心理社会的発達の理論によると、青年期の主な課題は何でしょうか?
a.自律性を発達させる
b.自分が有能であると感じる
c.同一性を形成する
d.親密な関係を形成する

7.出生前の発達の順序として正しいものは以下のうちどれですか?
a.接合子、胎児、胎芽
b.胎児、胎芽、接合子
c.胎児、接合子、胎芽
d.接合子、胎芽、胎児

8.胎児の成長中、特定の部分や器官が発達する時期は、________として知られています。
a.臨界期
b.有糸分裂
c.受胎
d.妊娠

9.受胎時に精子と卵子が融合したときに作り出される、単細胞の構造として始まるものは何ですか?
a.胎芽
b.胎児
c.接合子
d.乳児

10.ハサミを使って紙をさまざまな形に切り取るのは、________の例です。
a.粗大運動技能
b.微細運動技能
c.大運動技能
d.小運動技能

11.子供が親を基地として使い、そこから自分の世界を探索していくのは、どの愛着スタイルですか?
a.安全型
b.不安定な回避型
c.不安定な両面的-抵抗型
d.無秩序型

12.前頭葉は、________に完全に発達します。
a.生まれたとき
b.青年期の初め
c.青年期の終わり
d.25歳までに

13.最初の現代的なホスピスを作ったのは誰ですか?
a.エリザベス・キューブラー=ロス
b.シシリー・ソンダース
c.フローレンス・ウォルド
d.フローレンス・ナイチンゲール

14.キューブラー=ロスの悲嘆の5段階モデルにおける段階の順番は以下のうちどれですか?
a.否認、取り引き、怒り、抑うつ、受容
b.怒り、抑うつ、取り引き、受容、否認
c.否認、怒り、取り引き、抑うつ、受容
d.怒り、受容、否定、抑うつ、取り引き

批判的思考の問題

15.生まれか育ちかの論争を記述し、特性の例を挙げてください。それは、生まれと育ちのそれぞれによってどのように影響されている可能性がありますか?

16.連続的な発達と不連続的な発達を比較対照してください。

17.なぜ、発達マイルストーンは、正常な子供の発達の一般的なガイドラインとしてのみ使用されるべきなのでしょうか?

18.同化と調節の違いは何ですか?それぞれの例を挙げてください。

19.キャロル・ギリガンがコールバーグの道徳的発達の理論に批判的だったのはなぜですか?

20.自己中心性とは何ですか?独自の例を挙げてください。

21.既知の催奇形性物質にはどのようなものがあり、それらは発達中の胎児にどのような損傷を与えるでしょうか?

22.出生前健康管理とは何ですか?なぜそれが重要なのですか?

23.発達の胎芽段階で何が起こるかを記述してください。発達の胎児段階で何が起こるかを記述してください。

24.個人的な資質は、何によって人格の一部になりますか?

25.いくつかの新生児反射について記述してください。それらはどのように生存を促進するでしょうか?

26.4つの育児スタイルを比較対照し、それぞれによって期待される子供時代の成果を記述してください。

27.新成人期とは何ですか?この新しい発達段階をもたらしたいくつかの要因とは何ですか?

28.悲嘆の5つの段階を記述し、それぞれの段階で人がどのように反応するかの例を示してください。

29.ホスピスケアの目的は何ですか?

個人的に当てはめてみる問題

30.今日のあなたは、6歳のときのあなたとどのように違いますか?16歳のときとではどうですか?それらの年齢のあなたとどのように同じですか?

31.あなたの3歳の娘はまだトイレのトレーニングができていません。規範的アプローチについてあなたが知っていることに基づくと、あなたは心配すべきでしょうか?もしそうならば、その理由は何ですか?もしそうでないならば、その理由は何ですか?

32.以下に列挙されているそれぞれの困難に対処するために、主要な発達理論の1つについてのあなたの理解をどのように利用するか説明してください: a.あなたの乳児の娘は、犬の餌も含めて何でも口の中に入れます。
b.あなたの8歳の息子は、数学が苦手で、野球にしか興味がありません。
c.あなたの2歳の娘は、毎朝あなたが選んだ服を着るのを拒否し、彼女を着替えさせるに20分の戦いを要します。
d.あなたの68歳の隣人の女性は、慢性的に落ち込んでいて、自分は人生を無駄にしたと感じています。
e.あなたの18歳の娘は、大学に行かないことを決めました。代わりに彼女はスキーのインストラクターになるためにコロラド州に引っ越します。
f.あなたの11歳の息子は、クラスのいじめっ子です。

33.どの子育てスタイルが、あなたの育てられた方法を記述するでしょうか?あなたの答えを裏付ける例を1つか2つ挙げてください。

34.あなたは、自分の思春期の経験を誇らしいものとして記述しますか?それとも恥ずかしいものとして記述しますか?その理由は何ですか?

35.あなたの親友は喫煙者で、妊娠していることがわかりました。あなたは喫煙と妊娠について彼女に何と言いますか?

36.あなたが看護師であり、妊娠中の女性に出生前健康管理を提供するクリニックで働いていると想像してみてください。あなたの患者であるアンナは、生まれてくる赤ちゃんのために音楽を流すのは良いことだと聞いており、赤ちゃんの聴覚がいつ発達するのか知りたいと思っています。あなたは彼女に何を伝えますか?

37.あなたは、愛する人の喪失に対処しなければならなかったことがありますか?もしそうなら、この章で説明されているどのような概念が、あなたの経験と悲嘆のプロセスを理解するのに役立つかもしれない文脈を提供していますか?

38.もしあなたが末期の病気と診断された場合、ホスピスケアと従来の病院での死とではどちらを選びますか?その理由は何ですか?

参考文献

Ainsworth, M. D. S., & Bell, S. M. (1970). Attachment, exploration, and separation: Illustrated by the behavior of one-year-olds in a strange situation. Child Development, 41, 49–67.

Ainsworth, M. D. S., Blehar, M. C., Waters, E., & Wall, S. (1978). Patterns of attachment: A psychological study of the strange situation. Erlbaum.

American Academy of Pediatrics. (2007). The importance of play in promoting healthy child development and maintaining strong parent-child bonds. Pediatrics, 199(1), 182–191.

American Psychological Association. (2019). Ruth Howard, PhD. https://www.apa.org/pi/oema/resources/ethnicity-health/psychologists/ruth-howard

Amsterdam, B. (1972). Mirror image reactions before age two. Developmental Psychobiology, 5, 297–305.

Archer, J. (1992). Ethology and human development. Harvester Wheatsheaf.

Arnett, J. (2000). Emerging adulthood: A theory of development from the late teens through the twenties. American Psychologist, 55(5), 469–480.

Arora, R., Mittal, A., & Kakkar, R. (2015). Alzheimer’s disease: Recent advances. Journal of Biochemistry and Molecular Biology Research, 1, 87–104.

Ashley, S. J., Magnuson, S. I., Omnell, L. M., & Clarren, S. K. (1999). Fetal alcohol syndrome: Changes in craniofacial form with age, cognition, and timing of ethanol exposure in the macaque. Teratology, 59(3), 163–172.

Bahr, S. J., & Hoffman, J. P. (2010). Parenting style, religiosity, peers, and adolescent heavy drinking. Journal of Studies on Alcohol and Drugs, 71, 539–543.

Baillargeon, R. (2004). Infants’ reasoning about hidden objects: Evidence for event-general and event-specific expectations. Developmental Science, 7(4), 391–424.

Baillargeon, R. (1987). Young infants’ reasoning about the physical and spatial properties of a hidden object. Cognitive Development, 2(3), 179–200.

Baillargeon, R., Li, J., Gertner, Y., & Wu, D. (2011). How do infants reason about physical events. The Wiley-Blackwell handbook of childhood cognitive development, 2, 11–48.

Barber, B. K. (1994). Cultural, family, and person contexts of parent-adolescent conflict. Journal of Marriage and the Family, 56, 375–386.

Basseches, M. (1984). Dialectical thinking as metasystematic form of cognitive organization. In M. L. Commons, F. A. Richards, & C. Armon (Eds.), Beyond formal operations: Late adolescent and adult cognitive development (pp. 216–238). Praeger.

Baumrind, D. (1971). Current patterns of parental authority. Developmental Psychology, 4(1, Pt. 2), 1–103. doi:10.1037/h0030372

Baumrind, D. (1991). The influence of parenting style on adolescent competence and substance use. Journal of Early Adolescence, 11(1), 56–95.

Bayley, N., & Oden, M. H. (1955). The maintenance of intellectual ability in gifted adults. Journal of Gerontology, 10, 91–107.

Benjamin, L., Henry, K., & McMahon, L. (2005). Inez Beverly Prosser and the education of African Americans. Journal of the History of the Behavioral Sciences, 41, 43–62.

Bjorklund, D. F. (1987). A note on neonatal imitation. Developmental Review, 7, 86–92.

Blossom, M., & Morgan, J.L. (2006). Does the face say what the mouth says? A study of infants’ sensitivity to visual prosody. In 30th anuual Boston University conference on language development, Somerville, MA.

Bogartz, R. S., Shinskey, J. L., & Schilling, T. (2000). Infancy, 1(4), 403–428.

Bowlby, J. (1969). Attachment and loss: Attachment (Vol. 1). Basic Books.

Bowlby, J. (1988). A secure base: Parent-child attachment and health human development. Basic Books.

Bronfenbrenner, U. (1977). Toward an experimental ecology of human development. American Psychologist, 32, 513–531.

Brumley, R., Enquidanos, S., Jamison, P., Seitz, R., Morgenstern, N., Saito, S., . . . Gonzalez, J. (2007). Increased satisfaction with care and lower costs: Results of a randomized trial of in-home palliative care. Journal of the American Geriatric Society, 55(7), 993–1000.

Brumley, R. D., Enquidanos, S., & Cherin, D. A. (2003). Effectiveness of a home-based palliative care program for end-of-life. Journal of Palliative Medicine, 6(5), 715–724.

Callaghan, T. C., Rochat, P., Lillard, A., Claux, M.L., Odden, H., Itakura, S., . . . Singh, S. (2005). Synchrony in the onset of mental-state reasoning. Psychological Science, 16, 378–384.

Carel, J-C., Lahlou, N., Roger, M., & Chaussain, J. L. (2004). Precocious puberty and statural growth. Human Reproduction Update, 10(2), 135–147.

Carstensen, L. L. (1992). Social and emotional patterns in adulthood: Support for socioemotional selectivity. Psychology and Aging, 7(3), 331–338.

Case, R. (1985). Intellectual development: Birth to Adulthood. Academic.

Casey, B. J., Tottenham, N., Liston, C., & Durston, S. (2005). Imaging the developing brain: What have we learned about cognitive development? TRENDS in Cognitive Sciences, 19(3), 104–110.

Centers for Disease Control and Prevention. (2013). Smoking during pregnancy. http://www.cdc.gov/tobacco/basic_information/health_effects/pregnancy/

Chick, K., Heilman-Houser, R., & Hunter, M. (2002). The impact of child care on gender role development and gender stereotypes. Early Childhood Education Journal, 29(3), 149–154.

Chomsky, N. (1957). Syntactic structures. Mouton.

Clark, K. & Clark, M. (1950). Emotional factors in racial identification and preference in Negro children. Journal of Negro Education, 19, 341–350.

Clements, R. (2004). An investigation of the status of outdoor play. Contemporary Issues in Early Childhood, 5(1), 68–80.

Commons, M. L., & Bresette, L. M. (2006). Illuminating major creative scientific innovators with postformal stages. In C. Hoare (Ed.), Handbook of adult development and learning (pp. 255–280). Oxford University Press.

Connor, S. R., Pyenson, B., Fitch, K., Spence, C., & Iwasaki, K. (2007). Comparing hospice and nonhospice patient survival among patients who die within a three-year window. Journal of Pain and Symptom Management, 33(3), 238–246.

Courage, M. L., & Howe, M. L. (2002). From infant to child: The dynamics of cognitive change in the second year of life. Psychological Bulletin, 128, 250–277.

Curtiss, S. (1981). Dissociations between language and cognition: Cases and implications. Journal of Autism and Developmental Disorders, 11(1), 15–30.

Darling, N. (1999). Parenting style and its correlates. ERIC database (EDO-PS-99-3) http://ecap.crc.illinois.edu/eecearchive/digests/1999/darlin99.pdf

de Hevia, M. D., & Spelke, E. S. (2010). Number-space mapping in human infants. Psychological Science, 21(5), 653–660.

Dennett, D. (1987). The intentional stance. MIT Press.

Diamond, A. (2009). The interplay of biology and the environment broadly defined. Developmental Psychology, 45(1), 1–8.

Donenberg, G. R., Wilson, H. W., Emerson, E., Bryant, F. B. (2002). Holding the line with a watchful eye: The impact of perceived parental permissiveness and parental monitoring on risky sexual behavior among adolescents in psychiatric care. AIDS Education Prevention, 14(2), 138–157.

Dornbusch, S. M., Ritter, P. L., Leiderman, P. H., Roberts, D. F., & Fraleigh, M. J. (1987). The relation of parenting style to adolescent school performance. Child Development, 58(5), 1244–1257.

Duncan, G. J., & Magnuson, K. A. (2005). Can family socioeconomic resources account for racial and ethnic test score gaps? The Future of Children, 15(1), 35–54.

Erikson, E. H. (1963). Childhood and Society (2nd ed.). Norton.

Erikson, E. H. (1968). Identity: Youth and crisis. Norton.

Ferrer, M., & Fugate, A. (2003). Helping your school-age child develop a healthy self-concept. http://edis.ifas.ufl.edu/fy570#FOOTNOTE_2

Figdor, E., & Kaeser, L. (1998). Concerns mount over punitive approaches to substance abuse among pregnant women. The Guttmacher Report on Public Policy 1(5), 3–5.

Fischer, K. W., Yan, Z., & Stewart, J. (2003). Adult cognitive development: Dynamics in the developmental web. In J. Valsiner & K Connolly (Eds.), Handbook of developmental psychology (pp. 491–516). Sage Publications.

Flannery, D. J., Rowe, D. C., & Gulley, B. L. (1993). Impact of pubertal status, timing, and age on adolescent sexual experience and delinquency. Journal of Adolescent Research, 8, 21–40.

Forstmann, B., Tittgemeyer, M., Wagenmakers, E., Derrfuss, J., Imperati, D., & Brown, S. (2011). The speed-accuracy tradeoff in the elderly brain: A structural model-based approach. Journal of Neuroscience, 31, 17242–17249.

Freud, S. (1909). Analysis of a phobia in a five-year-old boy. In Collected Papers: Volume 111, Case Histories (1949) (pp. 149–289). Hogarth Press.

Fromkin, V., Krashen, S., Curtiss, S., Rigler, D., & Rigler, M. (1974). The development of language in Genie: A case of language acquisition beyond the critical period. Brain and Language, 1, 81–107.

Galambos, N. L., & Almeida, D. M. (1992). Does parent-adolescent conflict increase in early adolescence? Journal of Marriage and the Family, 54, 737–747.

Galvan, A., Hare, T., Voss, H., Glover, G., & Casey, B. J. (2007). Risk-taking and the adolescent brain: Who is at risk? Developmental Science, 10, F8–F14.

Ganger, J., & Brent, M.R. (2004). Reexamining the vocabulary spurt. Developmental Psychology, 40(4), 621–632.

Garcia-Betances, R., Jimenez-Mixco, V., Arredondo, M., & Cabrera-Umpierrez, M. (2015). Using virtual reality for cognitive training of the elderly. American Journal of Alzheimer’s Disease and Other Dementias, 30, 49–54.

Ge, X., Conger, R. D., & Elder, G. H. (2001). Pubertal transition, stressful life events, and the emergence of gender differences in adolescent depressive symptoms. Developmental Psychology, 37, 404–417.

Gervai, J. (2009). Environmental and genetic influences on early attachment. Child and Adolescent Psychiatry and Mental Health, 3, 25.

Gesell, A. (1933). Maturation and the patterning of behavior. In C. Murchison (Ed.), A handbook of child psychology (2nd ed., pp. 209–235). Clark University Press.

Gesell, A. (1939). Biographies of child development. Paul B. Hoeber.

Gesell, A. (1940). The first five years of life. Harper.

Gesell, A., & Ilg, F. L. (1946). The child from five to ten. Harper.

Gilligan, C. (1982). In a different voice: Psychological theory and women’s development. Harvard University Press.

Gleitman, L. R., & Newport, E. L. (1995). The invention of language by children: Environmental and biological influences on the acquisition of language. In L. R. Gleitman & M. Liberman (Eds.), An invitation to cognitive science, Vol. 1: Language. (2nd ed.) (pp. 1–24). MIT Press.

Godkin, M., Krant, M., & Doster, N. (1984). The impact of hospice care on families. International Journal of Psychiatry in Medicine, 13, 153–165.

Graber, J. A., Lewinsohn, P. M., Seeley, J. R., & Brooks-Gunn, J. (1997). Is psychopathology associated with the timing of pubertal development? Journal of the Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 36, 1768–1776.

Hair, E. C., Moore, K. A., Garrett, S. B., Kinukawa, A., Lippman, L., & Michelson, E. (2005). The parent-adolescent relationship scale. In L. Lippman (Ed.), Conceptualizing and Measuring Indicators of Positive Development: What Do Children Need to Fluorish? (pp. 183–202). Kluwer Academic/Plenum Press.

Hall, G. S. (1904). Adolescence. Appleton.

Hall, S. S. (2004, May). The good egg. Discover, 30–39.

Harlow, H. (1958). The nature of love. American Psychologist, 13, 673–685.

Harris, J. R. (2009). The nurture assumption: Why children turn out the way they do (2nd ed.). Free Press.

Hart, B., & Risley, T. R. (2003). The early catastrophe: The 30 million word gap. American Educator, 27(1), 4–9.

Hatch, E. (1983). Psycholinguistics: A second language perspective. Newbury House.

Hertzog, C., Kramer, A. F., Wilson, R. S., & Lindenberger, U. (2009). Enrichment effects on adult cognitive development. Psychological Science in the Public Interest, 9(1), 1–65.

Hood, R. W., Jr., Spilka, B., Hunsberger, B., & Corsuch, R. (1996). The psychology of religion: An empirical approach (2nd ed.). Guilford.

Huebler, F. (2005, December 14). International education statistics. http://huebler.blogspot.com/2005/12/age-and-level-of-education-in-nigeria.html

Hutchinson, N. (2011). A geographically informed vision of skills development. Geographical Education, 24, 15.

Huttenlocher, P. R., & Dabholkar, A. S. (1997). Regional differences in synaptogenesis in human cerebral cortex. Journal of Comparative Neurology, 387(2), 167–178.

Iverson, J.M., & Goldin-Meadow, S. (2005). Gesture paves the way for language development. Psychological Science, 16(5), 367–71.

Iyengar, S. S., Wells, R. E., & Schwartz, B. (2006). Doing better but feeling worse: Looking for the best job undermines satisfaction. Psychological Science, 17, 143–150.

John-Steiner, V. & Mahn, H. (1996). Sociocultural approaches to learning and development: A Vygotskian framework. Educational Psychologist, 31, 191–206.

Jos, P. H., Marshall, M. F., & Perlmutter, M. (1995). The Charleston policy on cocaine use during pregnancy: A cautionary tale. The Journal of Law, Medicine & Ethics, 23(2), 120–128.

Kaltiala-Heino, R. A., Rimpela, M., Rissanen, A., & Rantanen, P. (2001). Early puberty and early sexual activity are associated with bulimic-type eating pathology in middle adolescence. Journal of Adolescent Health, 28, 346–352.

Kaplan, H., & Dove, H. (1987). Infant development among the Aché of Eastern Paraguay. Developmental Psychology, 23, 190–198.

Karasik, L. B., Adolph, K. E., Tamis-LeMonda, C. S., & Bornstein, M. H. (2010). WEIRD Walking: Cross-cultural research on motor development. Behavioral & Brain Sciences, 33(2-3), 95–96.

Karnik, S., & Kanekar, A. (2012). Childhood obesity: A global public health crisis. International Journal of Preventive Medicine, 3(1), 1–7.

Kohlberg, L. (1969). Stage and sequence: The cognitive-developmental approach to socialization. In D. A. Goslin (Ed.), Handbook of socialization theory and research (p. 379). Rand McNally.

Kolb, B., & Whishaw, I. Q. (2009). Fundamentals of human neuropsychology. Worth.

Kübler-Ross, E. (1969). On death and dying. Macmillan.

Labouvie-Vief, G., & Diehl, M. (1999). Self and personality development. In J. C. Cavanaugh & S. K. Whitbourne (Eds.), Gerontology: An interdisciplinary perspective (pp. 238–268). Oxford University Press.

Larson, E. B., Wang, L., Bowen, J. D., McCormick, W. C., Teri, L., Crane, P., & Kukull, W. (2006). Exercise is associated with reduced risk for incident dementia among persons 65 years of age or older. Annals of Internal Medicine, 144, 73–81.

Lee, V. E., & Burkam, D. T. (2002). Inequality at the starting gate: Social background differences in achievement as children begin school. Economic Policy Institute.

Lobo, I. (2008) Environmental influences on gene expression. Nature Education 1(1), 39.

Loop, E. (2013). Major milestones in cognitive development in early childhood. http://everydaylife.globalpost.com/major-milestones-cognitive-development-early-childhood-4625.html

Maccoby, E. (1980). Social development: Psychological growth and the parent-child relationship. Harcourt Brace Jovanovich.

MacFarlane, A. (1978, February). What a baby knows. Human Nature, 74–81.

Maier, S. E., & West, J. R. (2001). Drinking patterns and alcohol-related birth defects. Alcohol Research & Health, 25(3), 168–174.

Main, M., & Solomon, J. (1990). Procedures for identifying infants as disorganized/disoriented during the Ainsworth Strange Situation. In M. T. Greenberg, D. Cicchetti, & E. M. Cummings (Eds.), Attachment in the Preschool Years (pp. 121–160). University of Chicago Press.

Markus, H. R., Ryff, C. D., Curan, K., & Palmersheim, K. A. (2004). In their own words: Well-being at midlife among high school-educated and college-educated adults. In O. G. Brim, C. D. Ryff, & R. C. Kessler (Eds.), How healthy are we? A national study of well-being at midlife (pp. 273–319). University of Chicago Press.

McIntosh, D. N., Silver, R. C., & Wortman, C. B. (1993). Religion’s role in adjustment to a negative life event: Coping with the loss of a child. Journal of Personality and Social Psychology, 65, 812–821.

McMillan, S. C., Small, B. J., Weitzner, M., Schonwetter, R., Tittle, M., Moody, L., & Haley, W. E. (2006). Impact of coping skills intervention with family caregivers of hospice patients with cancer. Cancer, 106(1), 214-222.

Miklikowska, M., Duriez, B., & Soenens, B. (2011). Family roots of empathy-related characteristics: The role of perceived maternal and paternal need support in adolescence. Developmental Psychology, 47(5), 1342–1352.

Mills, M., & Melhuish, E. (1974). Recognition of mother’s voice in early infancy. Nature, 252, 123–124.

Mohr, R. D., & Zoghi, C. (2006). Is job enrichment really enriching? (U.S. Bureau of Labor Statistics Working Paper 389). Washington, DC: U.S. Bureau of Labor Statistics. http://www.bls.gov/ore/pdf/ec060010.pdf

Moore, K. A., Guzman, L., Hair, E. C., Lippman, L., & Garrett, S. B. (2004). Parent-teen relationships and interactions: Far more positive than not. Child Trends Research Brief, 2004-25. Child Trends.

National Institutes of Health. (2013). What is prenatal care and why is it important? http://www.nichd.nih.gov/health/topics/pregnancy/conditioninfo/Pages/prenatal-care.aspx

Neblett, E., Smalls, C., Ford, K., Nguyen, H., & Sellers, R. (2009). Racial socialization and racial identity: African American parents’ messages about race as precursors to identity. Journal of Youth and Adolescence, 38, 189–203.

Newcombe, N. (2011). What is neoconstructivism? Child Development Perspectives, 5, 157–160.

Nolen-Hoeksema, S., & Larson, J. (1999). Coping with loss. Erlbaum.

Overman, W. H., Bachevalier, J., Turner, M., & Peuster, A.(1992). Object recognition versus object discrimination: Comparison between human infants and infant monkeys. Behavioral Neuroscience, 106, 15–29.

Paloutzian, R. F. (1996). Invitation to the psychology of religion. Allyn & Bacon.

Parent, J., Forehand, R., Merchant, M. J., Edwards, M. C., Conners-Burrow, N. A., Long, N., & Jones, D. J. (2011). The relation of harsh and permissive discipline with child disruptive behaviors: Does child gender make a difference in an at-risk sample? Journal of Family Violence, 26, 527–533.

Piaget, J. (1954). The construction of reality in the child. Basic Books.

Pickens, J. (1994). Full-term and preterm infants’ perception of face-voice synchrony. Infant Behavior and Development, 17, 447–455.

Piaget, J. (1930). The child’s conception of the world. Harcourt, Brace & World.

Piaget, J. (1932). The moral judgment of the child. Harcourt, Brace & World.

Podewils, L. J., Guallar, E., Kuller, L. H., Fried, L. P., Lopez, O. L., Carlson, M., & Lyketsos, C. G. (2005). Physical activity, APOE genotype, and dementia risk: Findings from the Cardiovascular Health Cognition Study. American Journal of Epidemiology, 161, 639–651.

Pollack, W., & Shuster, T. (2000). Real boys’ voices. Random House.

Rhodes, R. L., Mitchell, S. L., Miller, S. C., Connor, S. R., & Teno, J. M. (2008). Bereaved family members’ evaluation of hospice care: What factors influence overall satisfaction with services? Journal of Pain and Symptom Management, 35, 365–371.

Risley, T. R., & Hart, B. (2006). Promoting early language development. In N. F. Watt, C. Ayoub, R. H. Bradley, J. E. Puma, & W. A. LeBoeuf (Eds.), The crisis in youth mental health: Early intervention programs and policies (Vol. 4, pp. 83–88). Praeger.

Rogers, L. & Meltzoff, A. (2017). Is gender more important and meaningful than race? An analysis of racial and gender identity among black, white, and mixed-race children. Cultural Diversity and Ethnic Minority Psychology, 23, 323–334.

Rothbaum, R., Weisz, J., Pott, M., Miyake, K., & Morelli, G. (2000). Attachment and culture: Security in the United States and Japan. American Psychologist, 55, 1093–1104.

Ruggiero, G., D’Errico, O., & Iachini, T. (2016). Development of egocentric and allocentric spatial representations from childhood to elderly age. Psychological Research, 80, 259–272.

Russell, S. T., Crockett, L. J., & Chao, R. (Eds.). (2010). Asian American parenting and parent-adolescent relationships. In R. Levesque (Series Ed.), Advancing responsible adolescent development. Springer.

Ryff, C. D., & Singer, B. (2009). Understanding healthy aging: Key components and their integration. In V. L. Bengtson, D. Gans., N. M. Putney, & M. Silverstein. (Eds.), Handbook of theories of aging (2nd ed., pp. 117–144). Springer.

Samarel, N. (1991). Caring for life after death. Hemisphere.

Sanson, A., & Rothbart, M. K. (1995). Child temperament and parenting. In M. Bornstein (Ed.), Applied and practical parenting (Vol. 4, pp. 299–321). Lawrence Erlbaum.

Schechter, C., & Byeb, B. (2007). Preliminary evidence for the impact of mixed-income preschools on low-income children’s language growth. Early Childhood Research Quarterly, 22, 137–146.

Shamay-Tsoory, S. G., Tomer, R., & Aharon-Peretz, J. (2005). The neuroanatomical basis of understanding sarcasm and its relationship to social cognition. Neuropsychology, 19(3), 288–300.

Shanahan, L., McHale, S. M., Osgood, D. W., & Crouter, A. C. (2007). Conflict frequency with mothers and fathers from middle childhood to late adolescence: Within and between family comparisons. Developmental Psychology, 43, 539–550.

Siegler, R. S. (2005). Children’s thinking (4th ed). Erlbaum.

Siegler, R. S. (2006). Microgenetic analyses of learning. In D. Kuhn & R. S. Siegler (Eds.), Handbook of child psychology: Cognition, perception, and language (6th ed., Vol. 2). Wiley.

Sinnott, J. D. (1998). The development of logic in adulthood: Postformal thought and its applications. Springer.

Small, M. F. (1999). Our babies, ourselves: How biology and culture shape the way we parent. Anchor Books.

Spelke, E.S., & Cortelyou, A. (1981). Perceptual aspects of social knowing: Looking and listening in infancy. In M.E. Lamb & L.R. Sherrod (Eds.), Infant social cognition: Empirical and theoretical considerations (pp. 61–83). Erlbaum.

Spencer, M. B., Dupree, D., & Hartmann, T. (1997). A phenomenological variant of ecological systems theory (PVEST): A self-organization perspective in context. Development and Psychopathology, 9, 817–833.

Steinberg, L., & Morris, A. S. (2001). Adolescent development. Annual Review of Psychology, 52, 83–110.

Sterns, H. L., & Huyck, M. H. (2001). The role of work in midlife. In M. Lachman (Ed.), The handbook of midlife development (pp. 447–486). Wiley.

Steven L. Youngentob, et. al. (2007). Experience-induced fetal plasticity: The effect of gestational ethanol exposure on the behavioral and neurophysiologic olfactory response to ethanol odor in early postnatal and adult rats. Behavioral Neuroscience, 121(6), 1293–1305.

Stork, F. C., & Widdowson, D. A. (1974). Learning about linguistics. Hutchinson Ltd.

Streissguth, A. P., Bookstein, F. L., Barr, H. M., Sampson, P. D., O’Malley, K., & Young, J. K. (2004). Risk factors for adverse life outcomes in fetal alcohol syndrome and fetal alcohol effects. Developmental and Behavioral Pediatrics, 25(4), 228–238.

Striegel-Moore, R. H., & Cachelin, F. M. (1999). Body image concerns and disordered eating in adolescent girls: Risk and protective factors. In N. G. Johnson, M. C. Roberts, & J. Worell (Eds.), Beyond appearance: A new look at adolescent girls. American Psychological Association

Tanner, J. M. (1978). Fetus into man: Physical growth from conception to maturity. Harvard University Press.

Temel, J. S., Greer, J. A., Muzikansky, A., Gallagher, E. R., Admane, S., Jackson, V. A. . . . Lynch, T. J. (2010). Early palliative care for patients with metastic non-small-cell lung cancer. New England Journal of Medicine, 363, 733–742.

Thomas, A. (1984). Temperament research: Where we are, where we are going. Merrill-Palmer Quarterly, 30(2), 103–109.

Tran, T. D., & Kelly, S. J. (2003). Critical periods for ethanol-induced cell loss in the hippocampal formation. Neurotoxicology and Teratology, 25(5), 519–528.

Umberson, D., Pudrovska, T., & Reczek, C. (2010). Parenthood, childlessness, and well-being: A life course perspective. Journal of Marriage and the Family, 72(3), 612–629.

United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization. (2013, June). UIS Fact Sheet: Schooling for millions of children jeopardized by reductions in aid. UNESCO Institute for Statistics.

Vaillant, G. E. (2002). Aging well. Little Brown & Co.

Van der Graaff, J., Branje, S., De Wied, M., Hawk, S., Van Lier, P., & Meeus, W. (2013). Perspective taking and empathetic concern in adolescence: Gender differences in developmental changes. Developmental Psychology, 50(3), 881.

van Ijzendoorn, M. H., & Sagi-Schwartz, A. (2008). Cross-cultural patterns of attachment: Universal and contextual dimensions. In J. Cassidy & P. R. Shaver (Eds.), Handbook of attachment. Guilford.

Vouloumanos, A., & Werker, J. F. (2004). Tuned to the signal: The privileged status of speech for young infants. Developmental Science, 7, 270–276.

Westermann, G., Mareschal, D., Johnson, M., Sirois, S., Spratling, M., & Thomas, M. (2007). Neuroconstructivism. Developmental Science, 10, 75–83.

WHO Multicentre Growth Reference Study Group. (2006). WHO Child growth standards: Methods and development: Length/height-for-age, weight-for-age, weight-for-length, weight-for-height and body mass index-for-age. World Health Organization.

Winerman, L. (2011). Closing the achievement gap. Monitor of Psychology, 42(8), 36.

Wortman, J. H., & Park, C. L. (2008). Religion and spirituality in adjustment following bereavement: An integrative review. Death Studies


この訳文は元の本のCreative Commons BY 4.0ライセンスに従って同ライセンスにて公開します。問題がありましたら、可能な限り早く対応いたしますので、ご連絡ください。また、誤訳・不適切な表現等ありましたらご指摘ください。この本は、https://openstax.org/details/books/psychology-2eで無料でダウンロードできます。