第8章 メディアとテクノロジー

図8.1 | 音楽ファンは、地理的、社会経済的、政治的な違いを乗り越えた形でつながっています。(Credit: whataleydude/flickr)

図8.1 | 音楽ファンは、地理的、社会経済的、政治的な違いを乗り越えた形でつながっています。(Credit: whataleydude/flickr)

この章の概要

8.1 今日のテクノロジー
8.2 社会におけるメディアとテクノロジー
8.3 メディアとテクノロジーのグローバルな意味合い
8.4 メディアとテクノロジーに関する理論的視点

はじめに

有名人がソーシャルメディアをやめると発表すると、大きなニュースになります(特にソーシャルメディア上では)。そのスターの地位や辞める理由にもよりますが、その決断は、驚き、落胆、本人や影響のある人への懸念、いじめやオンラインの有毒性といった大きな問題についての議論などが入り混じったものに見舞われます。

なぜ彼らは辞めるのでしょうか?その理由はさまざまで、結局のところ戻ってくる人も多いです。リゾは、「荒らしが多すぎる」と主張してツイッターを辞めました。ロードは、継続的な更新のストレスを指摘し、「地獄の炎を最前列で見ている」には、休止が必要だとしました(Kirkpatrick, 2020)。コールドプレイのように、正式にアカウントを停止することはなかったものの、長期間にわたって活動を不活発にしたアーティストもいます。リアーナは6か月間休止し、ジャスティン・ビーバーとアデルもしばらくの間音沙汰がありませんでした。どんな理由であれ、人気アーティストがソーシャルメディアをやめると、その決断と背景にある理由に焦点を当てた記事やインタビューが数多く現れます。

このような決断がニュースになるのはなぜでしょうか?ある人が特定のアプリを使わないと決めても、私たちの日常生活には影響しません。それとも、影響するのでしょうか?もし、その人が自分の生活の親密な側面を共有し、フォロワーにつながりの感覚を提供していたらどうでしょう?もしその歌手が、新しいアルバムの進捗状況を継続的に報告したり、フォロワーがその歌手と会う機会を増やしたりしていたら?もしその歌手が、自分の楽曲の新しいリミックスやプレイリストを投稿したり、「いいね!」を押したりして、ファンに新しい音楽を試してもらっていたとしたらどうでしょうか?

アーティストとの関係を超えて、ソーシャルメディアの存在は、ファンにコミュニティーの感覚を与えます。集団についての議論を思い出してください。従来の観点では、ミュージシャンのファンベースは、第二次集団となるでしょう:その集団はコミュニティーを形成するものの、メンバーは親密ではなく、表出的な機能を果たす可能性は低いです。しかし、ソーシャルメディアは、その第二次集団を容易に第一次集団に変えることができます。新しいビデオについてのレディットのスレッドをたどると、まるでいとこが食卓を囲んで再会したかのように、お互いをよく知る人々が何十人もいて、なじみのあるやり方で肯定したり議論したりしているのが見えるでしょう。彼らは実際に会ったことはありませんし、これからも会うことはないでしょうが、お互いの人生について親密なほど詳しく知っているかもしれないですし、地元の強く結びついたグループと同じように、浮き沈みを共有しています。

セレーナ・ゴメスはソーシャルメディアと複雑な関係を持っています。彼女は何度か辞めることを発表し、定期的に中断期間を経験しました。彼女は、自分のアップデートの多くは、友人のデバイスから投稿されていると述べています。「インスタグラムで最もフォローされている人になるとすぐに、私は一種の混乱に陥ったわ」と彼女は言いました。「インスタグラムは私にとって、とても激烈なものになっていたのです。目が覚めるのも眠りに落ちるのもインスタグラム。私は依存症で、見たくないものを見ているような、気にしたくないものを頭の中に入れられているような感じでした」(Haskell, 2017)。

この章では、メディアとテクノロジーに関連する関係性、機会、問題をさらに掘り下げていきます。具体的な製品やプラットフォームはすぐに時代遅れになるかもしれませんが、私たちのコミュニケーションやつながりの方法、そして私たちを助けるための新旧のテクノロジーに関連する、集団の力学、文化、社会化、階層化という大きな意味合いを考えてみましょう。

8.1 今日のテクノロジー

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • テクノロジーを定義し、その進化を記述する
  • 技術的不平等と、テクノロジーへの不平等なアクセスに関する問題を説明する
  • 技術開発における計画的陳腐化の役割について記述する
図8.2 | 歴史を通して、テクノロジーは情報を伝えるために使われてきました。キャニオン・デ・シェリーのネイティブ・アメリカンの住居の近くにある岩面彫刻から、動物小屋の外にある警告標識に至るまで、私たちの技術革新は可能な限り最も効果的な伝達を行うために使われてきました。(Credit: a: Anthony Quintano/flickr; b: tenioman/flickr)

図8.2 | 歴史を通して、テクノロジーは情報を伝えるために使われてきました。キャニオン・デ・シェリーのネイティブ・アメリカンの住居の近くにある岩面彫刻から、動物小屋の外にある警告標識に至るまで、私たちの技術革新は可能な限り最も効果的な伝達を行うために使われてきました。(Credit: a: Anthony Quintano/flickr; b: tenioman/flickr)

最新のバーチャルリアリティーヘッドセットを見て、テクノロジーが私たちの世界に加わったのは最近のことだと思うのは簡単です。しかし、蒸気機関から最先端のロボット手術器具に至るまで、テクノロジーは日常生活の問題に対処するための科学の応用を表してきました。無料のUSBメモリよりはるかに少ないストレージしかない1970年代の巨大で不格好なコンピュータを見れば、私たちは目を丸くするかもしれません。しかし、今から20年後には、私たちが使っている薄型のノートパソコンやポケットに入る携帯電話も、同じように古臭く見える可能性は大いにあります。

テクノロジーとは何でしょうか?

もし誰かがあなたの講師に「どんな教育テクノロジーを使っていますか」と尋ねたら、あなたの講師はおそらく、質問者がコースウェアプラットフォームや教室内回答ソフト、プレゼンテーションソフトのことを指していると思うでしょう。しかし、もしあなたの講師が単純に「鉛筆と紙」と答えたとしても、それはテクノロジーを正確に表現していることになります。現代の紙と筆記具は、古代には空想の産物として扱われていたはずです。そして、多くの潜在的な代替品が登場してきた中でもそれらが持ちこたえてきたという事実は、そのテクノロジーがいかに有効であるかを示しています。

デジタル技術の普及が今日の私たちの生活を形作っているように、石器の誕生は前近代の人々の生活や食生活を変えました。紀元前2400年のバビロンで発明されたそろばんの形をした最初の計算機から、1882年にチャールズ・バベッジが作った現代のコンピュータの前身まで、すべての技術革新は以前のバージョンを発展させたものです。そして、私たちの生活のあらゆる側面が、テクノロジーの影響を受けています。農業では、耕す、脱穀する、植える、収穫することのできる機械の導入により、手作業の必要性が大幅に減少し、その結果、農村での仕事が減少しました。これは社会の都市化につながるとともに、農作業のために大家族を必要としなくなったため、出生率の低下にもつながりました。また、刑事司法制度の分野では、DNA鑑定によって無実を証明できるようになったことで、死刑囚の命が救われるようになりました。このような例は限りなくあります。テクノロジーは私たちの生活のあらゆる場面で役割を果たしています。

技術的不平等

図8.3 | 拡張現実装置、ロボットや3Dプリントのラボ、クリエイタースペースは、教育を大きく改善することができます。しかし、その費用の高さから、学習の不公平を増大させる可能性もあります。

図8.3 | 拡張現実装置、ロボットや3Dプリントのラボ、クリエイタースペースは、教育を大きく改善することができます。しかし、その費用の高さから、学習の不公平を増大させる可能性もあります。

人間社会のどのような改善でも同じですが、誰もが平等にアクセスできるわけではありません。特にテクノロジーは、不平等をより大きくするような変化をもたらすことがしばしばあります。短く言えば、格差はより早くより広くなります。このような技術的な階層化のために、すべての人がより良いアクセスを確保することに新たな焦点が当てられています。

技術的な階層化には2つの形態があります。1つ目は、デジタルディバイドという形で、階級に応じてテクノロジーへのアクセスに差があることです。このデジタルディバイドは、2つ目の形態である知識格差につながります。知識格差とは、その名の通り、テクノロジーへのアクセスが少ない人たちにとって、情報の格差が継続的かつ増大することを指します。簡単に言えば、資金力のある学校の生徒は、資金力のない学校の生徒よりもテクノロジーに触れる機会が多いです。テクノロジーに触れる機会が多い生徒は、より習熟度を増し、ますますテクノロジーに依存するようになる雇用市場において、より高い市場価値を持つようになりますが、これにより社会は技術的知識を持つ人と持たない人に分かれてしまいます。私たちがアクセスを改善したとしても、知識を整理し、解釈し、処理する能力であるe-レディネス[電子技術に対する用意]の格差がますます顕著になっていることに対処できていません(Sciadas, 2003)。

2000年代に入ってから、社会科学の研究者たちは、人種や階級、地理的な違いでテクノロジーへのアクセスが不均衡になるデジタルディバイドに注目を集めるよう取り組んできました。この言葉が一般的な語彙に含まれるようになったのは、1996年、当時のアル・ゴア副大統領が演説の中で使用したことがきっかけでした。それは、1991年に30万人だったパーソナルコンピュータの利用者が、1996年には1000万人を超えるまでに飛躍的に変化した時点でした(Rappaport, 2009)。デジタルディバイドの問題は、部分的には、高速インターネットアクセスを可能にするインフラストラクチャーのアップグレードを受けた地域と関係がありました。このアップグレードは、主に裕福な都市部や郊外の地域に行われ、国内の大部分は除外されていました。

20世紀末には、テクノロジーへのアクセスは、経済的に余裕のある地域にとっては、学校での体験の大きな部分を占めるようになっていました。2000年代初頭、貧しい地域ではテクノロジーへのアクセスはほとんどあるいはまったくありませんでしたが、裕福な家庭では自宅にパーソナルコンピュータがあり、学校には有線LANの教室がありました。しかしながら、2000年代の間に、低性能のコンピュータの価格が大幅に下がり、デジタルディバイドは自然に解消されるように思われました。ほとんどの研究は、成人男性と成人女性のインターネット利用にはほとんど差がないことで一致していますが、米国では、テクノロジーの利用やインターネットへのアクセスは、人種、階級、年齢によってまだ大きな差があることが調査で明らかになっています。

ピュー・リサーチ・センターのデータ(Perrin, 2019)は、さらに別の分断が出現していることを示唆しています。ラテン系やアフリカ系アメリカ人などのグループでは、インターネットに接続し、関連する活動を行うために、従来のコンピュータではなく、携帯電話を使用している割合が高くなっています。白人の10人に8人がコンピュータを所有していると回答したのに対し、黒人やヒスパニック系のうちコンピュータを所有しているのは10人につき約6人でした。また、白人は自宅にブロードバンド(高速インターネット)を導入している割合も高かったです。しかし、黒人とヒスパニック系ではおよそ4人に1人がスマートフォンのみでインターネットを利用していると回答しており、白人のスマートフォンへの依存度を大きく引き離していました。インターネットは、どのようにアクセスしてもインターネットであるかのように思われるかもしれませんが、そこには顕著な違いがあります。履歴書の更新や求職申し込みの書類記入などの作業は、家庭内の大画面コンピュータよりも携帯電話の方がはるかに大変です。その結果、デジタルディバイドは、コンピュータやインターネットにアクセスできないことを意味するかもしれませんが、単なるエンターテインメント[娯楽]ではなく、エンパワーメント[力をつけること、地位向上]を可能にするようなオンラインテクノロジーへのアクセスを意味することもあるかもしれません(Washington, 2011)。

デジタルディバイドのもう1つの側面は、住んでいるコミュニティーの種類の中に存在します。2018年に発表された国勢調査のデータでは、2013年から2017年の調査期間において、米国の78%の世帯がインターネットに接続していましたが、地方や低所得地域の家庭はその全国平均を13%下回っていたことが示されました。データは郡ごとに収集され、「ほとんど都市部」の郡が「ほとんど農村部」の郡を大きく上回っていることが示されました。「完全に農村部」で低所得の郡は、家庭用インターネットの普及率が最も低く、約60%でした(Martin, 2019)。

家庭でのインターネットやコンピュータへのアクセスが低いことの1つの可能性のある帰結は、コンピューティングコース、コンピューティング専攻、コンピューティングキャリアにおいて特定の集団の割合が相対的に低くなるかもしれないことです。一部の学区では、しばしば政府からの補助金や企業の協賛を得て、コンピュータを必要とする人々に安価または無料でコンピュータを提供することによって、デジタルディバイドのこの側面に対処することを目指しています。Code.org、ブラック・ガールズ・コード、ブラック・ボーイズ・コードといった多くの団体が、コンピュータサイエンス教育プログラムやキャンプ、地域の学区との共同指導プログラム、(おそらく長期的に最も影響力のある)教員養成プログラムなどを提供することにより、格差の克服に取り組んでいます。その結果、近年、コンピュータサイエンスのアドバンスト・プレイスメントなどのコースで学ぶ黒人やヒスパニック系の生徒の数が劇的に増加し、その同じ人口集団から大学で専攻する生徒の数も増加しました。

全体として、デジタルディバイドはある程度のレベルの論争をもたらします。一部の人は、20年以上も前に特定されたのに、なぜそれがいまだに存在するのかという疑問を呈しています。また、別の人は、そもそもそれが存在するのかどうかを疑問視し、存在しないという主張を裏付けるデータを提供しています(American Press Institute, 2015)。しかしながら、COVID-19の大流行によって、特に教育現場においてデジタルディバイドが根強く残っていることが明らかになったという点では、ほとんどの専門家が一致しています。何百万人もの生徒が自宅に拘束され遠隔からの指導を受ける中、彼らはインターネットへのアクセス、コンピュータのハードウェアやソフトウェアへの慣れ、技術的な問題を自ら解決する能力によって分断されていました(PRB, 2020)。政府や教育機関がアクセスやテクノロジー状況の改善を実施しても、計画されていなかった遠隔教育という質的な側面は残りました:多くの講師と学生は、コンピュータの画面を通してのコミュニケーションだけでは、さほど成果を上げられません。教育について考えるとき、政策立案者は、安全、教育の質、教師の安全、生徒のメンタルヘルス、そしてパンデミック全体の変わりゆく光景といった諸問題のバランスを取るために、困難な意思決定プロセスや長続きする論争に直面しました。

絶え間なく続く接触と置き換えられた関係性

あなたは、新しいメッセージやアラートがないかどうか、どれくらいの頻度で携帯電話をチェックしていますか?もしあなたが典型的な人であれば、1日に100回を超えるかもしれません。(この数字は、数か月ごとにさまざまな団体や企業が最新の統計を取ったと主張する新しい研究を発表するので、自信を持って引用するのは難しいです。)あなたが寝ている間、その携帯電話はどうなっているでしょうか?2012年、研究者は「携帯電話所有者の44%が、夜間の電話やテキストメッセージ、その他の更新を見逃さないようにするため、ベッドの横に携帯電話を置いて寝ており、携帯電話所有者の29%が携帯電話を『それなしでの生活を想像できないもの』と表現している」と報告しています(Smith, 2012)。それからわずか3年後、バンク・オブ・アメリカによる頻繁に引用されるレポートでは、電話を脇に置いて睡眠をとる人は71%に達していることが示されました(Kooser, 2015)。さらに最近の500人を対象にした調査では66%となりましたが、その調査は成人だけを対象にしています(Abbott, 2020)。しかしながら、これらの調査やそれに対する反応は、選択的記憶の要素があるかもしれません:携帯電話が普及する以前は、多くの人が部屋に電話を置いており、しばしばそれはベッドから手の届くところにありました。

人々は、携帯電話によって、連絡を取りやすくなった、計画を立てやすくなった、生産性が向上した、といったことを報告していますが、米国における絶え間ないデバイスの使用がもたらす影響は、それだけではありません。スミスは、「携帯電話所有者のおよそ5人に1人が、携帯電話のおかげで、自宅や週末において仕事を忘れること、人にしっかりと注意を払うこと、気が散らずに1つのタスクに集中することが、少なくとも多少は難しくなったと答えている」(Smith, 2012)とも報告しています。本章の冒頭で述べたように、コミュニケーションの増加やソーシャルメディアの普及によって最も恩恵を受けたと思われる有名人でさえ、オンライン上の存在感とそれに関連する結果についてストレスや懸念を訴えています。

米国内外でこれだけ多くの人々がソーシャルメディアを利用しているのですから、ソーシャルメディアが社会変革や政治的表現の強力な力となっても不思議はありません。例えば、13歳の少女マッケナ・ポープは、インターネットを使って、ハズブロ社に、従来のピンク色だけを使うのではなく、ジェンダーにとらわれないイージーベイク・オーブンを作って、ジェンダーの固定観念と闘うよう請願することに成功しました(Kumar, 2014)。MeTooやブラック・ライブズ・マターといった運動は、部分的には「ハッシュタグ・アクティビズム」と呼ばれるものによって注目を浴びるようになりました。最近では、ドナルド・トランプの再選に積極的に反対していたティックトックのユーザーたちが、大規模な集会のほぼすべての座席に予約登録しました。彼らが参加しなかったとき、選挙対策本部が溢れるだろうと予測していたアリーナは、ほとんど空席になっていました。その後、トランプ支持者は、自分たちの集会の企画・調整にソーシャルメディアサイトのパーラーを利用するようになりました。

このような途切れることのない、インパクトのある使い方は、避けて通れない結果につながります:新しいコミュニケーション手段が古いコミュニケーション手段に取って代わります。電話による会話は古臭く、一部の人々にとってはほとんど押しつけがましいと感じられ、音声以外のメッセージアプリやテキストをより好む人もいます。メディア関係者、エチケット評論家、友人や家族は、テキストメッセージで関係性を始めたり終わらせたりする人々を嘆くかもしれませんが、特に若い人たちにとっては、そうした方法のほうが快適であることが証明されています。

その影響は、どのようなものでしょうか?あらゆるタイプの関係性についての研究が行われているわけではありませんが、恋愛関係についての研究は興味深い結果を示しています。まず、関係性の要素について考えてみましょう。1つは愛着、つまり人と人が結ぶ絆です。メッセージのやり取りで常にコミュニケーションを取っていると、愛着のレベルが有意に高まるということが研究で示されています。この事実は直感的に理解できるようです:いつもお互いの様子を尋ねたり、居場所を報告したり、応援したり、肯定したりする人々は、より強い絆を築くことができるでしょう。しかしながら、同じ研究では、音声による会話ではなく、テキストメッセージによる会話が中心であった場合、回答者は関係性の全体的な質が弱い、または満足度が低いと評価していることがわかりました(Luo, 2014)。

私たちの多くは、関係性の別の側面である依存や不均衡を経験しています。研究者は、モバイル機器や関連するメッセージングに大きく頼っている親しい友人は、関係性への過度な依存やコミュニケーションに関する期待の違いによる問題を多く抱えているかもしれないことを発見しました。モバイル機器に頼らない友人関係は、連絡の頻度がはるかに少ないかもしれません。モバイル機器に頼った関係では、罪悪感や対応へのプレッシャー(エントラップメントと呼ばれます)があり、それが全体的な不満につながるという調査結果があります(Hall, 2012)。

オンライン・プライバシー、セキュリティー、コントロール

私たちが社会的なつながり、資料の共有、ビジネスの遂行、情報の保存のためにより頻繁にオンラインに向かうことによってウェブ上での足跡を増やすにつれ、悪意を持つ人々に対する脆弱性も増しています。ほとんどのアメリカ人は、オンラインや関連ツールの利用が増えることでリスクが生じることを受け入れているようですが、それらのリスクに対する認識は変化しています。例えば、個人、企業、政府に関するリスクについて、人々はそれぞれ異なる見解を持っています。ピュー・リサーチ・センターは、このようなトピックについて頻繁に調査を行っています。最近の発表では、次のような結果が出ています:

  • 81%の人が、企業が収集したデータをほとんどコントロールできないと感じており、84%の人が、政府が収集したデータをほとんどコントロールできないと感じていました。
  • 62%の人が、企業によって自分に関するデータが収集されることなく一日を過ごすことは不可能だと感じており、63%の人が、政府によってデータが収集されることなく一日を過ごすことは不可能だと感じていました。
  • 79%の人が、企業によるそのデータ利用を懸念しており、64%の人が、政府によるデータ利用を懸念していました。

この研究の他の部分は、高齢のアメリカ人が若い人よりも懸念を感じていること、黒人やヒスパニック系の人々が白人よりも政府が自分を追跡していると考える可能性が高いことを示しています(Auxier, 2019)。

こうした態度は、プライバシーの取り組みやセーフガードに対する実践や態度によって明らかになることがあります。ある人は、プライバシーに関する通知が自分の邪魔をするたびにイライラし、あまり考えずに声明にサインするだけかもしれません。また、ある人は、同意書の一字一句を読み、手続きをするかどうかを慎重に検討するかもしれません。

オンライン・プライバシーに関する懸念は、個人からその扶養家族にも及びます。児童オンライン・プライバシー保護法に従い、学区は生徒に代わってプライバシーの特定の要素を考慮し管理しなければなりません。つまり、13歳未満の生徒に個人情報の提供を要求したり奨励したりすることはできません。同様に、インスタグラムのようなオンラインプラットフォームは、13歳未満の子供にサイトへの登録をさせません。また、親によって子供の登録が行われる場合、ユーチューブや最近ではティックトックのようなサイトでは、子供による不適切な描写や他の会員による不適切な行動を防止するための制御が行われています。例えば、ユーチューブでは、しばしば子供が制作した動画に対するコメントを無効にすることがあります(Moreno, 2020)。ティックトックは2020年にプライバシーや保護方法を追加しましたが、2021年初めには子供の安全やプライバシーのガイドラインに違反しているとの疑惑に見舞われました。

学校や企業には、子供に対するリスクを下げるための対策をとることが求められていますが、親と保護者は子供のために自由に選択することができます。一部の親は、ソーシャルメディア上で子供を見せることを避け、写真を投稿せず、家族にも控えるようお願いしています(Levy, 2019)。スペクトルのもう一方の端部には、子供のためにソーシャルメディアのアカウントを運営する親がいます。「シェアレント」と呼ばれることもあるこの親たちは、面白い動画を共有したり、デモや試着を通して商品を宣伝したり、服飾企業や機器メーカーに代わってプロが制作した写真を投稿したりすることがあります。子供(たとえ幼児であっても)のインフルエンサーとしての役割は金銭的な利益の大きいものとなり得ますし、ヘルメットからダンスウェアまで、あらゆるものを製造する企業が注目しています(Allchin, 2012)。

ネット中立性

すべてのインターネットデータはインターネットサービスプロバイダーによって平等に扱われるべきであるという原則であるネット中立性の問題は、インターネットアクセスやデジタルディバイドについての国民的議論の一部となっています。この議論の一方では、インターネットサービスを提供する者は、電気や水道を提供する者と同様に、公共の電気通信事業者として扱われるべきであり、顧客や商品の性質に基づく差別を法的に禁止すべきであるという考え方があります。ネット中立性の支持者は、このような法的保護がなければ、インターネットが「速い」レーンと「遅い」レーンに分かれてしまう可能性があると示唆しています。このような差別があると、アマゾンのような大企業がインターネットプロバイダーに割高な料金を支払って高速なサービスを提供できるようになり、小規模でローカルな競合他社を廃業に追い込むような優位性を獲得する可能性があると、紛争の視点を持つ理論家は指摘するかもしれません。

この議論の他方では、インターネットサービスプロバイダーを公共の電気通信事業者に指定することは、不合理な規制的負担となり、電気通信事業者が収益を上げながら運営する能力を制限するという考え方もあります。機能的な視点の理論家は、利益がなければ、企業はインターネットサービスの改善や未整備地域へのサービス拡大に投資しないだろう、と指摘するかもしれません。最終的な判断は、連邦通信委員会と連邦政府に委ねられており、それらは、インターネットを持つ者と持たざる者に分けることなく、ブロードバンドプロバイダーを公平に規制する方法を決定しなければなりません。

8.2 社会におけるメディアとテクノロジー

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • 新聞、テレビ、ニュー・メディアなど、さまざまなメディアの進化と現在の役割について記述する
  • メディアにおける商品広告の機能を記述する
  • 現代社会におけるテクノロジーやメディアの使用を通じて起こる、社会の均質化と社会の断片化についての認識を明らかにする
図8.4 | フェイスブックのエンジニアリング担当副社長レジーナ・ドゥーガンは、プラットフォームの技術革新について講演し、その中で、私たちの思考から直接テキストを作成するなどの革新の可能性について披露しました。考えることでメッセージや論文の原稿を作成できるようになれば、私たちのプロセスは確かに速くなりますが、私たちの考えをソーシャルメディア企業に直接公開することは、より大きな意味合いを持つかもしれません。(Credit: Anthony Quintano/flickr)

図8.4 | フェイスブックのエンジニアリング担当副社長レジーナ・ドゥーガンは、プラットフォームの技術革新について講演し、その中で、私たちの思考から直接テキストを作成するなどの革新の可能性について披露しました。考えることでメッセージや論文の原稿を作成できるようになれば、私たちのプロセスは確かに速くなりますが、私たちの考えをソーシャルメディア企業に直接公開することは、より大きな意味合いを持つかもしれません。(Credit: Anthony Quintano/flickr)

テクノロジーとメディアは織り交ぜられており、どちらもほとんどの中核国や準周縁国の現代社会から切り離すことはできません。メディアとは、印刷物、デジタル、電子のすべてのコミュニケーション手段を指す用語です。印刷機が作られたときから(そしてそれ以前から)、テクノロジーは情報をどこでどのように共有するかに影響を与えてきました。今日、テクノロジーの変化のペースの速さを抜きにして、メディアや社会のコミュニケーションのあり方を論じることは不可能です。20年前には、赤ちゃんの誕生や仕事の昇進の知らせを伝えようと思ったら、電話をかけたり手紙を書いたりしていました。ほんの一握りの人に伝えることはあっても、高校時代の化学の先生を含む数百人に電話をかけて知らせることはおそらくなかったでしょう。今は、入念に準備されたインスタグラムの写真で妊娠を発表する前であっても、これから親になる人たちのオンラインコミュニティーに参加することもあるでしょう。コミュニケーションの輪は、これまでにないほど広がっており、社会がテクノロジーとどのように関わっているかを語るとき、私たちはメディアを考慮に入れなければなりませんし、その逆もまたしかりです。

テクノロジーはメディアを創り出します。あなたが娘に買ってあげたマンガ本も、家族の夜のためにストリーミングで見た映画も、テイクアウトを注文するために使ったウェブサイトも、料理を取りに行く途中で通り過ぎた看板も、料理を待っている間に読んだ新聞も、メディアの一形態です。テクノロジーがなければ、メディアは存在しないでしょう。しかし、テクノロジーは私たちが触れるメディア以上のものであることを忘れないでください。

テクノロジーを分類する

テクノロジーをカテゴリーに分ける方法は1つではありません。かつては、機械系、薬物系など、イノベーションを分類するのは簡単だったかもしれませんが、技術開発の線は相互に関連しているため、ある分野の進歩が他の数十の分野で再現される可能性があります。ここでは簡単のため、世界中の主要な技術革新のほとんどについて特許出願を受け付けている米国特許庁が、どのように特許を扱っているかを見てみることにします。この規制機関は、3つのタイプのイノベーションに特許を付与します。実用特許が最初のタイプです。これは、新しく有用なプロセス、製品、または機械の発明や発見、または既存の技術の大幅な改良に対して付与されます。2つ目のタイプの特許は、意匠特許です。これは建築や工業デザインによく与えられるもので、製造された製品のために誰かが新規かつ独創的なデザインを発明したことを意味します。植物特許が最後のタイプであり、無性生殖可能な新しい種類の植物の発見を認めるものです。このカテゴリーでは、遺伝子組み換え食品が激しい議論を招く問題になっていますが、農家は昔から新しい交配種を作り、特許を取得してきました。より現代的な例としては、殺虫剤を内蔵したトウモロコシの特許を取得した食品大手モンサントが挙げられます(U.S. Patent and Trademark Office, 2011)。

アンダーソンとタッシュマン(Anderson and Tushman, 1990)は、技術変化の進化モデルを提案しています。このモデルでは、ある形態の技術のブレークスルーが、多くのバリエーションへとつながります。それらが吟味されると、プロトタイプが出現し、その後にはそのテクノロジーにわずかな調整が加えられる期間が続き、それがまた別のブレークスルーにより中断されます。例えば、携帯用データストレージの場合、最初に主流となったデバイスはフロッピーディスクで、これはトランプよりも大きな四角いプラスチックの物体であり、最終版では1.4メガバイトのデータ(高解像度の写真1枚分にも満たない)を保持できました。それは、2000年代前半までは、学生や社会人がいつも何枚も持ち歩くような、一般的なフォーマットでした。フロッピーディスクは改良や機能向上が重ねられ、より大容量のZipディスクやJazディスクに取って代わられ、それらはさらにフラッシュドライブに取って代わられました。これは、本質的にはテクノロジーを分類するための世代別モデルです。そこでは、第一世代のテクノロジーは比較的洗練されていない出発点で、そこから改良された第二世代の技術につながり、それが繰り返されます。

もう1つの進化のタイプは、破壊的テクノロジー(または破壊的イノベーション)です。これは、産業全体の運営に大きな影響を与えるか、あるいは新しい産業や新市場を生み出すかもしれないような製品、サービス、プロセスのことです。上記の例では、Google DriveやiCloudのようなクラウドベースのストレージプラットフォームが登場し、物理的な携帯用ストレージの必要性が大幅に減少したことが破壊的テクノロジーに該当するかもしれません。破壊的テクノロジーは、産業全体を創造したり破壊したりすることがあり、時には進化的な形ではなく、急速な形で行われることがあります。最も有名な例の1つは、デジタル写真の登場によってフィルムカメラが時代遅れになったことです。この変化は急速に訪れ、多くの企業は対応できませんでした。同じように、ライドシェアリングサービスは、タクシーやリムジン業界に大きな影響を与えています。ブロックチェーン、積層造形(3Dプリンティング)、拡張現実などの新興テクノロジーも、同様の影響を与える可能性があります。例えば、多くの製品や部品を遠くの製造工場や倉庫から出荷するのではなく、目的地の近くで3Dプリントする方が効率的だと企業が判断すれば、運送業界全体が影響を受けるかもしれません。

破壊的なテクノロジーの社会学的な影響は、突発的なものであることがあります。例えば、デジタル写真では、アメリカ経済の中心的存在であり、主要な雇用主であったコダックのような企業が急速に衰退することになりました。ニューヨーク州ロチェスターのような都市は、人員解雇によって壊滅的な打撃を受けました。また、オンラインによる音楽購入や定額制のサービスが登場したことで、中小企業からタワーレコードのような大手チェーンまで、何千ものレコード店が閉店しました。経済的な影響だけでなく、これらの店舗はしばしば地域社会の網目の一部であり、音楽を探し共有するためにファンが集う場所でもありました。オートメーションも同様に、製造業や鉱業に変化をもたらし、五大湖のような地域では深刻な雇用喪失と劇的な変容を引き起こし、そこでの多くの町はマニュファクチャリング・ベルト[製造業地帯]の一部からラスト・ベルト[さびれた工業地帯]の一部へと変化しました。

現実世界における社会学

メディアやビデオゲームにおける暴力:それは重要なのでしょうか?

図8.5 | 最も人気のあるビデオゲームの1つであるグランド・セフト・オートは、頻繁にゲームの世界における無意味な暴力についての議論の中心となっています。(Credit: Meddy Garnet/flickr)

図8.5 | 最も人気のあるビデオゲームの1つであるグランド・セフト・オートは、頻繁にゲームの世界における無意味な暴力についての議論の中心となっています。(Credit: Meddy Garnet/flickr)

子供や10代の若者向けの人気のあるビデオゲームや映画のタイトルに目を通すと、その中で提示され、容認され、演じられる暴力の範囲が広大であることがわかります。

1960年代、映画産業は保護者の番組選択の指針として、レーティングシステムを導入しました。しかし、ニュー・メディア、特にビデオゲームは未知の領域であることが判明しました。1994年、エンターテインメント・ソフトウェア・レーティング委員会(ERSB)は、暴力、性描写、薬物使用などといった問題を扱うゲームのためのレーティングシステムを設定しました。カリフォルニア州ではさらに一歩進んで、未成年の購入者へのビデオゲームの販売を違法としました。この件は、個人の自由と子供の保護をめぐる激しい議論に発展し、2011年には連邦最高裁が、カリフォルニア州の法律は言論の自由を侵害しているとして、これに反対する判決を下しました(ProCon, 2012)。

子供の遊びには、ケイドロ遊びや偽の剣闘など、攻撃的なゲームがつきものです。多くの記事が、暴力的なビデオゲームと暴力的な行動との間に示唆される関連性をめぐる論争を報じています。その関連性は本当なのでしょうか?心理学者のアンダーソンとブッシュマン(Anderson and Bushman, 2001)は、この主題に関する40年以上の研究をレビューし、2003年に、暴力的なビデオゲームの使用と攻撃性の間に因果関係があると判断しました。彼らは、暴力的なビデオゲームをプレイしたばかりの子供たちが、敵対的または攻撃的な思考の即座の増加、攻撃的な感情の増加、攻撃的な行動を起こす可能性を高める生理的覚醒を示すことを発見しました(Anderson, 2003)。

しかしながら、アメリカ心理学会やその他の研究者は、ビデオゲームのプレイに基づく攻撃的傾向の増加を発見したものの、いくつかの研究や結論は、暴力的なビデオゲームが身体的暴力や犯罪行為のいずれかを引き起こすという「乏しい証拠」を示しています。研究者は、これらの行動の間に相関関係を見出し、それは暴力的な人は暴力的なビデオゲームをプレイする可能性が高いということを基本的には示すものですが、それでもビデオゲームが暴力を引き起こすことを意味するものではありません。

メディアとテクノロジーの種類

メディアとテクノロジーは、初期の印刷物から現代の出版物まで、ラジオからテレビ、映画まで、手を携えて進化してきました。オンラインの世界において私たちが目にしているように、ニュー・メディアも絶えず出現しています。

新聞

古代ローマで見られた初期の形態の印刷メディアは、手書きで板にコピーして、市民に情報を提供するために掲げて歩くものでした。印刷機の発明により、情報を大量に生産し、保存することができるようになったため、人々が考えを共有する方法が変わりました。このときに初めて、知識や情報をより効率的に広める方法ができました。多くの人は、この発展によりルネサンス、ひいては啓蒙の時代へとつながっていったと認めています。しかし、昔の新聞が現在のウィークリー・ワールド・ニュース紙やナショナル・エンクワイアラー紙よりも信頼できるものだったとは言い切れません。扇情的な記事が多く、民衆を扇動するような題材を禁じた検閲もありました。

1800年代半ばの電信の発明は、ほとんど印刷機と同じくらいに印刷メディアを変えました。突如として、情報がものの数分で伝達されるようになったのです。19世紀から20世紀にかけて、ハーストのような米国の出版社は印刷メディアの世界を再定義し、国家や世界の出来事を社会的に構築する巨大な力を行使しました。もちろん、ウィリアム・ランドルフ・ハーストやジョーゼフ・ピューリッツァーのメディア帝国が発展する一方で、印刷メディアはカウンターカルチャーなものや革命的なものを発信することも可能にしました。国際的には、ウラジーミル・レーニンのイスクラ(火花)新聞が1900年に発行され、ロシアの共産主義運動の発展に一役買いました(World Association of Newspapers, 2004)。

20世紀半ばにテレビが発明され普及すると、新聞の発行部数は着実に減少し、21世紀に入ってからは、より多くの人々がインターネットのニュースサイトやその他の形態のニュー・メディアに情報を求めているため、発行部数はさらに減少しています。ピュー・リサーチ・センターによると、2009年の新聞発行部数は前年比10.6%減という前代未聞の落ち込みを見せました(Pew, 2010)。

このような情報源としての新聞離れは、社会に大きな影響を与えています。ニュースを多様な人々の大きな集合体に伝える場合、幅広い読者にアピールし、購読を継続してもらうためには、ある程度の広範な報道とバランスを保たなければなりません。しかし、新聞が衰退すると、ニュース源はより細分化され、視聴者の各層は聞きたいこと、避けたいことを具体的に選択できるようになります。新聞はますます、重要性を維持するためにオンラインに移行しています。

新しいメディアプラットフォームが、私たちの情報の受け取り方や処理方法にどのような影響を与えるか、判断するのは困難です。ピュー・リサーチ・センターのジャーナリズムにおける卓越プロジェクト(Pew Research Center’s Project for Excellence in Journalism, 2013)は、デジタル広告収入は増加したものの、2012年にはすべての主要なニュース雑誌の読者が減少したと報告しています。同じ報告書では、新聞の発行部数は何年もの低下ののちに100億ドル前後で安定している一方で、新聞社が持ちこたえているのはデジタル支払いプランのおかげであり、ニュース雑誌で増加しているデジタル広告収入は、新聞の印刷収入減を補うには不十分であることが示唆されました。

2014年のある報告書によると、2013年に米国の成人が1年間で読んだ本の数は中央値で5冊であり、これはほぼ平均値と同じです。しかし、彼らは従来の印刷物と電子書籍のどちらを読んでいるのでしょうか?過去1年間に少なくとも1冊の印刷された本を読んだと答えた人は約69%であり、一方、電子書籍を読んだと答えた人は28%でした(DeSilver, 2014)。印刷物の方が情報を伝えるのにより効果的なのでしょうか?最近の研究では、マンジェン、ウォルジャーモ、ブロニック(Mangen, Walgermo, and Bronnick, 2013)は、多肢選択式と短文解答式の問題からなる持ち込み可能の読解力試験において、紙で読んだ学生の方が電子書籍で読んだ学生よりもわずかに成績が良いことを発見しました。アンドリュース(Andrews, 1992)による研究のメタ分析では、画面上で読むと読む速度がゆっくりになり、理解度が低下することが確認されたようですが、このトピックに関するより最近の研究のメタ分析では、明確なことは何も示されていません(Noyes and Garland, 2008)。

テレビとラジオ

図8.6 | テレビのコントロールルームには、他の多くのネットワークからの放送番組が届けられ、プロデューサーやレポーターは、同じ出来事について異なる視点から見たり、世界中の新しい動きに注意を払ったりすることができます。(Credit: Anthony Quintano/flickr)

図8.6 | テレビのコントロールルームには、他の多くのネットワークからの放送番組が届けられ、プロデューサーやレポーターは、同じ出来事について異なる視点から見たり、世界中の新しい動きに注意を払ったりすることができます。(Credit: Anthony Quintano/flickr)

ラジオ番組は明らかにテレビに先行していましたが、どちらも同じような形で人々の生活を変えていきました。どちらの場合も、新聞では提供できない即時性とコミュニティーをもって、情報(と娯楽)を家庭で楽しむことができました。例えば、2001年にニューヨーク市のツインタワーが攻撃された件では、アメリカの多くの人がそれをテレビで見たりラジオで聞いたりしたときのことを覚えているかもしれません。その時、人々は自宅にいながらにして、メディアによってリアルタイムでその瞬間を共有することができました。エンターテインメントでも、このような「離れていながらも共有的な」アプローチが生じました。学齢期の子供たちや会社員は集まって、前夜の連続テレビ番組やラジオ番組について語り合いました。

1970年代まで、アメリカのテレビは3大ネットワーク(ABC、CBS、NBC)によって牛耳られており、それらは視聴率と広告費を競い合っていました。これらのネットワークはまた、人々が何を見るかについて多くの支配力を行使していました。一方、公共放送は、視聴者と広告費をめぐるネットワークの競争により拍車がかけられたセンセーショナルに報道されるニュースに対して、教育的な非営利の代わりの選択肢を提供しました。PBS(公共放送サービス)、BBC(英国放送協会)、CBC(カナダ放送協会)といったニュース源は、質の高い番組とグローバルな視点で世界的に高い評価を受けました。アラビア語の独立系ニュース局であるアルジャジーラも、世界中の人々に放送する同様のメディア勢力として、このグループに加わっています。

テレビが米国社会に与えた影響は、どれほど強調してもし過ぎることはありません。1990年代後半までには、米国の家庭の98%に少なくとも一台のテレビが設置され、平均的な人は毎日2時間半から5時間テレビを視聴していました。このようなテレビは、社会的規範、価値観、信念を強化すると同時に、準拠集団を提供し、強力な社会化効果を発揮します。

映画

映画産業は、カラーとサウンドが初めて長編映画に導入された1930年代に軌道に乗りました。テレビと同様に、初期の映画は社会を結び付けました。人々は映画館に集まり、新作を観ては、一緒に笑ったり、泣いたり、怖がったりしたものでした。映画はまた、社会にとってのタイムカプセルや文化の目安としても機能します。ぶっきらぼうな物言いのクリント・イーストウッド主演の西部劇から、フェイスブック創業者でハーバード大学中退のマーク・ザッカーバーグの伝記映画まで、映画は社会の夢や恐怖、経験を描き出します。ハリウッドが映画製作の中心地であると考える人は多いですが、実際にはインドのボリウッドのほうが年間あたりでより多くの映画を製作しており、インド社会の文化的な願望や規範を物語っています。映画産業は、他のメディア媒体と同様に、ストリーミングサービス、オンライン・プライバシー、人々の娯楽費をめぐる新たな競争の結果、大きな変化を遂げました。主流の映画産業は、これまで映画館でのチケット販売に依存してきたため、COVID-19のパンデミックは、他のメディアカテゴリーのほとんどよりもこの産業に対して大きな影響を及ぼしました。2020年、2021年に公開が予定されていた期待作が延期されたり、ストリーミング配信に切り替えられたりして、収益が減少しました。また、一部の企業は、今後の作品提供について永続的な決断を下しました。

ニュー・メディアとオンライン環境

ニュー・メディアは、情報交換のためのすべてのインタラクティブな形態を包含しています。そこには、ソーシャルネットワーキングサイト、ブログ、ポッドキャスト、ウィキ、仮想世界などが含まれます。その多くは、ここ数年で開発されたという意味では「新しい」ものではありませんが(中にはあなたの年齢よりも古いものもあるかもしれません)、それらは上述したメディアよりも新しく、約30年前までは利用できなかったタイプの技術に依拠しています。多くは、従来のメディアや、そうした他のフォーマットに依存している企業にとって、ある意味で破壊的な存在です。明らかに、新しいメディアのリストはほぼ毎日増えており、私たちが見逃しているものがあると感じるかもしれません。実際、新しいメディアの即時性とそれに伴う監督の欠如は、私たちがこれらのフォーマットの正確性、倫理、文化的対応について適切な判断を下せるよう、これまで以上に注意しなければならないことを意味しています。

現実世界における社会学

計画的陳腐化:壊れるように作られたテクノロジー

図8.7 | 多くの人は信じられないほどデバイスに依存していますが、ビジネスの文脈では、電話やコンピュータの故障が顧客や収益に影響を与えることがあります。(Credit: Rawpixel Ltd/flickr)

図8.7 | 多くの人は信じられないほどデバイスに依存していますが、ビジネスの文脈では、電話やコンピュータの故障が顧客や収益に影響を与えることがあります。(Credit: Rawpixel Ltd/flickr)

あなたの携帯電話の会社はもちろん、あなたのノートパソコンや家電製品のメーカーも、自社製品の故障を想定しているということは大いにあり得るでしょう。もちろん、すぐに故障するわけではありません。そうだとしたら、消費者は愛想をつかしてしまうでしょう。しかし、ある程度頻繁に起こるので、あなたは新しいモデルに買い換えるよりも、製品の修理にかかる費用の方がはるかに高くつくことに気づくかもしれません。あるいは、電話会社から「あなたの電話はなんと2年も前のものなので、無料で新しい電話に交換することができます」という電子メールが届くこともあります。また、家電製品の修理業者は、20年前の機械は修理することがあっても、7年前の機械は修理しないのが一般的だと言います。新しいモデルは捨てられることを前提に作られています。この戦略は計画的陳腐化と呼ばれ、それは製品が作られる時点から陳腐化したり、使えなくなったりするように計画しておくビジネス慣行です。

計画的陳腐化は、ある程度、新しく登場してくるテクノロジーの自然な延長線上にあります。結局のところ、数百ドルでより高速で優れたコンピュータが購入できるときに、2000年製の巨大で遅いデスクトップ・コンピュータに固執する人はいないでしょう。しかし、この慣習は必ずしも穏やかなものではありません。計画的陳腐化の典型的な例は、ナイロン製のストッキングです。女性のストッキング(かつては女性の生活における毎日の必需品)は、数回履くだけで「伝線」したり「梯子」したりします。そのため、ストッキングは廃棄され、新しいものを購入する必要があります。驚くことではありませんが、衣料品業界は、破れにくい生地を見つけるために大きな投資をすることはなく、定期的に製品を交換してもらうことがメーカーの最善の利益でした。

マイクロソフトのウィンドウズを使っている人は、ストッキングを際限なく買った女性のように、自分が計画的陳腐化の犠牲者だと感じているかもしれません。ウィンドウズが新しいオペレーティングシステムをリリースするたびに、典型的には、消費者が持っていなければならないと感じるような革新的なものは、その中にはあまりないです。しかしながら、ソフトウェア・プログラムは上位互換性しかありません。つまり、新しいバージョンは古いファイルを読むことができますが、古いバージョンは新しいファイルを読むことができません。すぐにアップグレードしなかった人は、あっという間に同僚や友人から送られてきたファイルを開くことができないことに気づき、その人もアップグレードすることになるのが普通です。

計画的陳腐化は必ずしも倫理的に行われるとは限らず、ユーザーが購入した後に陳腐化を指示できる企業もあります。アップル社のユーザーは、自分の古いiPhoneが突然電源を失い始めたり、動作が著しく遅くなったりしたことを確認するためにソーシャルメディアを利用しました。多くのユーザーは、新しい携帯電話を高い値段で購入し、後でその速度低下は携帯電話メーカーが意図的に行ったものだと知りました。顧客は数十件の集団代表訴訟、つまり非常に大きな集団が団結して行う訴訟を起こしました。アップルは、バッテリーの問題を隠すために、ソフトウェアのアップデートを通じて意図的かつ不適切に携帯電話を改造したことが判明しました。アップルは罪を認めませんでしたが、5億ドルの和解金で、影響を受けたiPhone 6とiPhone 7のユーザーに給付金を支払い、その後の州検事総長たちとの1億1300万ドルの合意には、より倫理的で透明性のある行動をとる条項が含まれていました(CNBC, 2020)。

製品広告とアテンション・エコノミー

企業は広告を使って私たちに売り込みますが、彼らが私たちに影響を及ぼす方法は変わりつつあります。ナオミ・クラインは、1999年に発表した文章『ノー・ロゴ』(労働搾取的な工場、企業の権力、反消費者主義の社会運動に焦点を当てた反グローバリズムの論考)で、企業のブランド化がもたらす破壊的な影響を指摘しました。ポストミレニアル社会では、相乗的な広告手法により、さまざまなソースから、そしてさまざまなプラットフォーム上であなたに同じメッセージを届けることができます。例えば、あなたはスタジアムに向かう途中、ミラーのビールの看板を見かけ、席に着くと大画面でミラーのCMが流れるのを見た後で試合を観戦し、ハーフタイムにはトレードマークのついたボトルを手にした人々が映し出される広告を見ます。売店で売られているビールがどのブランドか、想像がつくことでしょう。

テクノロジーとメディアによって、消費者が従来の広告の場を迂回できるようになったことで、広告は変化しています。椅子から立ち上がらずにテレビ広告をスキップすることを可能にしたリモコンの発明から、番組を見ながら広告をスキップできる録画機へと至り、従来のテレビ広告は衰退の一途をたどっています。そして、紙媒体も同様です。新聞やテレビの広告収入は大幅に減少しており、企業が消費者にメッセージを伝える新しい方法が必要であることを示しています。

ブランド・アンバサダーシップは、広告主にとって強力なツールにもなり得ます。例えば、企業は大学生をキャンパス内での彼らの代表者として雇いますが、その場合、スポーツ、友愛会、音楽など、注目される活動をしている学生をターゲットにするかもしれません。(このやり方はスポンサーシップとは少し異なり、特にスポーツ選手などの一部の学生は、金銭や商品の受け取りについて厳しいガイドラインに従う必要があることに注意してください。)マーケティングチームは、もし私たちがビヨンセに言われて香水を買うのなら、他の学生に勧められて運動用品や衣服、メイクアップブランドも選ぶだろうと考えています。大学キャンパスでは、何万人ものブランド・アンバサダーやブランド・エバンジェリストが活動しており、こうしたマーケティング手法は、企業にとって非常に効果的な投資とみなされています。これは数字からも明らかです:アンバサダーから紹介された顧客は、他の顧客よりも16%高い価値を企業にもたらし、90%以上の人が知り合いからの紹介を信頼すると示しています(On-Campus Advertising, 2017)。

ソーシャルメディアは、このようなインフルエンサーやアンバサダーのマーケティングをほぼ常態化させています。正式なアンバサダーの中には、企業の後援を受けてその製品を見せたり、使ったりする人もいます。また、アンバサダーがユーチューブなどのサイトから受け取る収益と、無償で提供される製品という形でしか報酬を得られないケースもあります。インフルエンサーは通常、アンバサダーよりも企業との正式な関係が希薄で、その努力に対する報酬は主にサイトの収益に依存しています。一部のインフルエンサーは、無料の製品やサービスを得るために、自分の人気を誇張するかもしれません。例えば、高級ホテルは、その場所を宣伝する投稿を作成する代わりに無料宿泊を期待するインフルエンサー(中にはフォロワー数が非常に少なく、影響力に疑問のある人もいます)からの要請が殺到していると報告しています(Locker, 2019)。

倫理的な、そしておそらく関係性にとって意味のある疑問の1つは、有償のアンバサダーは企業との関係を開示する必要があるべきか、そしてそれがオンラインと対面での相互作用においてどのように機能するのかということです。この場合では、オンライン上の存在は、対面での関係よりも「真実み」を持つ可能性があります。ビデオには正式にスポンサー情報を含めることができますし、一部のアンバサダーは、プロフィールにパートナーやスポンサーを記載しています。しかし、日々の対面での会話では、クラスメートや同僚が金銭的な関係に基づいて特定のブランドを身につけたり、道具を使ったりしていることに言及するのは気まずいかもしれません。言い換えると、あなたの隣に座っている素敵なバッグを持つ人は、お金をもらってバッグを持っているのかもしれませんが、あなたはそれを知らないかもしれません。

均質化と断片化

さまざまなメディアがあるにもかかわらず、あなたが享受している主流のニュースやエンターテインメントは、ますます均質化しています。マクマナス(McManus, 1995)の調査によると、さまざまな報道機関が、同じ情報源を用いて同じストーリーを伝え、同じメッセージをわずかな変化で表現していることが示唆されています。つまり、あなたが読んでいるのがニューヨーク・タイムズ紙であろうと、CNNのウェブサイトであろうと、大きな裁判や政治問題のような国家的な出来事の報道は、おそらく同じでしょう。

主要な報道機関の間でこのような均質化が進むと同時に、新しいメディアの流れでは逆のプロセスが起こっています。選択肢があまりにも多いため、人々はどんどんとニュース体験をカスタマイズするようになり、自分の世界観にそぐわない情報に遭遇する機会を最小限に抑えています(Prior, 2005)。例えば、共和党を断固として支持している人は、民主党に好意的な見方をするような中道やリベラル寄りのケーブルニュース番組やウェブサイトを避けることができます。彼らはMSNBCよりフォックスニュースを探せばよいことをわかっており、民主党支持者はその逆をすればよいことをわかっています。さらに、政治を完全に避けたい人は、エンターテインメントだけを扱うウェブサイトや、スポーツの最新情報を提供するウェブサイトを選ぶことができます。彼らは、聞きたくない情報を避けるための簡単な方法を手に入れています。アメリカ人はこの現象を非常に懸念しているようであり、カスタマイズされたニュースや個人化されたニュースが与える影響は、より悪いニュースであることを示しています。しかし、彼らはそれでもそのような形でニュースを配信するプラットフォームと関わりを持ち続けています。

ニュースの断片化によって、デジタル・トライバリズムの度合が増えています。この意味でのトライバリズムとは、ある集団に属する考え方を集め、強化する状態や傾向であり、強い忠誠心の感覚からそうすることです。そして、デジタル・トライバリズムとは、それをオンライン上で行う傾向のことであり、また、純粋にオンライン上のペルソナやイデオロギーに基づいて新しい部族を形成することです。このような集団は、民族的、宗教的、地理的なイデオロギーといった古典的な絆に基づくのではなく、政治、感情、ライフスタイルやライフスタイルの目標、あるいはブランドにも基づいているものです(Taute & Sierra, 2014)。デジタル・トライブは、人々をより大きな帰属意識に導くことができると同時に、商業的な利益や権力獲得のために大きく利用される可能性もあります。

8.3 メディアとテクノロジーのグローバルな意味合い

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • メディアのグローバル化の利点と懸念について説明する
  • テクノロジーのグローバル化について説明する
図8.8 | この図は、一般教書演説についてツイートしたり、リプライしたりした人たちのつながりを示しています。緑色の線は、プラットフォーム上でお互いをフォローしている人たちを示しています。(Credit Marc Smith/flickr)

図8.8 | この図は、一般教書演説についてツイートしたり、リプライしたりした人たちのつながりを示しています。緑色の線は、プラットフォーム上でお互いをフォローしている人たちを示しています。(Credit Marc Smith/flickr)

テクノロジーは、そしてますますメディアは、常にグローバル化を牽引してきました。トーマス・フリードマン(Friedman, 2005)は、その画期的な著書の中で、テクノロジーが地球を「フラット」にし、グローバル経済に貢献するいくつかの態様を明らかにしました。2005年に出版された『フラット化する世界:経済の大転換と人間の未来』の初版では、パーソナルコンピューティングと高速インターネットによって、経済の核となる概念が変化したと論じています。この2つの技術的移行へのアクセスにより、中核国の企業は中国やインドにあるコールセンターで労働者を募集することができるようになりました。フリードマンは、中西部の米国人女性が自宅からインドのバンガロールにあるコールセンターを経由してビジネスを展開している例などを挙げながら、この新しい世界秩序は、中核国の企業が準備できているかどうかにかかわらず存在するだろうと警告し、世界における重要な経済的役割を維持するためには、米国は21世紀の労働者がこの動態に備えるための方法に注意を払う必要があるとしています。

もちろん、すべての人がフリードマンの説に賛成しているわけではありません。多くの経済学者が、現実にはイノベーション、経済活動、人口が依然として地理的に魅力的な地域に集まり、経済の山と谷を作り続けており、それは決して万人の平等を意味するように平坦化されてはいない、と指摘しています。中国の上海や北京といった大いに革新的で強力な都市は、中国の最貧困層が住む農村の貧しさとはまったくの別世界です。

フリードマンが社会学者ではなく、経済学者であることは注目に値します。彼の研究は、この新しい世界秩序がもたらす経済的利益とリスクに焦点を当てています。この節では、メディアのグローバル化とテクノロジーのグローバル化が、社会学的な観点からどのように展開されるのかについて、より詳しく見ていくことにします。メディアのグローバル化は、その名が示すように、異文化間の考え方の交換を通じたメディアの世界的な統合であり、テクノロジーのグローバル化は、異文化間の技術の発展と交換を意味します。

メディアのグローバル化

リヨンズ(Lyons, 2005)は、多国籍企業がメディアのグローバル化の主要な手段であると示唆しており、これらの企業が世界のマスメディアのコンテンツと流通を支配しています(Compaine, 2005)。誰がどのメディア媒体を支配しているかを見ると、より大きなコングロマリットが発展するにつれて、独立したニュース源が少なくなっていることは事実です。2000年代初頭、米国は約1500の新聞、2800の書籍出版社、さらに6000の雑誌、そしてなんと10000のラジオ局を有していました(Bagdikian, 2004)。2019年までには、それらの数字は変化していました。新聞はわずか1000紙しかありませんでしたが、雑誌は7000誌を超えました(なお、新聞と雑誌は、大部分がオンラインで発行されていてもカウントされています)(BBC, 2019)。書籍出版社やラジオ局の数はおおむね横ばいであり、これは意外に思われるかもしれません。

表面的には、多様なメディアを見つける機会は無限にあります。しかし、この数字は誤解を招きやすいです。メディアの統合は、少数の所有者がメディアの大半を支配するプロセスです。その結果、少数の企業がメディア市場を制する寡占状態が生まれます。1983年には、わずか50社がマスメディアの大部分を所有していました。現在、米国では、わずか5社がメディアの90%を支配しています(McChesney, 1999)。2014年の企業収益でランキングすると、コムキャストが最大で、ディズニー・コーポレーション、タイムワーナー、CBS、バイアコムがそれに続きます(Time.com, 2014)。この統合は、米国大衆が接する情報の種類にどのような影響を与えるのでしょうか?メディアの統合は、公衆から複数の視点を奪い、少数の情報源によって共有される情報や意見へと言説を制限するでしょうか?なぜそれが問題なのでしょうか?

独占が問題となるのは、競争が少なくなると、反対意見や多様な視点が見つかりにくくなるため、一般的に消費者に対する務めを果たさなくなるからです。メディアの統合は、次のような逆機能をもたらします。まず、統合されたメディアは、一般大衆よりも株主に対してより多くの義務を負うことになります。フォーチュン500の株式公開企業は、公衆の知る権利よりも、収益性や政府の規制当局に注意を払わなければなりません。メディアの大半を支配する少数の企業は、パワー・エリートによって所有されているため、ごく少数の政治的・社会的利益を代表しているに過ぎません。寡占状態では、技術革新やサービス向上、価格低下のインセンティブが少なくなります。

社会科学者の中には、メディア形態の増加によってグローバル・ヴィレッジ(地球村)が形成されると予測した人もいましたが(McLuhan, 1964)、現在の研究では、グローバル・ヴィレッジにアクセスする公共圏は、豊かで、コーカソイド系で、英語を話す人である傾向があるだろうと指摘されています(Jan, 2009)。2011年春のアラブ諸国での蜂起が示すように、テクノロジーは確かに世界のニュースを知る窓を提供してくれます。例えば、ここアメリカでは、タハリール広場の現場にいる人々がツイートし、投稿し、ブログを書くなどした、エジプトでの出来事のリアルタイムでのインターネットの更新情報を目にしました。

それでも、中核国から周縁国、準周縁国へのテクノロジーの交換が、さまざまな複雑な問題を引き起こすことは間違いありません。例えば、紛争理論家のアプローチを用いる人は、テクノロジーの進展に伴って政治的イデオロギーや文化的植民地主義がどの程度発生するかに注目するかもしれません。少なくとも理論的には、技術革新はイデオロギーから自由です。光ファイバーケーブルは、イスラム教国でも世俗主義国でも、共産主義国でも資本主義国でも同じです。しかし、低開発国に技術をもたらす者は、それが非政府組織であれ、企業であれ、政府であれ、通常、何らかの意図を持っています。これに対して機能主義者は、成功した作物栽培プログラムについての情報を共有するための新たな手段をテクノロジーが作り出すことや、携帯電話の使用のための新たな市場を開拓することによる経済的利益に注目するかもしれません。いずれにせよ、文化的、社会的な前提や規範が、高速の通信回線と一緒に届けられます。

メディアのグローバル化によるリスクは、文化的・思想的なバイアスだけではありません。文化帝国主義や地域文化の喪失というリスクに加えて、その他の問題は、地球がより相互接続されたことによる恩恵とともにやってきます。リスクの1つは、中国で起こっているように、各国政府が自分たちのメッセージに役立つと思う情報やメディアだけを取り入れることによる検閲の可能性です。さらに、米国のような中核国は、犯罪者が国際的なメディアを利用して、ギャンブル、児童ポルノグラフィー、性売買といった社会的に逸脱した危険な行為に対する現地の法律を回避するリスクを抱えています。オフショア、すなわち国際的なウェブサイトは、米国市民(およびその他の人々)が、年齢証明を必要としない24時間営業のオンライン賭博サイトから児童ポルノグラフィーを販売するサイトまで、得たいと望むあらゆる違法または不法な情報を探し出すことを可能にします。これらの例は、束縛されない情報の流れがもたらす社会的リスクを示しています。

大局的な観点

権力とインターネット:気まずい友情

図8.9 | 中国のインターネットカフェの利用者たちは、どのような情報にアクセスできるでしょうか?また、彼らの目に入らないように検閲されているものは何でしょうか?(Credit: Kai Hendry/flickr)

図8.9 | 中国のインターネットカフェの利用者たちは、どのような情報にアクセスできるでしょうか?また、彼らの目に入らないように検閲されているものは何でしょうか?(Credit: Kai Hendry/flickr)

米国では、インターネットは違法なギャンブルやポルノグラフィーのサイトへのアクセスに使われるだけでなく、株の調査や車の購入のためのクラウドソースの情報収集、幼なじみとの連絡にも使われています。このような活動のうちいくつかを許可し、それ以外は制限することはできるのでしょうか?何が制限される必要があるかは、誰が決めるのでしょうか?民主主義の原則と自由市場資本主義に対する基本的な確信を持つ国では、その答えは裁判制度で決められます。しかし、世界的に見れば、この問題や政府の対応は非常に異なっています。

他の国々は、インターネット規制に対してはるかに制限的で指示的なアプローチをとっています。情報拡散を厳しく制限している中国は、政府政治に関する異論、中国と香港の関係についての対話、さまざまな出来事に対する政府の対応に対する批判など、「有害情報」と呼ばれるものの抑圧に長年取り組んでいます。

中国では、ツイッター、フェイスブック、ユーチューブなどのサイトがブロックされているため、この国のインターネットユーザーはそれらのニーズのために地元のメディア企業を頼っています。それでも、この国は禁止事項に違反した者を特定し起訴することや、より広範囲に及ぶ戦術をとることにより、強い統制力を発揮しています。

この国は「人権」など特定の用語の使用を禁止するとともに、実名での登録を義務付け、政府の行動を批判することをより危険にする新法を成立させています。

2021年初頭、ミャンマーの軍部は政府に対するクーデターを起こしました。選挙で選ばれた指導者アウン・サン・スー・チーが逮捕され、他の幹部も拘束されたり、権力の座から追いやられたりしました。(スー・チーは以前にも、何年も自宅軟禁されていました。)クーデター直後から、市民はクーデターに反対する抗議を広範囲かつ根気強く行いました。ミャンマー軍は抗議活動を鎮圧するため、数十人の抗議者に発砲して殺害し、大学や病院を襲撃するなど、直ちに対策を講じました。しかし、その前に政府はまず、抗議者同士の連携を減らし、弾圧に関するニュースを抑制するために、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、ワッツアップを禁止しました。また、政府は外国人を含む記者を治安維持法の違反の疑いで逮捕しました。ソーシャルメディア各社は、ミャンマー軍のアカウントを停止し、彼ら自身のメッセージを共有できないようにするなど、可能な範囲で対応しました。

テクノロジーのグローバル化

テクノロジーのグローバル化は、国境を越えて技術が普及する技術拡散によって促進される部分が大きいです。この20年間、周縁国や準周縁国への技術普及は急速に進んでおり、2008年の世界銀行の報告書では、この拡散の恩恵と現在進行中の課題の両方が論じられています。概して、この報告書では、技術進歩と経済成長率は結びついており、技術進歩の高まりは、絶対的貧困の中で暮らす多くの人々の状況改善に役立っているとしています(World Bank, 2008)。この報告書は、トウモロコシのような農村部のローテク産物が新たな技術革新の恩恵を受けられること、そして逆に、モバイルバンキングのような技術が、ローテクな市場販売で生活を成り立たせている農村部の人々を支援できることを認識しています。また、携帯電話のような分野の技術進歩は、競争や価格低下をもたらし、モバイルバンキングや情報共有といった関連分野も同時に改善することができます。

しかしながら、米国でデジタルディバイドを生み出している社会的不平等と同じパターンが、周縁国や準周縁国でもデジタルディバイドを生み出しています。過去数十年間で、国家間の技術利用の伸びは劇的に増加しましたが、周縁国や準周縁国では、国家内の技術普及は著しく遅れています。これらの国では、新たな技術へのアクセスや、それを活用するための訓練やスキルを持つ人は圧倒的に少ないです。技術へのアクセスは都市部に集中する傾向があり、周縁国の膨大な数の市民は取り残されています。情報技術の普及は、多くのグローバルな社会問題を解決する可能性を秘めていますが、デジタルディバイドの影響を最も受けるのは、最も助けを必要としている人々であることが多いです。例えば、水を浄化する技術は多くの命を救うことができますが、浄水を最も必要としている周縁国の村々は、その技術へのアクセス、購入資金、解決策としてそれを導入するのに適切な技術的水準を持ち合わせていません。

現実世界における社会学

強力な携帯電話:携帯電話はサハラ以南のアフリカにどのような影響を与えているか

アフリカの最貧国の多くは、貧弱な道路、限られた電力、教育や電話への最小限のアクセスなどといった、インフラストラクチャーの著しい欠如に悩まされています。しかし、過去10年間、固定電話の利用状況に大きな変化がない一方で、携帯電話へのアクセスは5倍に増加し、サハラ以南のアフリカでは3分の1以上の人々が携帯電話にアクセスできるようになりました(Katine, 2010)。さらに多くの人々が、グラミン財団が創設した共有電話プログラムを通じて、「村の電話」を利用できるようになっています。携帯電話のテクノロジーへのアクセスを得ると、最貧国の状況を一変させる可能性を秘めたさまざまな恩恵が受けられるようになります。時にはその変化は、近隣の商業街に電話をかけることができるようになる、というほどに単純なものです。漁師や農民は、自分の商品に興味を持つ販売業者がいる市場を知ることによって、自分に最も適した市場に行くことができ、無駄な移動を避けることができます。他の人は、携帯電話や新たに登場した送金システムを使って、色々なところにいる家族やビジネスパートナーに安全に送金することもできます(Katine, 2010)。

このような携帯電話共有プログラムは、ドイツのボーダフォンやイギリスのマサビなど、この地域で市場シェアを獲得しようとする企業が資金を提供していることがしばしばあります。携帯電話大手のノキアは、世界には40億人の携帯電話ユーザーがおり、これは銀行口座を持つ人の2倍以上であると指摘しています。これは銀行とそのサービスを必要とする人々を結びつける機会が熟していることを意味します(ITU Telecom, 2009)。しかしながら、すべてのアクセスが企業ベースというわけではありません。他のプログラムは、イノベーションと起業のためのツールでもって周縁国を支援しようとするビジネス団体によって資金提供されています。

しかし、このようなイノベーションとビジネスの可能性の波には、コストがかかります。文化帝国主義のリスクや、世界の最も貧しいコミュニティーで苦労している人々にとって何が最善かを中核国(および中核国の多国籍企業)が知っているという思い込みのリスクがあることは確かです。意図的であろうとなかろうと、アフリカ大陸の人々がiPhoneでおしゃべりに興じるというビジョンは、理想的とは言えないかもしれません。グローバルな不公平のあらゆる側面と同様に、アフリカにおけるテクノロジーへのアクセスには、外国からの投資だけでは不十分です。テクノロジーの恩恵が最も必要とされる場所に確実に届くようにするための協調的な取り組みが必要です。

8.4 メディアとテクノロジーに関する理論的視点

学習目標

この節が終わるまでに、あなたは次のことができるようになります:

  • さまざまな社会学的視点を通して、メディアやテクノロジーをどのように分析するかについて議論する

人々がテクノロジーやメディアと接するさまざまな方法を説明できるような1つの理論や理論的視点を考え出すことは困難です。テクノロジーとは、ろうそくに火をつけるためのマッチから、ろうそくを作る工場に電力を供給するような高性能の原子力発電所までの全範囲に及びます。メディアとは、あなたが見ているテレビや、通勤・通学に使っているバスのラッピング広告や、歯医者の待合室でめくっている雑誌や、そして、言うまでもなくインスタグラム、フェイスブック、ブログ、ユーチューブなどを含む新しいメディア形態のことを指します。メディアとテクノロジーは、人類の前進に不可欠なものなのでしょうか?それとも、世界中の労働者の搾取へとつながる悪辣な資本主義の道具なのでしょうか?それとも、世界の貧困層を極度の貧困から救い上げ、条件を平等なものにするために世界が待ち望んでいた魔法の弾丸なのでしょうか?どのような意見を選んでも、あなたに同意する研究や学者を見つけることができるでしょうし、同意しない人たちを見つけることもできるでしょう。

機能主義

機能主義は、メディアやテクノロジーが社会の円滑な機能にどのように貢献しているかに焦点を当てているため、この視点を理解するには、メディアやテクノロジーが果たすと思われる機能のリストを書き上げることから始めるとよいでしょう。あなたのリストの中には、インターネットで情報を探す能力、テレビの娯楽の価値、あるいは広告やプロダクト・プレイスメントが社会規範にどのように貢献しているか、などが含まれるかもしれません。

商業的機能

図8.10 | テレビコマーシャルは、文化的に重要な意味を持つことがあります。一部の人にとっては、スーパーボウルの広告が、ゲームそのものよりもおしゃべりのネタになります。(Credit: Dennis Yang/flickr)

図8.10 | テレビコマーシャルは、文化的に重要な意味を持つことがあります。一部の人にとっては、スーパーボウルの広告が、ゲームそのものよりもおしゃべりのネタになります。(Credit: Dennis Yang/flickr)

あなたが想像できるように、米国のほぼすべての家庭にテレビがあり、米国の人々が年間2500億時間もテレビを視聴していることから、消費者とつながりたい企業は、テレビを自社の商品やサービスを宣伝するための魅力的なプラットフォームだと考えています(Nielsen, 2012)。テレビ広告は、市場の対象となる人口集団に対して、彼らが生活している場所で接触するための非常に機能的な方法です。スポンサーは、ネットワークやケーブルテレビ会社が収集した視聴者に関する高度なデータを利用し、それに応じて広告のターゲットを絞ることができます。あなたがニック・ジュニアでアニメを見ていようと、テレムンドで料理番組を見ていようと、広告主はあなたに到達する計画を持っている可能性が十分にあります。

そして、それは間違いなくテレビにとどまりません。映画館での映画の上映前、公共交通機関の車内外やビルの側面、道路わきにも商業広告が掲載されています。コカ・コーラのような大企業は、スポーツ競技場や大会のスポンサーとして公立学校にも広告を持ち込み、学校の廊下やカフェテリアには、自社製品を売る自動販売機が置かれています。子供の肥満とそれに伴う病気に対する懸念が高まる中、学校に清涼飲料水の自動販売機が設置される時代は終わりつつあるのかもしれません。実際、米国農務省の健康で飢餓のない児童法とミシェル・オバマのLet’s Move!イニシアティブの一環として、2014年7月から学校でのジャンクフードの禁止が始まりました。

娯楽の機能

メディアの明らかな顕在的機能は、その娯楽的な価値です。なぜテレビを見たり映画を観たりするのかと問われれば、ほとんどの人は「楽しむため」と答えるでしょう。そして、そのことは数字にも確実に表れています。2012年のニールセンの調査では、アメリカの家庭でテレビがある家庭はわずかに減少していますが、それでもテレビの普及率は膨大です。そして、視聴に費やす時間も同じように大きなものです。明らかに、楽しむことは最も重要なものです。テクノロジーの面でも、新しいイノベーションの活用にとっては、明確なエンターテインメントの要因があります。オンラインゲームからフェイスブックでの友人とのチャットまで、テクノロジーは人々が自分自身を楽しませるための新しい、よりエキサイティングな方法を提供しています。

社会規範の機能

メディアは、私たちに商品を売り、私たちを楽しませる一方で、私たちを社会化し、規範、価値観、信念を次の世代に伝える手助けをする役割も担っています。実際、私たちは生涯を通じて、メディアによって社会化され、再社会化されています。あらゆる形態のメディアが、何が良くて何が望ましいか、私たちはどう話すべきか、どう行動すべきか、出来事にどう反応すべきかを教えています。メディアはまた、国家的に重要な出来事の際に、私たちに文化的な基準を提供します。あなたの年配の親戚の中で、スペースシャトルのチャレンジャー号の爆発をテレビで見たことを思い出せる人は何人いるでしょうか?この教科書を読んでいる人の中で、9月11日やハリケーンのカトリーナの出来事をテレビやインターネットで追った人は何人いるでしょうか?

「メディアやビデオゲームにおける暴力:それは重要なのでしょうか?」の囲み記事におけるアンダーソンとブッシュマン(Anderson and Bushman, 2011)の証拠と同じように、メディアの社会化の程度と影響については、まだ議論が存在します。最近のある研究(Krahe et al., 2011)は、暴力的なメディアコンテンツは鈍感にする効果があり、攻撃的な思考と相関があることを示しました。また、別の研究者のグループ(Gentile, Mathieson, and Crick, 2011)は、子供たちがメディアの暴力にさらされると、身体的攻撃性と関係的攻撃性の両方の増加につながることを発見しました。しかし、40年にわたる研究を網羅したメタ分析研究(Savage, 2003)では、暴力を見ることと犯罪的暴力を犯すことの間に決定的な関連性を立証することはできませんでした。

メディアに登場する服装や話し方を真似る人を見れば、メディアが社会化の影響を与えることは明らかです。しかし、50年近くにわたる実証的な研究にもかかわらず、他の社会化の主体(仲間、家族、宗教機関などといった、規範、価値観、信念を伝える何らかの社会制度)と比べて、メディアがどれほどの社会化の影響力を持っているかは明確ではありません。

生活を変える機能

メディアと同様、テクノロジーの多くの形態は、確かに私たちを楽しませ、商業化の場を提供し、私たちを社会化します。例えば、肥満率の上昇は、ある種のテクノロジーの使用増加によって引き起こされた身体活動の低下と相関していることを示唆する研究もあり、これは社会におけるメディアの普及の潜在的機能です(Kautiainen et al., 2011)。間違いなく、テクノロジーの顕在的機能は、私たちの生活を、時には良く、時には悪く変化させることです。デジタル時代になって、私たちのコミュニケーション方法がどのように改善されたかを考えてみましょう。あなたはスカイプや他のウェブキャストを使って、遠く離れた友人や家族と話をしたことはありますか?あるいは、もしかしたらあなたは椅子に座ったまま募金活動を組織して、何千ドルもの資金を集めたことがあるかもしれません。

もちろん、このような継続的な情報の流れの欠点は、情報や人々への便利なアクセスを常に期待させるテクノロジーとの接続を断つことが不可能に近いということです。このような速いペースの動きは、必ずしも私たちの利益になるとは限りません。社会学者の中には、このようなレベルのメディアへの曝露は、人々がメディアからの情報に圧倒されすぎて、その問題に本当に関心を持つことができなくなり、その結果、彼らの関与が行動ではなく意識によって定義されてしまうという、麻薬的な逆機能を引き起こすと主張する人もいます(Lazerfeld and Merton, 1948)。

紛争の視点

機能的な視点の理論とは対照的に、紛争の視点は、不平等の創出と再生産、つまり社会の円滑な運営に寄与するのではなく、社会を混乱させる傾向にある社会過程に焦点を当てます。紛争の視点に立つと、デジタルディバイドに象徴されるメディアやテクノロジーへのアクセスの差に大きな焦点が当てられます。また、紛争理論家は、誰がメディアを支配しているのか、メディアがどのようにして米国の上位中流階級の白人の規範を促進し、労働者階級、特に有色人種の存在を最小限に抑えているのかにも注目します。

メディアとテクノロジーの支配

強力な個人と社会制度は、どのような形態のテクノロジーがリリースされるかや、いつ、どこでリリースされるか、どのような種類のメディアが私たちの消費に供されるかに大きな影響力を持っています。これはゲートキーピングの一形態です。シューメイカーとヴォス(Shoemaker and Vos, 2009)は、ゲートキーピングを、何千もの可能性のあるメッセージをマスメディアに適した形に整え、管理可能な量に減らす選別プロセスとして定義しています。言い換えれば、メディアの担当者が大衆が目にするものを決めるということであり、C・ライト・ミルズ(Mills, 1956)の有名な指摘にあるように、これがメディアの力の核心です。「ニュー・メディア」が、従来の覇権的なメディアから進化し、それに取って代わるやり方について少し考えてみましょう。覇権的なメディアがあると、メディアを操作して自分たちの世界観を社会規範として押し付けるある1つの人種、ジェンダー、あるいは階級によって、文化的に多様な社会が支配されることがあります。ニュー・メディアは、情報流通におけるゲートキーパーの役割を弱めます。ユーチューブやフェイスブックなどの人気サイトでは、より多くの人々が自由に情報を共有できるだけでなく、一種の自警的な活動にも従事します。ユーザーは不適切な行動を報告することが奨励され、モデレーターはそれに対処します。

さらに、一部の紛争理論家は、米国のメディアの生成される方法によって、アンバランスな政治的舞台が生み出されていると示唆しています。最もお金を持っている人たちは、メディアへの露出を購入し、競合者への中傷キャンペーンを展開し、視覚的な存在感を最大限に高めることができます。2012年のアメリカ大統領選挙のほぼ1年前、候補者たち(民主党のバラク・オバマと共和党の多数の候補者)は1億8600万ドル以上を集めていました(Carmi et al., 2012)。シチズンズ・ユナイテッド対連邦選挙委員会がアンバランスな政治舞台に貢献する大きな要因であると言う人もいるでしょう。シチズンズ・ユナイテッド事件では、最高裁は、候補者の選挙運動と連携したり、ある候補者を特に擁護したりしない限り、寄付者リストを非公開とするスーパー政治行動委員会(SuperPAC)を含む外部団体が、政治広告に無制限に資金を使う権利を肯定しました。特にスーパー政治行動委員会によって最富裕層が最も発言力を持つようになった場合、非富裕層の声が政治に届く可能性について、紛争の視点を持つ理論家ならば何を示唆するとあなたは思いますか?

技術的な社会統制とデジタル監視

社会科学者は、監視社会という考えを深刻に受け止めており、その研究に特化した雑誌「監視と社会」が存在するほどです。ジェレミー・ベンサムが構想し、ジョージ・オーウェルが『1984年』の中で全能ですべてを見通す政府という形で描き、後にミシェル・フーコー(Foucault, 1975)が分析した一望的な監視は、私たちのあらゆる動きを監視するために用いられるテクノロジーという形でますます実現されてきています。この監視は、以前には、監視所が分散化され、被監視者が直接コミュニケーションを取ることのない常時監視の形態として想像されていました。今日、デジタル監視カメラが私たちの動きを捉え、監視者が携帯電話を通して私たちを追跡することができ、世界中の警察が顔認識ソフトウェアを使用しています。

フェミニストの視点

図8.11 | 多くの人が、メディアにおける女性の描写は、依然として誤解を招くような狭いものであると主張しています。しかし、インフルエンサー文化の登場は女性により多くの主体性を提供し、女性が自らの描写をコントロールできるようになるかもしれません。(Credit: Nenad Stojkovic/flickr)

図8.11 | 多くの人が、メディアにおける女性の描写は、依然として誤解を招くような狭いものであると主張しています。しかし、インフルエンサー文化の登場は女性により多くの主体性を提供し、女性が自らの描写をコントロールできるようになるかもしれません。(Credit: Nenad Stojkovic/flickr)

人気のあるテレビ番組、広告キャンペーン、オンラインゲームサイトを見てみましょう。ほとんどの場合、女性は特定のパラメータの組み合わせで描かれ、社会が魅力的と認める画一的な外観を持つ傾向があります。多くは、痩せていて、白人か明るい色の肌をしていて、美しくて、若いです。これの何が問題なのでしょうか?フェミニストの視点の理論家は、この理想化されたイメージは、固定観念を作り出し、強化する上で極めて重要だと考えています。例えば、フォックスとベイレンソン(Fox and Bailenson, 2009)は、ジェンダーの固定観念に同調したオンライン女性アバターが女性に対する否定的な態度を強めることを発見し、ブラステッド(Brasted, 2010)は、メディア(特に広告)がジェンダーの固定観念を促進することを発見しました。1990年には、『Ms.』誌は商業広告を一切掲載しない方針を打ち出しました。

技術関連分野(科学、技術、工学、数学)におけるジェンダーギャップは周知の事実です。2011年の米国商務省の報告書では、男性を技術的知識の保持者とするバイアスがあることを認めた上で、ジェンダーの固定観念がこのギャップの理由の1つであると示唆しています(US Department of Commerce, 2011)。しかし、ジェンダーの固定観念は、技術の使用にとどまりません。メディアにおける報道は、女性を従属させる固定観念を強化します。それは技術よりも外見に対して放映時間を割り当てるとともに、報道は受け入れられた規範に反した女性を貶めます。

ニュー・メディアに関する最近の研究では、テクノロジーと公の言説の領域で男女の地位を平等にする可能性について、複雑な状況が示されています。欧州の機関である男女機会均等諮問委員会(Advisory Committee on Equal Opportunities for Men and Women, 2010)は、ニュー・メディアの諸形態がジェンダーの固定観念やテクノロジーとメディアへのアクセスにおけるジェンダーギャップを永続させる可能性がある一方で、同時にニュー・メディアはフェミニストグループやフェミニストの考え方の交換のための代替フォーラムを提供しうるという意見レポートを発表しています。しかし、委員会は、ニュー・メディアの比較的規制のない環境と、ポルノグラフィーから人身売買に至るまでの、反フェミニスト活動がそこで盛んになる可能性に警告を発しました。

ニュー・メディアとフェミニズムの議論では、サイバーフェミニズム、つまりオンライン上でのフェミニズムの適用と促進がますます目立ってきています。サイバーフェミニズムに関する研究は、第二次湾岸戦争時のイラクに住む女性によるブログの解放的な利用(Peirce, 2011)から、スーサイド・ガールズのウェブサイトの調査(Magnet, 2007)まで多岐にわたります。

シンボリック相互作用論

テクノロジーそのものが、多くの人にとってシンボルとして機能するかもしれません。所有するコンピュータの種類、運転する車の種類、最新のアップル製品を購入できる能力、これらは富と地位を示す社会的指標としての役割を果たします。ネオ・ラッダイトは、テクノロジーを現代生活の冷たさや疎外の象徴とみなす人々のことです。しかし、テクノフィル(技術愛好者)にとっては、テクノロジーは明るい未来への可能性を象徴しています。イデオロギー的な中間を採る人々にとって、テクノロジーは地位(巨大な薄型テレビの形で)または失敗(何の付加機能もない基本的な古い携帯電話の所有)を象徴するかもしれません。

現実の社会的構築

一方、メディアは、私たちが共有する社会の理解のための基礎となるシンボルを作り出し、それを広めています。相互作用論の視点で活動する理論家は、このような現実の社会的構築、つまり人々が主観的に現実を創造し理解する継続的なプロセスに着目しています。メディアは、さまざまな方法で私たちの現実を構築しています。ある人にとっては、画面上で見ている人たちが第一次集団、つまり自分に最も近い人たちの小さくて非公式な集団になることがあります。他の多くの人にとって、メディアは準拠集団、つまり、個人に影響を与え、個人が自分自身と比較する集団であって、それによって自分の成功や失敗を判断するものになります。私たちは最新のスマートフォンがなくてもうまくやっていけるかもしれませんが、それはお気に入りのテレビ番組でそれを使っているキャラクターや、授業の合間にそれを取り出すクラスメートを見るまでのことです。

メディアは確かに裕福な白人男性というメッセージを広める媒体かもしれませんが、ガムソン、クロトー、ホインズ、サッソン(Gamson, Croteau, Hoynes, and Sasson, 1992)は、メディアの言説の形態によっては、現実についての競合する構築物を出現させることができると指摘しています。例えば、広告主は、私たちが必要としない、そして、おそらくは広告主が促さなければ欲しがらないような商品を売るための、新しく創造的な方法を見つけます。しかし、フリーサイクルのようないくつかのネットワーキングサイトでは、通常なら廃棄されてしまうような品物を、商業から自由な形でリクエストしたり、取引したりすることができます。また、ウェブ上には「オフ・ザ・グリッド」、つまり商業経済に参加しない生活を記録したブログが溢れています。

ソーシャルネットワーキングと社会的構築

タンブラーやフェイスブックは、私たちがチェックインし、オンライン・ソーシャルネットワークを通じて一日の詳細を提供することを奨励していますが、企業も同様に、これらのサイト上で簡単に自社製品を宣伝することができます。イェルプ(地域のレビューを集約したサイト)のようなクラウドソースと思われているサイトでさえ、企業のごまかしから免れることはできません。つまり、私たちは客観的な意見を読んでいるつもりでも、実際には広告の一形態に巻き込まれている可能性があります。

大学生のための無料のソーシャルネットワークとして始まったフェイスブックは、ますます収益化されたビジネスとなっており、微妙な方法であなたに商品やサービスを売りつけています。しかし、あなたはフェイスブックを1つの大きなオンライン広告だとは思っていないかもしれません。当初は、親や企業の宣伝担当者には手の届かない、クールさや内輪のステータスの象徴として始まったものが、今ではゲームやファンダムという形で消費主義を促進しています。例えば、キャンディークラッシュのような人気のあるフェイスブックゲームをアップグレードするために費やされたあらゆるお金について考えてみてください。そして、あなたが「ファン」になるたびに、オンラインと現実世界の消費主義を促進する製品の最新情報や割引券を受け取る可能性が高いことに気づいてください。何百万人もの人がパンパースと「友達」になりたいと思うことはないでしょう。しかし、毎週クーポンがもらえるということであればそうします。それは、要するに、彼らが自分のフェイスブックページのスペースをパンパースが登場するために貸し出しているということです。こうして、私たちは、新しいお金の使い方と、フェイスブックが時代遅れで廃れたものとみなされた後も続くようなブランドへの忠誠心の両方を発展させます。

重要用語

サイバーフェミニズム:オンライン上でのフェミニズムの適用と促進

意匠特許:製造された製品について、新規かつ独創的なデザインを発明した場合に付与される特許

デジタルディバイド:人種、階級、地理的な線をめぐる技術への不均衡なアクセス

e-レディネス:デジタル知識を選別し、解釈し、処理する能力

技術変化の進化モデル:ある形態の技術のブレークスルーが、多くのバリエーションへとつながり、そこからプロトタイプが出現し、その後にはそのテクノロジーにわずかな調整が加えられる期間が続き、それがまた別のブレークスルーにより中断されるというもの

ゲートキーピング:何千もの可能性のあるメッセージをマスメディアに適した形に整え、管理可能な量に減らす選別プロセス

知識格差:テクノロジーにアクセスできないまま成長した集団に生じる情報のギャップ

メディア:印刷物、デジタル、電子のすべてのコミュニケーション手段

メディアの統合:少数の所有者がメディアの大半を支配するプロセス

メディアのグローバル化:異文化間の考え方の交換を通じたメディアの世界的な統合

ネオ・ラッダイト:テクノロジーを現代生活の冷たさの象徴として捉える人たち

ネット中立性:すべてのインターネットデータはインターネットサービスプロバイダーによって平等に扱われるべきであるという原則

ニュー・メディア:情報交換のためのすべてのインタラクティブな形態

寡占:少数の企業が市場を制している状況

一望的な監視:監視所が分散化され、被監視者が直接コミュニケーションを取ることのない常時監視の形態

計画的陳腐化:ある製品が作られる時点から陳腐化したり、使えなくなったりするように計画しておくテクノロジー企業の行為

植物特許:無性生殖可能な新しい種類の植物の発見を認める特許

技術拡散:国境を越えた技術の普及

テクノロジーのグローバル化:異文化間の技術の発展と交換

テクノロジー:日常生活における問題を解決するための科学の応用

テクノフィル:テクノロジーを明るい未来への可能性の象徴として捉える人たち

実用特許:新しく有用なプロセス、製品、または機械の発明または発見に対して付与される特許

各節のまとめ

8.1 今日のテクノロジー

テクノロジーとは、日常生活の問題に対処するための科学の応用です。技術の進歩のペースが速いということは、進歩が絶え間なく続いていることを意味していますが、誰もが平等なアクセスを有しているわけではありません。この不均等なアクセスによって生じる格差は、デジタルディバイドと呼ばれています。知識格差とは、デジタルディバイドの影響の1つで、知識や情報の不足により、テクノロジーに触れなかった人々が市場価値のあるスキルを身につけることができないことを指します。

8.2 社会におけるメディアとテクノロジー

メディアとテクノロジーは、人類のコミュニケーションの初期から織り交ぜられてきました。印刷機、電信機、そしてインターネットは、すべてその交差の例です。マスメディアは、より多くの社会的経験を共有することを可能にしましたが、ニュー・メディアは、声を聴いてもらうことを望むあらゆる人のために、一見したところ無限の放送時間を作り出しています。広告もまた、テクノロジーによって変化してきました。ニュー・メディアは、消費者が従来の広告の場を迂回することを可能にするとともに、企業が私たちの注意を引こうとする際に、より革新的で押しつけがましくなるようにしています。

8.3 メディアとテクノロジーのグローバルな意味合い

テクノロジーはグローバル化を促進しますが、それが何を意味するかを読み解くのは困難です。技術の進歩は、どこでも誰でもグローバルに活躍できる、より公平な競争環境をもたらすと考える経済学者もいますが、現実には、機会は依然として地理的に有利な地域に集中しています。それでも、技術拡散によって、より多くのテクノロジーが国境を越えて周縁国や準周縁国に広がっています。しかしながら、真の技術的なグローバルな平等が実現するには、まだ長い道のりがあります。

8.4 メディアとテクノロジーに関する理論的視点

社会、テクノロジー、メディアがどのように発展していくかについては、無数の理論があります。機能主義者は、余暇の促進や生産性の向上など、テクノロジーやメディアが社会の安定に寄与することを重視します。紛争理論家は、テクノロジーが国内外を問わず、コミュニティー間の不平等をどのように強化するかに関心を寄せています。彼らはまた、メディアが通常は最も力のある者に声を与えるものとなる方法、そして、ニュー・メディアが権利を奪われた人々を助けるツールを提供するかもしれない方法について目を向けます。シンボリック相互作用論者は、テクノロジーの象徴的な利用を、不毛な未来世界から成功した職業生活まで、あらゆるもののしるしとみなします。

各節についての質問

8.1 今日のテクノロジー

  1. ジェロームはインターネットを使って、自分の研究論文のために信頼できる情報源を選ぶことができますが、チャーリーはウェブページの大部分をコピーして自分の論文に貼り付けるだけです。ジェロームには__________がありますが、チャーリーにはありません。
  1. 機能主義的な視点
  2. 知識格差
  3. e-レディネス
  4. デジタルディバイド
  1. __________はデジタルディバイドに直接起因する可能性があります。なぜなら、インターネットにアクセスする能力の差は、インターネット上にある知識を利用する能力の差に直結するからです。
  1. デジタルディバイド
  2. 知識格差
  3. フェミニズムの視点
  4. e-格差
  1. あなたの携帯電話が購入後1~2年で時代遅れとなるテクノロジーを使っているという事実は、__________の例です。
  1. 紛争の視点
  2. 顕示的消費
  3. メディア
  4. 計画的陳腐化
  1. テクノロジーの歴史は__________始まりました。
  1. 人間社会の初期段階において
  2. コンピュータが発明されたことで
  3. ルネサンス期に
  4. 19世紀の間に

8.2 社会におけるメディアとテクノロジー

  1. テクノロジー、メディア、社会に関して、以下のうちどれが正しいですか?
  1. メディアはテクノロジーに影響を与えることができるが、社会には影響を与えない。
  2. テクノロジーがメディアを作ったが、社会はこれらとは関係ない。
  3. テクノロジー、メディア、社会は結びついており、切り離すことはできない。
  4. 社会はメディアに影響を与えるが、テクノロジーとはつながりがない。
  1. もし米国特許庁が、ジェリービーンズのような味の新種のトマトに対して特許を発行するとしたら、それは__________特許を発行することになるのでしょうか?
  1. 実用特許
  2. 植物特許
  3. 意匠特許
  4. 米国特許庁は、植物に対して特許を発行していない。
  1. 技術変化の進化モデルの主要な構成要素は以下のうちどれですか?
  1. テクノロジーは特許の対象にすべきではない。
  2. テクノロジーとメディアは共に進化する。
  3. テクノロジーは人間社会の初期段階まで遡ることができる。
  4. あるテクノロジーの形態のブレークスルーが、多くのバリエーションや技術的発展をもたらす。
  1. 以下のうち、ニュー・メディアの一形態でないものはどれですか?
  1. ケーブルテレビ番組の『イエローストーン』
  2. ウィキペディア
  3. スナップチャット
  4. レイチェル・レイが書いている料理ブログ
  1. ビデオゲームの暴力に関する研究は、__________を示唆しています。
  1. 暴力的なビデオゲームをプレイする男子はより攻撃的になるが、女子はそうならないこと
  2. 暴力的なビデオゲームをプレイする女子はより攻撃的になるが、男子はそうならないこと
  3. 暴力的なビデオゲームは、攻撃的な行動と関係がないこと
  4. 暴力的なビデオゲームは、攻撃的な思考や行動を増加させること
  1. 漫画本、ウィキペディア、MTV、コカ・コーラのCMはすべて__________の例です。
  1. メディア
  2. シンボリック相互作用の視点
  3. e-レディネス
  4. デジタルディバイド

8.3 メディアとテクノロジーのグローバルな意味合い

  1. 日本の科学者が豚インフルエンザの新しいワクチンを開発し、その技術を米国の製薬会社に提供するとき、__________が行われたことになります。
  1. メディアのグローバル化
  2. 技術拡散
  3. 収益化
  4. 計画的陳腐化
  1. 90年代半ば、米国政府はマイクロソフトがコンピュータの可能な選択肢や価格に対して不釣り合いな支配力を行使しているとして、__________を懸念するようになりました。
  1. 独占
  2. コングロマリット
  3. 寡占
  4. テクノロジーのグローバル化
  1. 映画『バベル』は、国際的なキャストを起用し、さまざまな国でロケが行われました。それが世界中の映画館で上映されたとき、異文化のつながりについてのさまざまな考え方や哲学を紹介しました。これは、__________の例かもしれません。
  1. テクノロジー
  2. コングロマリット化
  3. シンボリック相互作用
  4. メディアのグローバル化
  1. 以下のうち、メディアのグローバル化のリスクでないものはどれですか?
  1. 文化的・思想的なバイアスが生まれること
  2. 地域独占が生まれること
  3. 文化帝国主義のリスク
  4. 地域の文化が失われること
  1. __________の政府は、フェイスブック、ユーチューブ、ツイッターなどの人気のあるニュー・メディアのサイトへの市民のアクセスをブロックしています。
  1. 中国
  2. インド
  3. アフガニスタン
  4. オーストラリア

8.4 メディアとテクノロジーに関する理論的視点

  1. GPS、サイトブロッカー、監視用隠しカメラなどを使ってベビーシッターを密かに監視している親は、__________の好例です。
  1. 現実の社会的構築
  2. テクノフィリア(技術愛好)
  3. ネオ・ラッダイト
  4. 一望的な監視
  1. 理想的な自分に合った画像だけを投稿することによって、オンライン上のペルソナを作成するようなフェイスブックの使用は、ニュー・メディアの形態で起こりうる__________を例示しています。
  1. 現実の社会的構築
  2. サイバーフェミニズム
  3. 市場の細分化
  4. 参照化
  1. __________はテクノロジーに親和的な傾向があり、__________はテクノロジーを現代生活の冷たさの象徴として捉えています。
  1. ラッダイト;テクノフィル
  2. テクノフィル;ラッダイト
  3. サイバーフェミニスト;テクノフィル
  4. リベラルフェミニスト;紛争理論家
  1. メディアとテクノロジーに関して、機能主義者は以下の点に注目するでしょう。
  1. メディアによって生み出され、再生されるシンボル
  2. テクノロジーおよび技術的スキルと男性との関連性
  3. さまざまな形態のメディアがユーザーを社会化する方法
  4. 技術を持つ者と持たざる者の間のデジタルディバイド
  1. すべてのメディア源が、水圧破砕の環境への影響について簡略化して報道し、その背後にある難しい科学や複雑な統計データを伝えようとしない場合、おそらく__________が起こっています。
  1. ゲートキーピング
  2. デジタルディバイド
  3. テクノフィリア(技術愛好)
  4. 市場の細分化

簡潔に答えてください

8.1 今日のテクノロジー

  1. テクノロジーへのアクセスがより大きな機会につながるという前提を支持する人、あるいはそれを否定する人を、あなた自身の生活の中で思い浮かべることができますか?あなたはテクノロジーの使用と機会の関連性にどのようにして気づきましたか?あるいは、あなたの経験はこの考えと矛盾していますか?

  2. アメリカ政府は、すべての市民にインターネットへのアクセスを提供する責任を負うべきでしょうか?それとも、インターネットへのアクセスを得ることは個人の責任なのでしょうか?

  3. デジタルメディアは社会的相互作用をどのように変化させましたか?人間のつながりを深めたと思いますか、それとも弱めたと思いますか?自分の答えを弁護してください。

  4. 社会学的な研究をしてみましょう。自分の名前を検索してみてください。あなたに関する情報は、どの程度公開されていますか?あなたの個人情報を有料で提供している企業はどれだけあり、どのような種類の企業がありますか?見つけたデータや統計をまとめてください。あなたが気づいた社会問題や行動について、1~2段落の文章を書いてください。

8.2 社会におけるメディアとテクノロジー

  1. あなたはニュースをどこで、どのようにして入手しますか?ネットワークテレビを見ますか?新聞を読みますか?オンラインで見ますか?あなたの両親や祖父母はどうですか?あなたがどこで情報を得るかは重要だと思いますか?その理由、あるいはそうでない理由は何ですか?

  2. ニュー・メディアは、テレビやラジオ番組がかつてそうであったような、統一感のある瞬間を可能にすると思いますか?もしそうなら、例を挙げてください。

  3. あなたが広告に気づく可能性が最も高い場所はどこですか?あなたの注意を引き付ける原因は何ですか?

8.3 メディアとテクノロジーのグローバルな意味合い

  1. あなたは、機会の提供という点で、テクノロジーは確かに世界をフラットにしたと思いますか?その理由、あるいはそうでない理由は何ですか?あなたの理由を裏付けるために例を挙げてください。

  2. あなたはどこでニュースを入手しますか?それは大きなコングロマリットが所有しているでしょうか?(ウェブ検索で調べることができます!)地元の報道機関の所有者が誰であるかは、あなたにとって重要ですか?その理由、あるいはそうでない理由は何ですか?

  3. サハラ以南のアフリカにイノベーションとテクノロジー(携帯電話事業など)をもたらす可能性が最も高いのは、非営利団体、政府、企業のうち誰だと思いますか?その理由は何ですか?

8.4 メディアとテクノロジーに関する理論的視点

  1. デジタル監視についての機能主義的視点と紛争的視点を対比してください。

  2. インターネットは、あなたの現実の見方にどのような影響を与えましたか?シンボリック相互作用論の視点を用いて説明してください。

  3. 伝統的なメディアにおいて、力のある女性政治家がしばしば悪者にされるという事実に、サイバーフェミニストがどのように対処するかについて記述してください。

  4. 飛行機のパイロットの疲労の問題は、メディアの関心が高まっている問題です。理論的な視点を1つ選択し、それがどのようにこの問題を説明するかについて述べてください。

  5. あなたは自分をテクノフィルとラッダイトのどちらに分類しますか?例を挙げて説明してください。

さらなる研究

8.1 今日のテクノロジー

デジタルディバイドとそれが重要である理由についてより詳しく学ぶためには、デジタルディバイドに関する調査を掲載したこのウェブサイトをご覧ください(http://openstax.org/l/Digital_Divide)。

インターネットのプライバシーとセキュリティーについて詳しい情報を見つけるには、プライバシーの権利に関するこのウェブサイトをご覧ください(http://openstax.org/l/2EPrivacy)。

8.2 社会におけるメディアとテクノロジー

テクノロジーの時系列を理解するためには、テクノロジーの時系列を掲載したこのウェブサイトをご覧ください(http://openstax.org/l/Tech_History)。

ニュー・メディアについてより詳しく学ぶためには、ニュー・メディア・インスティテュートをご覧ください(http://openstax.org/l/new_media)。

独立系メディアの報道が、大手企業系列の報道機関とどのように異なるかを理解するには、デモクラシー・ナウ!のウェブサイトの資料を確認してください(http://openstax.org/l/2EDemoNow)。

8.3 メディアとテクノロジーのグローバルな意味合い

グローバルなデジタルディバイドについては、こちらの記事で詳細を確認してください(http://openstax.org/l/Global_Digital_Divide)。

8.4 メディアとテクノロジーに関する理論的視点

サイバーフェミニズムについてより詳しく学ぶためには、学際的なアーティスト集団であるサブロサをチェックしてみてください(http://openstax.org/l/cyberfeminism)。

一望的な監視の意味合いを探るには、無料のオープンソースのサイト「監視と社会」で、監視に関する研究をいくつか見てみましょう(http://openstax.org/l/Surveillance)。

『ジャコビン』誌による社会主義的メディアの例を読んでみましょう(http://openstax.org/l/2EJacobin)。

参考文献

はじめに

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8.1 今日のテクノロジー

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8.2 社会におけるメディアとテクノロジー

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